原発建屋に投入予定の小型探査ロボット「Sakura(櫻)」、千葉工大ら開発

Sakuraは、原発建屋の地下に入っていくのがミッション。狭いところで旋回できる非常に小さいロボットだ。

» 2012年10月25日 09時07分 公開
[DIGINFO TV]
DIGINFO TV

 千葉工業大学と移動ロボット研究所は、これまでに開発された「Quince」、「Rosemary」の後継機として、小型の先行探査型移動ロボット「Sakura(櫻)」を開発しました。

Sakuraは、原発建屋の地下に入っていくのがミッションで、地下の階段の幅は70センチ、踊り場も70センチの狭いところで旋回できるために非常に小さいロボットです。

冷却水が、どこかから漏れていると、いくら水を入れても60センチしか溜まらない。ところが水を全部満たさない限り、溶け落ちた燃料棒を安全に取り出せない。ですから、まずどこで亀裂が入っているかを探し出すのがSakuraの役目です。

 Sakuraは、基本的にカメラで亀裂を探しますが、カメラで写せる場所は限られるため、指向性の高いマイクを積んで水の音も探査に利用する予定です。

 また、地下に下りていく階段は、地上部分より急であるため、急斜度に対応する高い昇降性能も備えています。

地上部分は40度ですが地下部分は42度です。たった2度ですが、その辺の2度はロボットにとって非常に厳しいです。さらに下に降りていって圧力抑制室上部に行くには、今度は昇るんです。その階段は53度です。

 Sakuraでは、小型化した通信ケーブル自動巻き取り装置やプラグイン充電方式の搭載によりオペレータの被曝量が低減されます。さらに、厳選した素材の適用により、3年間のメンテナンスフリーを目指しています。

耐放射線については、Rosemaryは底が2ミリのアルミ板ですが、Sakuraは底が5ミリのステンレスです。地下は下から相当放射線が予想されるので、少なくとも下側は若干ですが遮蔽しています。

今やっと走れる状態です。この後、1カ月近くいろんな走行を試みて耐久試験を行います。耐久試験が終わった段階で上に必要な機材を載せてさらに耐久試験をして、東京電力とさらにブラッシュアップをしていく予定です。

Copyright(c) Digitized Information, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」