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» 2012年02月21日 07時00分 UPDATE

「Mashup Awards」でミクシィ賞 ちょっとギークな女子中学生の日常をのぞいてみた

「Mashup Awards」でミクシィ賞を受賞した女子中学生がいる。学校の友達とはGmailでやりとりし、ネトゲやニコ動で盛り上がる。サーバ技術者の母親とはネットや電子工作が共通の話題だ。

[宮本真希,ITmedia]
画像 Mashup Awards 7の表彰式(提供:Mashup Awards 7)

 「分からないところも“ぐぐれ”ば出てくるから、戸惑うことなく完成しちゃった」

 ハンドルネーム「ひまじん」こと中学生2年生の松田香菜子さんは昨秋、Web APIなどを使って開発したオリジナル作品で競うコンテスト「Mashup Awards 7」(リクルート主催)でミクシィ賞に輝いた。

 開発したのは、「mixiチェックイン」ができるぬいぐるみ「チェックインオオハシ」。プログラミングは初体験だったが、IT企業でサーバ技術者の母親にアドバイスをもらいつつ、ほぼ1人で作り上げたという。

 母・圭子さんは「自分がいいよねと伝えられるものがネットとかプログラミングなんです。ピアノやバレーといった類いのお稽古ごとは自分も得意でないので、娘も同じものが好きで良かった」と語る。

 もちろん今どきの10代なら、インターネットをバリバリ使えて当たり前だろうし、プログラミングに挑戦する人も珍しくないだろう。だが我々大人にとって、中学生本人が話す“リアルな日常”はやはり興味深いものだ。だから聞いてみた。例えばちょっとギークな香菜子さんの場合――。

カフェでモタモタする中年女性を見て……

 チェックインオオハシを作るきっかけとなったのは、とあるカフェでの出来事だった。今いる場所を投稿できるモバイル版mixiのサービス「mixiチェックイン」を使おうとしてモタモタしている中年女性を目撃した。「もっと簡単に出来ればいいのに」――香菜子さんはアイデアを巡らせた。

 ちなみに15歳未満はmixiを利用できないため、香菜子さん自身はmixiに登録したことがないが、「たまに親がページを開きっぱなし」で画面を見たことがあり、カフェで一緒にいた母親にmixiチェックインがどういうものか教えてもらい興味を持ったそうだ。

画像 香菜子さん(右)と母・圭子さん

 実は、Mashup Awardsに参加するのは今回が2回目。前回は、くまのぬいぐるみに液晶ディスプレイを埋め込み天気予報を表示する「おてんきくま」を親子で制作・出品した。そのため今回もぬいぐるみを使い、1人で電子工作することに。たまたま手元にあったのが、母が約20年前に上野動物園で買ったオオハシのパペットだった。

 チェックインオオハシは、PCとUSB接続しており、翼のスイッチを押すと、決まったIDで決まったスポットにmixiチェックインする。「今帰宅した」「自分の席についた」といったことを手軽に知らせられるというわけだ。胸にはスイッチが反応したら光るLEDライトが付いている。なかには小型マイコンボード「Arduino uno」を仕込んだ。

 初めてのプログラミングはRubyで挑戦。分からないところは、ネットで調べればサンプルプログラムが見つかるのでそれほど困らなかったという。mixi Graph APIのアクセス権限手続きだけは母親に協力をあおぎ、無事完成した。苦労したところは……「数カ月経ったんで忘れちゃいました」。

 ミクシィ賞を受賞したと聞いたときは「やったー!って思った」と香菜子さん。それと同時に、素直に喜ぶ自分に対して「単純だな」と自己ツッコミする気持ちもあった。成果は学校の先生や親戚にも報告したが「あんまり理解されなかったんです」と笑う。ちなみに圭子さんはおてんきくまの改良版を出品していたが受賞を逃した。

ちょっぴりギークな女子中学生の日常

画像 香菜子さんのブログ

 取材の日、おもしろガジェットなどを扱う米国のECサイト「ThinkGeek」で買ったというTシャツを着て現れた香菜子さん。ポケットモンスターが大好きで、小学5年生の時に始めたブログのヘッダーや、自身のTwitterアイコンにキャラを描くなど、ポケモン愛にあふれている。

 インターネットは保育園の頃から使っており、小さい頃はブラウザゲームにはまった。中学生になった最近は午後4時くらいに学校から帰宅し、ずっとネットをしているという。「ポケモンのアニメが始まったらテレビを見て、またネットをやって。でも目は悪くないんですよ!」と、香菜子さんは得意げだ。

 よく利用するWebサイトはpixivとニコニコ動画。そこでVOCALOID(ボカロ)のイラストを見たり、曲を聞いたりしている。ニコニコ動画が面白いと香菜子さんが学校の友達に勧めたことがきっかけで、友達で集まって動画鑑賞会をすることもある。昨夏は初めてコミケへ行き、ボカロCDをゲットした。CDは「マイナーな漫画」のドラマCDか、ボカロ関連しか持っていないそうだ。

 携帯電話はあまり使わない。友達に連絡するときは、急ぎの要件ならば携帯を使うも、それ以外はGmailを使う。「Gmailは、PCで描いた絵を送ったり、『ネトゲで遊ぼうぜー』と友達に声をかけたりするのに使います」。

 インターネットは母親との共通の話題でもある。母親が作ったTwitterボットに、香菜子さんが描いたイラストアイコンを付ける――など親子でコラボを楽しんでいる。「2人で何かを買ってきて組み立てるのが好きなんです。電子工作だけじゃなく、料理や手芸も。私たちにとって、スーパーはパーツショップですね」と母親が付け加えた。

 中学生の日常と言ってもさまざまなケースがあり、どれが“普通”か分からないが、ブログやTwitterを日頃から使いこなし、ボカロを熱く語る香菜子さんの様子は、ネット専門の記者の目から見て頼もしかった。「学校では理科や数学が好き。将来は好きなものを仕事にしたいし、お母さんにはこれからも色々と学びたいなーって思っています」と香菜子さん。来年のMashup Awardsも期待大!?

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