節分はトマト祭り+ハロウィンだった 1トンの豆が乱れ飛ぶ「すごい豆まき」体験記:今世紀最大!?
1トンの豆を600人が投げつける「すごい豆まき」に記者も参加。最前線で豆を浴び、痛みに耐えたぞ! ということでその壮絶な祭りの模様をお届けしよう。
1トンの豆を600人が投げつけるイベント「すごい豆まき」が、東京タワーで2月3日開催された。鬼がパフォーマンスするランウェイを参加者が取り囲むように位置につく。皆、目を保護するためサングラスをかけている。記者も負けていられないと最前線へ。そして……乱れ飛ぶ豆、豆、豆! ぐはっ予想以上に痛い。5秒でブーツの中が豆だらけじゃないか。こうして壮絶な祭りの幕が開けたのである。
すごい豆まきを企画したのは、ネットベンチャー・クロコス取締役で楽天顧問などを務める小澤隆生さんら、有志のメンバーだ。小澤さんは企画した経緯について「トマト祭りが悔しくてねー」としみじみ語る。ご存知トマト祭りはスペインの伝統行事で、熟した大量のトマトをぶつけ合うというもの。「なんで日本にないのかと。探しましたよ。食べ物を投げていい祭りを」――小澤さん、節分に熱すぎる。
さらに続ける。「ハロウィンなんてくだらないイベントで盛り上がりやがって! 日本人なら鬼になれ! トマト祭り+ハロウィン、それがすごい豆まきだ!」。なるほど分かりやすい。しかし節分はなんだか地味だ。トマト祭りとの差はどこにあるのか。「答えは簡単、投げる量です!」。こうして、豆の量は1トンという前代未聞のスケールとなった。ちなみに使用する豆は、食用に適さないクズ豆を宮城県の農家から集めたもので、投げ終わった後は堆肥として再利用される。
Facebook日本代表も鬼役で登場 「鬼-1グランプリ」
イベントのメインは、鬼の中の鬼を決める「鬼-1グランプリ」。司会を務めたフジテレビアナウンサー高橋真麻さんと小澤さんの呼び込みで、次々に登場する5組の鬼に対し、来場者が容赦なく豆を投げつける。鬼は首からバケツを下げており、最も多くの豆を集めた鬼が優勝となる。鬼は反撃することなく、数分間ただひたすら豆攻撃に耐え続けるという具合だ。
1組目にはヤクザコスプレの鬼が登場。初めて現れた敵に対し、参加者は手加減することを忘れて、豆を投げつける。参加者に配られている豆は1人2キロ。紙袋いっぱいに詰まっていてずっしりと重い。それを手の平いっぱいにつかんで力の限り放り投げると、すごい快感だ。ただしステージ近くの記者のもとにも大量に飛んできてとても痛い。目はサングラスで保護したが、ほっぺや手など露出している部分にバチバチ当たる。取材用カメラレンズが傷つくんじゃないかと内心ヒヤヒヤ。ぐぬぬ……。
続いて登場したのは、IT・ネット企業の代表による「社長鬼」だ。GyaOの川邊健太郎社長、チームラボ猪子寿之社長、ピクシブ片桐孝憲社長、芸者東京エンターテインメント田中泰生社長ら豪華メンバーがずらり。壇上で葉巻をくわえ、札束(のレプリカ)をフリフリし、悪代官のような演技で参加者をあおる。会場のひんしゅくを買った(?)のか、先ほどより勢いよく豆が飛ぶ。それを全身で浴びて痛がる社長鬼。ざまあみやがれ!
3組目はかわいらしい「女子大生鬼」が登場し、アラサー高橋アナとにらみ合っている。同じくアラサーの記者(♀)も女子大生鬼には取材を忘れて豆を投げつける。遠慮はしないぜ。ぐへへ。楽しくなってきた。そして4組目に現れたのは「Facebook鬼」。Facebook日本代表の児玉太郎さんらが青鬼姿で会場を盛り上げる。IPO申請で注目を集めるなか、のこのこ出てくるとは良い度胸だぜ。参加者はFacebookに時間を奪われまくっている日頃のうっぷんを晴らすかのように豆を投げつけていた。
最後に登場したのは「野球鬼」。元ヤクルトの古田敦也さんとギャオス内藤さんが鬼の角をつけて現れ、会場の盛り上がりは最高潮に。野球解説者なのに「キャンプの仕事を断ってここに来ました!」と、古田さんは気合い入りまくり。その気合いに応えるように、豆が空中を舞う。ステージの床は豆で埋め尽くされて見えないほど。豆が踏みしめられてそこかしこで粉々になっており、辺りに香ばしい匂いが漂う。きな粉を連想して腹が減ってきた。結局は「野球鬼」が最も大量の豆を集め、圧倒的な強さを見せつけて優勝。古田さんは豆まき大使の称号を得て、うれしそうだった。
イベントのシメは、すべての鬼が入り乱れての豆まきタイム。参加者全員が床に落ちている豆まで拾い上げてこれでもかとはしゃぐ。あまりに本気になりすぎたのか、記者の服のポケットや靴の中は豆だらけに。髪の毛や顔にもかけらが付いていたようで、あとで電車のなかで気付き大変恥ずかしい思いをした。これがトマトだったら大変だろうなと、遠くスペインにも思いをはせる。大量の福を呼び込み、充実感に満たされた記者。来年も開催されたら絶対行きたい。そしてトマト祭りのように世界中から参加者が訪れる盛大なイベントになることを願って今後に期待しようじゃないか。
関連記事
- クックパッドに投稿された「魔界のごちそう」スープがなんかおかしい
クックパッドに投稿されたスープのレシピがなんかおかしいぞ。紫色をしており、表面には緑色で「KILL」の文字。ピンク色のドットで模様もついている。どうやら「魔界のごちそう」のようだ。 - 時代はソーシャルバレンタインか Twitterでチョコをおねだりできる「chocokure」
Twitterアカウントを指定して、女の子にチョコをおねだりできるサイト「chocokure」がオープンした。 - 君も仏にならないか! 観音コスプレで練り歩く謎の集まり「三十三間堂プロジェクト」に潜入してみた
町で見かけた仏たちの集団。いったい彼らはなんなんだ? いろいろ悟れるかもしれないと、仏になって町を練り歩く謎のワークショップに潜入してみた。 - 1トンの豆を600人が投げつける「すごい豆まき2012」開催
用意した豆は昨年の2倍。1トンの豆を600人が投げつける今世紀最大の豆まき大会が東京タワーで開催される。鬼の中の鬼を決める「鬼-1グランプリ」も同時開催。世の中に潜む鬼、出てこいやぁ!
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
-
【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
-
「プロ野球チップス」で誤字 伊藤大海投手を「176m」と記載してカルビー謝罪
-
「ママ友襲来10分前」→さぁ、どうする……? 大爆笑の“あるある”再現が400万再生突破「腹ちぎれました」「バナナ食べんでもええやん」
-
富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
-
21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
-
「大型魚の餌に!!」 熱帯魚店の“思わず目を疑うPOP”に恐怖 「サメでも飼うの?」
-
2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに手をスリスリされた瞬間…… 愛と幸せあふれる空間に笑顔になる「これぞ天使だ」
-
漂う違法感 東京に戻る息子へ持たせた“大量のブツ”に「九州人あるある」「帰省からの帰りいつもこれ」の声
-
異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
- 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
- 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
- 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
- “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
- 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
- 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
- お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
- 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
- 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」