すいません、わたしは“ユル鉄”でした――「ブルトレ超会議号」のカオスぶりをお伝えしようじゃないか:ニコニコ超会議(2/3 ページ)
各駅に集まる撮りテツたち
さて17時49分。定刻になったので発車。向谷さんはドアの前に立って、先ほどの撮りテツな方々に手を振る。翌朝9時25分上野着までの、約16時間の旅が始まった。参加者は130名ほど。向谷さんのほか、“車掌DJ”ことSUPER BELL”Zの野月貴弘さんも同乗した。
団体列車なのでもちろん、終着の上野までノンストップだ。しかし時折“運転停車”という、ドアは開かないけれども駅に何分か止まる、ということがある。大阪を出発したあと新大阪、京都、大津京と運転停車しつつ進んでいくのだが、そのたびに目にしたのは撮りテツな方々。この列車がここで止まると、どこで知ったんだろう? あとで同乗した週刊アスキーのライターさんに聞いたのだが、雑誌「鉄道ダイヤ情報」にはすでに、この列車のダイヤ(運転時間)は掲載されていたそうで。何ともはや、である。
特にクイズ大会をやったりとかそんなことも何もなかったので、列車の中は基本的にまったり進行。まずは向谷さんからの「ようこそいらっしゃいました」の車内放送でツアースタートだ。
ところで、新幹線や特急などでは、車掌さんの放送前になるチャイムみたいなものがある。寝台特急の場合は「ドミ♭ラ♭ドシ♭ソミ♭ー ソォファァミ♭ッミ♭ッ!」という音だが、この音程をアレンジして、初音ミクに「ニコニコニコニコちょー会議〜」と歌わせたチャイムを向谷さんが持参し、放送前と放送後にかけてくれた。これには車内大爆笑だった。
そして“ニセ車掌”野月さんのニセ放送(これがまた面白かったんだが書くとその面白さが伝わらない……)が終わったあと、向谷さんと野月さんは、各客席を回ってツアー参加者と懇談してくれた。
やはり「超会議号」はフツーではなかった
さて車内の様子を。ツアー参加者はアイウエオ順で寝台を振り分けられていたのだが、なぜか各号車ごとにカラーができていた。2号車は出発していきなり宴会モードに突入してみんなで酒をかっくらっていたし、3号車は何か物静かなたたずまいといった印象。4号車は……特に印象がなかったんだけど、5号車がまたこれ。キターという感じで。だっていきなり、ドアにこれが張ってあるんだもん。
……なんすかこれ? 入ってみると、さらにカオスな事態が発覚した。
いやーカオスだよカオス。どうやら到着まで一睡もしないで遊んでいたらしいぞっ。なんだかなぁ。
そのほかにもテツな方々の努力をここに紹介しておこう。
このように、大騒ぎをするわけではないが、密やかにそしてとても濃いイベントが各所で進行していたようだ。基本的にテツな人はシャイですからね。物静かだしあまり人と話したりしないんですよこれ。でも同乗した時事通信のカメラマンさんが言っていたが、このイベントに参加している方は、話しかけても意外と答えてくれたとか。普通だったら「すーっ」といなくなっちゃうんだけど、と。
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