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» 2012年01月07日 12時22分 UPDATE

日々是遊戯:231万人が熱狂! 「『ダークソウル』60時間生放送」の裏側を聞いた

1月3日から行われていた、ニコニコ生放送の公式番組「ダークソウル60時間生放送」が無事終了。終わってみれば、60時間での累計視聴者数は231万人にも達した。

[池谷勇人,ITmedia]

当初は1周クリアさえ危ぶまれましたが――

 ニコニコ生放送公式番組として、1月3日正午より放送されていた「60時間ぶっ通し! ゲーム『ダークソウル』を全部クリアするまでお正月は終わらないぞ生放送!」が、1月6日午前0時53分に無事終了しました。

 最終的な来場者数は231万7881人となり、ニコニコ生放送としてはかなりの記録(※当初、歴代最多記録と記載しましたが、ユーザー生でそれを上回る記録があったため修正しました)。総コメント数は364万7746回にものぼり、また放送終了後の満足度アンケートでは、実に95%近くもの視聴者が「とても良かった」と答えました。ちなみに昨年の「魔法少女まどか☆マギカ」一挙放送が約81万人だったことを考えると、(60時間という長さもあったとは言え)231万人という数字がいかにものすごいかが分かります。

画像 放送終了後、カメラに向けてガッツポーズをとる参加者たち。ニワンゴのひろゆき氏(右端)も会場でクリアの瞬間を見届けた


 実は筆者も、放送終了直前、生配信を行っているスタジオでクリアの瞬間を見守っていました。時刻はあと少しで午後11時(59時間経過)といったところ。スタジオに着くと、モニタの前ではちょうど最後のプレイヤーとなる「ガッチマン」さんがラスボスに挑戦中。すでに1時間以上も挑んでは負けてを繰り返しているようで、さすがにその表情にも疲労の色がうかがえます。

 今回の目的は、タイトルにもあるとおり「60時間で『ダークソウル』をクリアする」こと。挑戦者は、事前の応募により選ばれた生主・実況主たちで、1組3時間ずつのリレー形式で、ここまでに20名以上の実況主たちがタスキをつないできました。当初は「クリアできなかったら延長してでもクリアする」としていましたが、フタをあけてみればなんと37時間時点で「れじぇっか」さんが1周目クリアに成功。その後はデータを引き継いで、より難易度がアップした「2周目」に突入しており、つまりガッチマンさんが現在挑戦しているのは、2周目のラスボスということになります。

画像 アンカーを務めた、実況プレイヤーの「ガッチマン」さん。リポビタンDの空き瓶が、戦いの激しさを物語っているよう

 さすがに2周目だけあってボスの攻撃力も上がっており、1撃攻撃を食らっただけで体力の8割を持って行かれるという極限状態。「もう最後だから」とこれまで他のプレイヤーが溜めてきたソウルをすべて使い切り、装備の強化につぎこむガッチマンさん。まだスタジオに残っていた「ドグマ風見」さんが横から、「みんなも両手を上げてガッチマンさんに力を!」と叫ぶと、ニコニコ生放送の画面はたちまち「\(^o^)/」弾幕でいっぱいに。やばい、いまちょっとウルっと来てしまった。「\(^o^)/(オワタ)」弾幕はちょっと違う気がするけど!

 そしてラスボス挑戦開始から2時間以上が経過し、当初の放送終了予定時刻から11分押しとなった午前0時11分。ついに決着の瞬間はやってきました。深々とラスボスの体に突き刺さるガッチマンさんの刃。たちまち「うおおおおお」「やったあああああ」といったコメントで画面が埋め尽くされます。挑戦開始から60時間10分、見事「ダークソウル」2周クリア! 結局、最終的な視聴者数の推移は次のようになりました。

画像 最後の方は、スタジオとコメントの一体感がものすごかった。視聴者にオンラインで乱入してもらい、アイテムを援助してもらう場面も

画像 「\(^o^)/オワタ」弾幕はちょっと違うのでは、と一瞬考えたものの、それすら気にならないほどの盛り上がりでした

画像 ラスボス撃破後、ガッチマンさんの元へ駆け寄る出演者たち。プレッシャーで「トイレに言っても出ないんです。全部手汗で出ちゃって」と語っていたガッチマンさん、安堵からかすっかり半泣き状態に

【視聴者数/コメント数の推移】

1時間経過:6万9000人

2時間経過:10万人突破

3時間経過:14万人突破

6時間経過:25万人突破

7時間30分経過:30万人突破

12時間経過:50万人突破

15時間20分経過:60万人突破

22時間45分経過:80万人突破

24時間経過:83万人突破

25時50分:90万人突破

29時間20分:100万人突破

33時間:120万人突破(170万コメント)

34時間42分:130万人突破(178万コメント)

36時間36分:137万人突破(190万コメント)

37時間9分:140万人突破(194万コメント)

37時間34分:1周目クリア!(141万人/197万コメント)

40時間:150万人突破(208万コメント)

55時間40分:200万人突破(278万コメント)

58時間10分:211万人突破(300万コメント)

60時間:227万2955人突破(3189721コメント)

60時間11分:2周目クリア!

60時間21分21秒(229万6852人/331万6727コメント)

番組終了:60時間29分(230万1827人/333万4229コメント)

枠終了:60時間52分(231万7881人/346万7746コメント)


 放送終了後、会場に残っていた放送スタッフや、同じく会場に駆けつけていた、ニワンゴのひろゆき氏らにお話をうかがいました。

 そもそも「ダークソウル」を選んだ理由や、配信の許諾を得た経緯については、「以前ガジェット通信で『ダークソウル』の生放送を行ったことがあり、その際に『最後まで見せてもいいですよ』という許可はいただいていたんです。それで今回、あらためて『じゃあやってみようか』ということになった」(放送スタッフ)とのこと。

 ちなみに放送中は常時、最低でも3人以上のスタッフが6時間交代で常駐(スイッチャー、運営コメント担当、カメラ担当など)、また参加した生主・実況主たちの交通費・滞在費はすべてドワンゴが支払っており、これだけでも100万円以上の経費がかかっているそう。こうして振り返ってみると、感動のエンディングの裏側には、かなりの人手とコストがかかっていたことが分かります。

 余談ですが、今回フロム・ソフトウェアはあくまで配信の許諾を出しただけで(つまり、宣伝費などは一切出ていない)、予算面はほぼすべてドワンゴ持ち。最終的には230万人を越えるユーザーの目にとまった形となり、フロム・ソフトウェアにとっては一定の宣伝にはなったのではないでしょうか。

 またニコニコ生放送側にとっても、60時間に及ぶ長時間配信ははじめてだったそうで、「いいテストケースになった」とひろゆき氏。あまりの長丁場だったため放送終了後は一時、タイムシフト再生がうまくいかなくなるトラブルもありましたが、現在は完全復旧しているそうです。

 60時間という長さ、231万人という来場者数はもちろんのこと、「ディベロッパーが正式に動画配信を許諾し、ゲームスタートからラスボス撃破までを見せる」という点でも、これまでにない試みとなった今回の放送。ゲームのプレイ動画については以前から様々な問題点も指摘される一方、すでにユーザーの間ではプレイ動画の視聴/配信が、ひとつのプレイスタイルとして定着しつつあります。こうした背景を鑑みても、今回の企画がプレイ動画シーンに残した足跡は大きかったと言えそうです。

 なお、気になる次回の企画については、「また次の大型連休あたりに何かやりたいね」とひろゆき氏。もし次回開催があるなら、今度はぜひ最初から最後まで密着してリポートしてみたいところです。

画像 見事に番組を締めてくれたガッチマンさんはもちろん、最後までタスキをつないでくれたすべてのプレイヤー、そして視聴者、スタッフのみなさん、本当にお疲れ様でした

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