うんちになって、トイレのことを勉強してきた

ハイヒールが生まれたのもトイレのおかげ。

» 2014年07月04日 21時13分 公開
[太田智美,ねとらぼ]

 「トイレ」のことをもっと知ってもらいたい……そんな思いから日本科学未来館で開催されている「トイレ」をテーマにした企画展「トイレ? 行っトイレ!〜ボクらのうんちと地球のみらい」。2014年7月2日から10月5日までの開催ということで、早速勉強しに行ってきました。

 うんちです。

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 トイレです。

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 トイレのことを知りたいのであれば、うんちになることが1番です。

 準備ができました。

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 行きます。

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 流れます。

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 下水を通り、水再生センターに流れ着きます。そこには、うんちを食べてくれる微生物たちがいます。この微生物たちはおなかいっぱいになると下に沈み、一部の微生物たちはまたおなかがすくと上に上がってきます。残りの微生物たちは、泥と一緒に脱水・焼却され、セメントなどの材料になります。

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 キレイになったら、海に行きます。しかし、雨がたくさん降ると、微生物に食べられる前に海へ流れ出てしまいます(雨水と汚水の合流式の場合)。それが原因で赤潮が発生し、海の魚が死んでしまうこともあるんです。

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うんちには7段階あります

 うんちには、世界的な基準「ブリストルスケール」があり、7つのタイプに分けることができます。これは英国のブリストル大学で1997年に開発され、医療などにも用いられている基準です。

 ブリストルスケール1は、「ガチガチコロコロのうんち」です。水分がとても少なく、出てもスッキリしないうんちです。

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 ブリストルスケール2は、「硬くてゴツゴツしたうんち」です。水分が少なく、出てくるときにおしりの穴が痛くなるようなうんちです。

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 ブリストルスケール3は、「ちょっとひび割れうんち」です。少し水分が足りない、おしいうんちです。

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 ブリストルスケール4は、「スーパーうんち」。水分量もばっちりな完璧うんちです。理想的なうんちの量は200〜300グラム。バナナ2本分くらいが最適と言われています。

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 ブリストルスケール5は、水分量が少し多めで柔らかくなったため、ちぎれてしまっています。

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 ブリストルスケール6は、「ベタベタうんち」。水分量が多く、おしりを拭くとベタッと紙に付く泥のようなうんちです。

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 ブリストルスケール7は、「ビチャビチャうんち」。水分がとても多く、体からすぐに出てきてしまったものです。

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トイレ豆知識

 トイレは陶器。焼き物です。そのため、縮みを計算して作られており、細かい部分は職人さんが作っています。

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 そしてハイヒールが生まれたのも、実は「トイレ」のおかげ。中世ヨーロッパの都市では器に排泄物をためて窓から投げ捨てていました。そのため道に捨てられたうんちが付かないようにと、ハイヒールが作られたのです。

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 「トイレ」というと、「汚い」イメージが多少なりともあるかもしれません。しかし、実はそれが社会問題となっています。「他人に知られたくないから」「落ち着かないから」という理由で、過半数の子どもが学校でうんちをすることを我慢しているのです。これは、大変体に良くないことです。

 日本のトイレは「世界一」と言われています。しかし、下水がつながっていることで震災時には一斉に使えなくなってしまいます。

 また、世界には25億人の人が衛生的なトイレがない中で暮らしています。世界の人口の3分の1がそういった生活をしています。トイレがないことで、病気になり死につながることもあります。


 いつもならちょっと目をそむけたくなってしまうかもしれないトイレ。そんな「トイレ」と少しの時間向き合ってみるのもいいかもしれません。

画像 いつものうんちを思い出して作るワークショップもあります

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