とあるTwitterユーザーの「うちの親伝説」が感動的 60年代アメリカ、盗まれた花嫁衣裳をめぐる奇跡とは?
当時米国の新聞などでも報じられたそうです。
嘘のような本当の物語――とあるTwitterユーザーがつぶやいた「うちの親伝説」が感動的です。昨年秋に投稿された「渡米編」のまとめが、Togetterに公開されており、話題を呼んでいます。
“伝説”の舞台は、1960年代初めのアメリカ。ツイート主・スタジオエトセトラさんの両親は、終戦後まもなくアメリカに渡り、向こうで結婚式を挙げました。渡米編は、その時に起こった信じられないようなエピソードです。
単身渡米した父を追って、船で2カ月かけてロサンゼルスに到着した母。アメリカに来てまもなく式を挙げる予定だったため、大切な花嫁衣裳を持参していました。そこから父の住むテキサス州までバスで36時間かけて移動し、ようやく目的地に辿り着くと、預けていたはずのトランクが見つかりません。花嫁衣裳に加え、すべての生活用品が入った大切な荷物だったそうです。
当時大学院生だった父と母はほとんど無一文だったため、まさに大ピンチに陥りました。数日後に迫る結婚式。会場は大学の計らいで図書館の講堂を無料で使わせてもらう予定になっていましたが、そもそも花嫁衣裳がない……。「絶望の底」でアメリカの町の人々に支えられ、2人が前向きに生きると決めた時、ドラマは急展開を迎えます。
奇跡はいくつも起こりました。まず、テキサスから遠く離れたロスの警官が盗まれたトランクを発見し、なかの花嫁衣裳を見てただ事ではないと気付きます。トランクには「Atsuko」という名前が。けれども連絡先は残されていません。そこで警官は、名前から持ち主は日本人だと推測し、日系人向けの新聞「羅府新報」に持ち主の捜索記事を掲載しました。
すると、ロス在住の父の親戚が記事を発見! 結婚式前日に父の元に連絡が届きました。荷物がみつかった奇跡に喜ぶ2人でしたが、ロスまで取りに行くお金がないことや、結婚前で身元保証人がいない母に、警察が荷物を渡したくても渡せないなど困難な状況は続きます。そこで、決死の覚悟で学長に相談すると、「花嫁ははるばるアメリカに来てくれたんだ。花嫁衣装を着せてやろうじゃないか」と式を4日延期することを提案。トランクの輸送には、荷物をなくしたあのバス会社が名乗りを上げました。
これを羅府新報が取り上げ、連日動向を掲載し、読者は固唾を飲んで見守ったそうです。結婚式の朝、バス会社の上役がトランクを持って母の元に到着。この時には、地元メディアが集合し、花嫁衣裳を抱きしめる母の写真が新聞の一面を大きく飾ることになったんだとか。スタジオエトセトラさんは当時の新聞の切り抜きもツイートしています。
結婚式は無事に行われ、大勢の人が2人の門出を祝いました。その後、両親は半世紀の間、あの時助けてくれた人とクリスマスカードで交流を続けていたそうです。
関連記事
- 逃げたインコ、Twitterで見つかる
迷いインコも見つかります。そうTwitterならね。ということで、そんな偶然の出来事をご紹介しよう。 - 特急が停車中に駅弁を手渡せ! Twitterユーザーが「奇跡の1分オフ」
特急電車に乗って移動していたあるTwitterユーザーに、別のTwitterユーザーが途中駅のホームまで駅弁を届けるという出来事があった。 - もしや知り合い? 電車で隣同士になったTwitterユーザーが「お互いを特定」するまで
電車内でふと隣の人の画面をのぞいたら、見覚えのあるTwitterアイコンがいくつも並んでいた。「この人は何者?」と驚いてから約5分。共通のユーザーを介し、車内の2人がお互いをフォローするまでの軌跡とは。 - 笑いあり、涙あり、ステマあり Twitterで生まれた数々のドラマをTogetterで追う
Togetterの人気まとめを表彰するイベントが開催された。「枝野、寝ろ」が生まれたあの瞬間、元俳優による“ステマ”、うんち・おならで例える原発解説など、話題となったまとめの裏話を当事者たちが語った。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
-
誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
-
小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
-
娘の給食の献立表を見たら…… 正体不明の“謎の料理名”が「これはわからんw」と話題に その意外な正体に納得!
-
プロ野球チップスでまた“不良品”流出 伊藤大海「176m」表記に続き…… カルビー謝罪「深くお詫び」
-
1年半ケージに引きこもっていたシャーシャー猫が、ある夜布団に入ってきて…… 感涙の行動に「まるで別猫」「こんな日が来るなんて」
-
メルカリで300円の紙モノセットを買ってみたら…… 出品者のあたたかな心遣いに「利益は考えていないんでしょうね」「見ててわくわくします」
-
子どもに高級キーボードのパーツを捨てられた → 公式の“先読みしすぎた対応”が話題「そういうこともあろうかと」
-
巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
-
ダイソー「マルチ万能ほうき」が家事ラクの救世主 名前負け知らずの便利さに「これやばっ!!」「220円に驚き」の声
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
- 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
- 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
- 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
- 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
- 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
- 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
- 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」