「電車でパズドラする若者に『週刊誌』を突き付けてみたい」――週刊文春デジタル、ニコニコで配信開始

日本最古(!?)の炎上メディアがついにネットにやってくる!

» 2014年04月02日 19時37分 公開
[太田智美,ねとらぼ]

 ドワンゴおよびニワンゴと文藝春秋は4月2日、ニコニコチャンネルで「週刊文春デジタル」の配信を開始すると発表した。無料で閲覧できる「スクープ速報」のほか、月額864円(税込)でグラビアや連載を除く全ての特集記事をブロマガで読むことができる。

画像(文藝春秋の常務取締役 西川清史氏、ドワンゴ 代表取締役会長 川上量生氏) 文藝春秋 常務取締役 西川清史氏(左)、ドワンゴ 代表取締役会長 川上量生氏(右)
画像(週刊文春デジタル) 月額864円で全ての特集記事が読める「週刊文春デジタル」。参考までに、紙の「週刊文春」は特集以外のコンテンツも全て読めて400円(税込)

 昔は電車に乗ると車両に1〜2人は週刊誌を読んでいる人がいたが、今や多くの若者たちはパズドラ(パズル&ドラゴンズ)などのスマートフォンゲームに夢中になっている、と文藝春秋の常務取締役 西川清史氏は昔を振り返る。「そういう若い世代の人たちの目の前に、『週刊誌』というものを突き付けてみたい」(西川氏)。

画像(文藝春秋 常務取締役 西川清史氏) 文藝春秋 常務取締役 西川清史氏

 週刊文春の発行部数は、現在70万部。その読者のほとんどが、40代前後だという。一方、niconicoの会員は20〜30代の若者層が中心。紙の雑誌が伸び悩む中、新たな層へ向けてサービスをスタートさせる。「今まで週刊誌を手に取ったことがない人に週刊誌をプッシュ配信したとき、週刊誌がどのように見られるのか楽しみです。まずは、1万人の会員登録を目指したい」(西川氏)。

画像(ドワンゴ 代表取締役会長 川上量生氏) ドワンゴ 代表取締役会長 川上量生氏

 週刊文春デジタルは、毎週木曜日、朝5時に配信。PC、スマートフォンでも閲覧可能だ。掲載は最新の5冊だが、EPUB形式でダウンロードできるため掲載終了後も読むことができる。今後は、動画や生放送も組み合わせたコンテンツ配信も行う予定だという。

 ドワンゴの代表取締役会長 川上量生氏は、今回の取り組みの背景を次のように語る。「確かに若い世代は週刊誌は読まない。しかし、ネットで炎上をしている内容を見ると週刊誌で書かれている内容に近いものだったりする。そういう意味で、ネットと親和性があるのではないか」(川上氏)。

画像(文藝春秋のモットーは「向かうところ、敵ばかり」「親しき仲にも、スキャンダル」。「週刊誌に書かれないようにお願いします!」と言われ、大爆笑する川上氏 文藝春秋のモットーは「向かうところ、敵ばかり」「親しき仲にも、スキャンダル」。西川氏に「週刊誌に書かれないようにお願いします!」と言われ、大爆笑する川上氏

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」