顔面が“カタツムリ牧場”状態 生きたカタツムリを乗せる日本初のエステを体験してきた
そうです、つの出せやり出せの、あのカタツムリです。
美容業界に衝撃の新星が現れた。顔に“生きたカタツムリ”をのせるエステコースが、「シーズ・ラボ恵比寿」でこのほど始まったのだ。あじさいとセットで想像されがちな、あのカタツムリ。つの出せやり出せの、あのカタツムリである。もちろん、日本初。
カタツムリに美容効果があると注目され始めたのは1980年代のこと。チリのエスカルゴ業者の手の傷の治りが早いことから、分泌液にエイジング成分が含まれていると発覚し、徐々に化粧品として使われ始めたそうだ。近年では、韓国コスメでカタツムリエキス配合の美容液などが多く販売され、“カタツムリが分泌するものには何らかの効果がある”とここまでは一応、美容情報に敏感な女性たちの間では共通認識となっている。
しかしだ。だからといって、何も生きたカタツムリをダイレクトにのせなくても……と半信半疑で実際に体験してみた。ちなみに、カタツムリたちが1日に出す粘液の量に限界があるため、このエステコースは完全予約制。男性も体験できるようだ。
「セレブエスカルゴコース」を頼むと、虫カゴのようなケースに入ったカタツムリがやってきた。「このコたちは、常に一定の室温にキープした部屋で、茹でた無農薬野菜のみを与えて育てているんですよ」とそれはそれは大事な我が子のように語るスタッフさん。“育ちのいい”カタツムリだから大丈夫……顔にのせてもきっと大丈夫、と自分に言い聞かせる私。エステサロンの個室に、施術ベッドと化粧品類と美容マシン、そしてケースに入ったカタツムリ。一気に部屋が異空間になったような気がした。
メイクを落とすと、さっそくカタツムリを顔にのせていく。エステ自体はこれから60分も続くのに、いきなりクライマックスである。額、右頬、左頬、と1匹ずつのせられ、思わず「アッー……!」と声が出る。顔についた瞬間から、キュッと吸い付き、ヒンヤリとした感触だ。ただ自分からは全貌がよく見えないのが幸いして、拍子抜けなほど素直に受け入れられた。思ったよりもネバネバはせず、無臭で、さほど気持ち悪くもない。しかし、明らかに“人工物ではない何か”が顔の上を動いている感覚はある。
ふとカタツムリの動きが気になって目を開けると……カタツムリと目があった。放っておくと気ままに鼻の上や目の上に登ろうとする奴ら。自分が牛の放牧場の芝生にでもなったような気分だ。
這わせること5分。顔全体に粘液が行き渡ったら、カタツムリはケースの中へ帰還なさった。その後は、カタツムリエキスの化粧品ボトルを美顔器を使って1本導入してもらい、カタツムリエキスのクリームを使ったマッサージで血行を促進、最後はパックで引き締めて、と以降はよくあるエステコースと同様の流れだ。
帰宅後、カタツムリを顔にのせた写真を数人の友人に見せたところ、言わずもがなの反応をされた。しかし、嫌がっているのか笑っているのか分からないような悲鳴を浴びていると、どうも釈然としない気持ちになってきた。最初こそ半信半疑でどちらかというと及び腰で臨んだのだが、いざ顔にのせてみると見た目よりもずっと普通、それどころか、彼らカタツムリに顔を散歩の場として提供したことで、知らぬ間に愛着すら湧いていたのだ。言うなればカタツムリたちにとっての母なる大地。カタツムリに悲鳴を上げる周囲の人たちに向かって、あのコたちをバカにするなと両手を広げて守ろうとする自分がいる。これは……何? 母性……? 種族を超えた慈愛に包まれて床に就いた翌朝、頬を触ると、確実にいつもよりもしっとりとした質感になっていたのだった。
セレブエスカルゴコースの価格は60分2万4150円。生のカタツムリはオプションとなっており、別途1万500円かかる。
朝井麻由美(@moyomoyomoyo)は、体当たり取材・イベント取材を得意とするフリーライター。一風変わったスポットに潜入&体験した記事は100本を超える。主に「週刊SPA!」や「DIME」などの男性誌で執筆するほか、「日刊サイゾー」ではB級スポットを巡る「散歩師・朝井がゆく!」を好評連載中。ゲームと雑貨とパズルが好き。コスプレするのもわりと好き。ウニとイチゴがあればだいたいご機嫌。
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