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» 2013年12月28日 19時00分 UPDATE

思い切り泣きたい時もある 「泣きフェス」に参加してみた

その心、軽くしてみませんか?

[渡辺まりか,ITmedia]

 話題の「涙活」を受け、Yahoo!映像トピックスが主催する「泣きフェス」が開催されました。「涙活」とはその名のとおり、ずばり「泣くため」の活動。「就活」「婚活」「朝活」といった「〜活」と呼ばれるものの1つと思ってください。

 「泣くため」といっても、泣き女のように騒々しくするわけではありません。感動を共有して大いに涙し、心のデトックスを図るというのが目的。涙活では映画・音楽・詩の朗読などが用いられます。

 この活動に注目していたのがYahoo!映像トピックスのスタッフでした。今回、「毎日たくさんの映像を扱っている自分たちにもできるかもしれない」と考え、「泣きフェス」を開催するに至ったという。ならば泣いてみたいじゃないですか。心のデトックスのために泣きフェスに潜入してみました。

泣きフェス

 年の瀬間近の12月18日午後8時。同イベントのために応募して当選した人たちで、20代から70代くらいまでと幅広い年代の男女が、東京ミッドタウンにあるYahoo!本社に100人ほど「泣く」ために続々と集まってきていました。

 泣きフェスの上映時間は約1時間。全部で13本の映像が上映されました。上映プログラムは特設サイトを参照してもらうとして、まずはイベント主催にあたりどのような苦労があったのかなどをGyaO Yahoo!映像トピックス編集部の鈴鹿直樹さんと峯木多恵子さんに聞いてみました。

すべて手作り――実はハプニングも

泣きフェス プログラムナンバー9「号泣……結婚式に少年時代の息子が現れた」の1場面

―― なぜ「涙活イベント」をしようと思ったのですか?

鈴鹿直樹さん(以下鈴鹿) わたしたちは毎日映像を集めた記事を作っています。泣ける映像では、その映像のための記事を作りながらすすり泣いているスタッフもいるんです。そこで、「うちでも涙活イベントができるのではないか」と思い立ったのが始まりですね。

峯木多恵子さん(以下峯木) 何か新しいことをやってみたい、というのもありました。でも、リアルイベントは初めての試みだったので、開催されるまで毎日が障壁との戦いでした。

―― どんな壁があったのでしょうか。

鈴鹿 まず、イベントでの使用許諾を取り付けるのが大変でした。

峯木 今回上映した中でも、企業のCMなどは、連絡先の手がかりがあるから良かったのですが、個人の場合は大変でした。

鈴鹿 もっとも、連絡が取れてからは皆さん快諾してくださって、スムーズに運びましたけどね。ただ、映像投稿者以外が映り込んでいる場合は、その方たちを探して上映しても良いかたずねなければならなかったので大変でしたけど。

―― それもスタッフで当たったのですか?!

鈴鹿 投稿者がきいてくれることもありましたけどね。

―― 今回上映されたのは13本でしたが、候補として上がったのは何本くらいでしたか?

峯木 40本くらいですかね。それぞれ泣ける映像を編集部スタッフが持ち寄って。

―― まさに、手作りですね。

鈴鹿 手作りといえば、上映前にポケットティッシュをお渡ししましたよね。この差し込んである紙、これを印刷してカットして差し込むのもスタッフで行ったのですよ。

峯木 そうそう、ティッシュはネットで注文して(笑)

鈴鹿 それに、上映はすべてネット上にあるものを利用したので、最初の広告が表示されないようにするのが大変でした。

―― あらかじめファイルをダウンロードして流したのではなかったのですか。

鈴鹿 ダウンロードしないというのが許諾条件でしたから。

今後も疲れた心を癒していきたい

泣きフェス 会場内。左半分には女性が多かったが、写真にはない右半分には男性参加者が多かった

―― ところで、今回が初めてということですが、どのくらいの応募数があったのか、教えてもらえますか。

鈴鹿 募集人員に対して4.2倍の応募がありました。しかも開始から1週間ほどで。

峯木 計算すれば人数は分かってしまうと思いますけど(笑)

―― 会場後方に座っていたので分かったのですが、年齢層が幅広かったですね。見た感じも仕事をしているような若い女性から主婦のように見受けられる人、また仕事帰りと思える人も多かったように感じました。

泣きフェス GyaO Yahoo!映像トピックス編集部・峯木多恵子さんと鈴鹿直樹さん

峯木 わたしたちは毎年「Yahoo!映像トピックス アワード」というのを開催しており、これまで「衝撃」や「スポーツ」「動物」「爆笑」などの部門がありました。でも、最近では「楽しい」「癒される」といったものだけではなく「泣ける」ものの需要も高いようで、昨年「感動部門」としていたものを、2013年では新たに「泣ける部門」としました。

 再度泣ける映像だけを使ったリアルイベントをするかどうかは分からないのですが、蓄積された映像コンテンツを皆様のニーズに合わせて、提供できるように、今後もこのような活動を通して少しでも心を軽くするお手伝いができれば、と考えています。


 今回開催されたイベントの開催時刻も午後8時から、と多少遅い時間からの開始でしたが、本家の涙活イベントもほぼこのくらいの時刻からの開始となっています。これは、仕事を終えたビジネスパーソンが参加しやすいように配慮されてのことだろう、と推測できます。

 すでに一度見たことがある動画も多かったのですが、知っていても大画面・暗い空間・整った音響設備の中で鑑賞したためかはからずも涙が……。こうして泣けるCMを連続で見ると気持ちも“泣く”に集中していくものなんですね。取材でなければ、もっと思い切り泣けたのに!

 泣いて涙を流すことで心が軽くなる、といった経験をする人が多いことから、涙を流すのには何らかの“沈静”の効果があると言われています。人間関係が複雑になり、愚痴をこぼす相手もおらず、さまざまなものを溜め込んでしまっている現代人のニーズに「涙活」はぴったりとハマっているのかもしれません。

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