「制作者もみんな実況するといいよね」――「ぷよぷよ」「ドシン」「かまいたち」の3人が「ゆめにっき」を実況して感じたこと日々是遊戯(1/3 ページ)

8月10日から13日にかけ配信された「SIRENシリーズ+人気ホラーゲーム一挙クリア81時間ぶっ通し! 実況」。人気の生主や実況主らがホラーゲームに挑戦する中、唯一「ゲームクリエイター」枠で参加した、米光一成氏、飯田和敏氏、麻野一哉氏の3人に、ゲーム実況についてどう見ているのか質問をぶつけてみた。

» 2012年08月20日 23時55分 公開
[池谷勇人,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 好き嫌いはさておき、今やすっかり「当たり前」のものとして定着しつつある、ゲームの「実況プレイ」文化。特に最近ではニコニコ生放送やUstreamなどの普及も手伝って、以前にもまして、誰でも手軽にゲームプレイの様子を配信できるようになってきた。

 一方で、ゲームの映像配信をめぐっては、いまだに著作権やネタバレなどを問題視する声もある。そんな中、ゲームクリエイターはゲーム実況についてどう見ているのだろうか。先日行われた、ニコニコ生放送の公式番組「SIRENシリーズ+人気ホラーゲーム一挙クリア81時間ぶっ通し! 実況」(※)で、ホラーインディーズゲーム「ゆめにっき」の実況パートを担当した、ゲームクリエイターの米光一成氏、飯田和敏氏、麻野一哉氏の3人をつかまえて、ゲーム実況の是非や、実際に実況してみてどう感じたかなどを聞いてみた。

 なお、このインタビューは3人の実況が終わった直後、スタジオ脇の控え室で収録したもの。ここでのコメントはあくまで個人の見解であり、業界やそれぞれの所属会社などを代表するものではないことを最初に断っておきます。

※ニコニコ動画で活躍する実況主、生主、歌い手、踊り手、ボカロP、演奏者などがリレー形式で10本のホラーゲームに挑戦し、81時間で累計約240万人が視聴した。8月31日まで回数無制限でタイムシフト視聴可能、3人の出番は30時間00分から。

画像 左から順に、飯田さん、米光さん、麻野さん。共著に「日本文学ふいんき語り」「ベストセラー本ゲーム化会議」などがあり、息が合っているのか合っていないのかよく分からない、ゆるっとした実況スタイルで視聴者の笑いを誘った。

「ゆめにっき」実況を終えて

(控え室へ帰ってきた3人。麻野さんがタバコを補給している間に、米光さん、飯田さんにゲームの感想を聞くことに)

―― 「ゆめにっき」、遊んでみていかがでしたか?

飯田和敏(以下、飯田) あのね、RPGツクールで作ったら普通さ、RPGを作っちゃうじゃない。

米光一成(以下、米光) バトルないんだもん、RPGじゃない!

飯田 そこがすごいなって。なまじ僕らはプロでやってきたからさ、やっぱり固定観念みたいなのがあって。だから「やられた!」って思った。

―― 麻野さんも実況しながら「おれだったらついテキスト書いちゃう」って言ってましたね。

米光 伝えようとしちゃうんだよね。まとめようとしちゃうっていうかさ。

飯田 過剰に演出しちゃう。

米光 そうそう。

画像 作者のサイトより「ゆめにっき」のゲーム画面。ストーリーや目的はなく、夢の中をひたすら歩き回るだけのゲームで、ニコニコ動画内ではプレイ動画が数多く投稿されている人気作品。

飯田 米光さんは最初と最後を担当したけどさ、明らかに後半ハマってたよ。最初すっごいイヤがってたのに。

米光 あの世界のルールに入り込んじゃってたんだよ。普通ゲームって暗黙のルールみたいなのがあるじゃん。行き止まりにキャラクターが立ってて、調べるとなんかヒントとかアイテムくれるとかさ。

飯田 うん。

米光 そういうのがないんだよ、あのゲーム。それが積み重なっていくと、自分の中にあるルールがモロモロ壊れてくんだよね。

飯田 いいねえ。

米光 ダメでしょ! あっちのルールに取り込まれていってるってことだからさ、あれに取り込まれすぎると現実世界で……。

飯田 刺したりしちゃう?

米光 うん。100円ショップで買って……(※)。

※かなりきわどいネタなので以下自粛

―― 実況中もけっこう危ないこと言いそうでヒヤヒヤしました。

米光 なんかさ、言いたくなっちゃうんだよね。

飯田 生だしね。

米光 ニコ生の魔力ってあるよね。だっておれ部屋でゲームしててあんなリアクションしないもん。

飯田 100万人と一緒にゲームやるなんてはじめて(※)だよね。超アガった。

※3人が実況している最中に、ちょうど累計来場者数が100万人を突破した

画像 実況中の3人。最後は飯田さんが突然ギターをひきはじめ、3人で「ゆめにっき」の歌を即興で歌う場面も。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/25/news174.jpg 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  2. /nl/articles/2404/26/news154.jpg 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  3. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  4. /nl/articles/2404/12/news174.jpg 築年数不明の平屋にある、ボロボロ床板をはがしてみたら…… 発覚したヤバい事実に「ビックリ!」「大丈夫でしたか?」心配と驚きの声
  5. /nl/articles/2404/26/news022.jpg ママの足にくっつく生後7カ月の赤ちゃん、甘えてるのかと思いきや…… 計算された行動と「ちいこい後ろ姿がかわいすぎ」て目が離せない
  6. /nl/articles/2404/25/news016.jpg 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  7. /nl/articles/2404/25/news069.jpg “作画軽減ガンダム”をガンプラで作成 → 使用パーツも最小限の再現ぶりに「完全に一致」「部品軽減ガンダム」
  8. /nl/articles/2404/23/news090.jpg 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  9. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  10. /nl/articles/2404/26/news024.jpg 0歳赤ちゃん「(ママ来たっ!)」→喜びが抑えきれなくて…… 尊すぎるダンスが300万再生「心が浄化されていく」「朝から癒やされました」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」