studygiftはなぜ暴走したか 「説明不足」では済まされない疑念、その中身(1/2 ページ)
学生支援サービス「studygift」が炎上している。運営側は「説明不足だった」と釈明したが、本当にそれだけだったのか。
5月17日にオープンした学費支援サービス「studygift」をめぐって、ネット上でさまざまな議論が起こっている。
期待を寄せる人が多い一方、studygiftの説明や行動には不明瞭・不誠実な部分も多く、ネットユーザーからは厳しい指摘が相次いだ。サイトは今も“炎上”しており、studygift側は5月23日夜、「大切なお知らせ」として、説明が「極めて不十分だった」点についての謝罪を掲載するとともに、希望するサポーターには全額返金を行う旨を通知した。
studygiftという仕組みや、その志についてはもちろん評価すべき点もある。しかし少なくとも、今回の坂口綾優さんのケースについて言えば、単なる「説明不足」では済まされないレベルの落ち度がstudygiftや坂口さんにあったことは事実だろう。「(場合によっては)詐欺となる可能性もあると思います」と、太田真也弁護士は話す。
支援金集まっても復帰できない可能性?
studygiftの「落ち度」はいくつかあるが、まずはサイト内の「大切なお知らせ」で書かれている(=studygiftが認めている)点についてまとめておこう。
- (1)坂口さんの現状について、正しくサポーターに伝えていなかった
- (2)支援金が集まったとしても、坂口さんが大学に復帰できない可能性がある
- (3)100パーセントを超えて支援金が集まった場合の使途説明が不十分だった
(1)は具体的に言えば、坂口さんがすでに「退学」扱いになっていることをはっきりとサイトで明示していなかった点だ。現在は修正・追記されているものの、オープン当初の文面では「退学」状態にあることが伝わりにくく、「知らなかった」というユーザーから現実に不満があがっていた。
(2)については明らかにstudygift側の確認不足だろう。授業料未納による退学の場合、再入学できるかどうかは最終的に、早稲田大学側での協議に委ねられる(早稲田大学の学則より)。協議の結果、やはり再入学は認められないということになれば、坂口さんは大学に復帰できず、集まった支援額は宙に浮く。
サイト内では当初「学費の目処が立ち次第、学校には復学できる」と記載していたが(5月18日の「お知らせ」)、これは明らかに誤解を招く表現だろう。おそらくこれを掲載した時点ではstudygift側も「復帰できる」との認識だったのだろうが、本来は最初に大学側に確認しておくべきであり、「認識不足だった」では済まされない。万が一再入学申請が却下された場合、studygift側は全サポーターに全額返金するとしている。
最後の(3)は、「必要な学費の25パーセントは学生が自分で稼ぐ」というルールに関連する。坂口さんへの一般支援額は目標をオーバーし、募集を止めた時点ですでに109%に達していた。さらにサイトのグラフには反映されていない、10万円の「特別スポンサー」枠も現時点で20件以上申し込みが来ているという(studygift側に確認したところ、すでに振込が成立しているのは1件のみとのこと)。
確かに、これでは「学生の負担分が25パーセントにならない」と思われても仕方がない。studygift側はこれについて、オーバー分の使途は支援者と協議のうえ決定し、「25パーセントは学生が稼ぐ」という前提は当初より変わっていないと説明している。支援を募り始めた時点で必要としていた以上の額を集められてしまうシステムそのものについては「今後どうするか検討中」という。
「大切なお知らせ」内では他にも、いくつかの表記ミスや説明不足について補足されているが、大きな問題点はおおむね上記3点に集約できると言っていいだろう。
「退学状態にあったことや、再入学についての説明が不十分であったことは否定できないと思います。特に再入学できない可能性が明らかになった後もその点を明確に説明せず支援を集め続けた点は、かなり問題があると思います」(太田真也弁護士)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
-
「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
-
“ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
-
高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
-
「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
-
「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
-
「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
-
“歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
-
黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
-
走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
- 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
- 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
- ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
- 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた