艦これ艦娘“作戦的”プロフィール「米空母ゲリラ作戦」編:ALもMIも史実の予習はこれでばっちし
軽空母「祥鳳」! 米正規空母を迎撃せよ……と言われてもぉ〜。
「艦これ」で発動中の夏イベント「MI」(ミッドウェー島攻略作戦)/「AL」(アリューシャン列島攻略作戦)2正面作戦にちなんで、真珠湾作戦からミッドウェー海戦に至るまでの、空母が主役となる主要な作戦を「超ざっくり」と解説しよう。
「祥鳳」ちゃん、キリキリ舞いの巻
真珠湾攻撃からミッドウェー海戦に至るまで、日本の空母機動部隊の主な戦いは「うーんと、珊瑚海海戦ぐらい?」という提督さんは多いと思うし、実際、米海軍の空母と戦ったのは珊瑚海海戦が初めてになるけれど、それより以前、それこそ、真珠湾攻撃の直後から米空母と直接対決の可能性があった。
その最初の機会が、ウェーク島攻略作戦(1941年12月8〜23日)だ。第1次攻撃が沿岸砲台とF4Fワイルドキャットの反撃で失敗(如月轟沈!)したのち、真珠湾攻撃から帰る途中の第2航空戦隊「飛龍」「蒼龍」の応援を得て、2回目の上陸作戦でやっと成功している。
このとき、ウェーク島に増援の戦闘機を輸送中だった米航空母艦「サラトガ」が接近していた。サラトガは、ウェーク島が陥落したという連絡を受けて、損失を恐れる太平洋艦隊司令部からの命令で引き返しているが、このとき、あと1日ウェーク島が持ちこたえていたら空母戦が発生する可能性があった。
その1週間のち、太平洋艦隊司令部に新しい司令長官としてチェスター・ニミッツ海軍大将が着任する。彼は、残っていた空母部隊に積極的な攻撃行動を命令して、「エンタープライズ」「レキシントン」「サラトガ」の各空母は1942年2月からラバウルなどの日本軍基地にゲリラ的な空襲を加えた。
このとき、連合艦隊司令部から迎撃を命じられたのが、軽空母の「祥鳳」だ。特に、サラトガがクエジェリン基地を攻撃したときは、わずかの差で空母戦が発生する可能性があった。幸か不幸か、祥鳳はサラトガに追いつけず、戦闘は発生しなかった。搭載機90機のサラトガ(その性能は「赤城」に相当する)と搭載機20機程度の祥鳳が戦ったら、その結果は明らかであったかもしれない。
米空母部隊の“ゲリラ攻撃”は、米軍のみならず米国民の戦意向上に貢献することになる。この作戦が拡大発展して1942年4月の「ホーネット」「エンタープライズ」による日本本土空襲につながっていく。米軍は、長距離を飛行できる陸上爆撃機「B-25」をホーネットから出撃させて東京、川崎、横須賀、名古屋、四日市、そして神戸を空襲した。
最初の計画では日本本土を夜間爆撃することになっていたが、日本を遠く離れた太平洋上で「特設監視艇」の「第二十三日東丸」に発見されてしまった。奇襲できなくなったと考えた米軍は、予定より早い時間に攻撃隊を出撃せざるを得なくなり、空襲部隊は反撃を受ける危険性が高い昼間爆撃を敢行することになった(残念ながら日本軍の迎撃は失敗したが)。
特設監視艇は、民間の漁船を徴発して日本から東に遠く離れた洋上に配置していた。兵装はわずかに単装対空機銃1基で、敵艦隊を発見して報告したら、あとは沈められるのを待つだけという、実に人命軽視の“人力早期警戒網”だった。
敵空母部隊発見の報告を受けて東京湾から出撃したのも奇遇にも祥鳳だった。艦上機で攻撃するならさらに接近するはずと想定した上での出撃だったが、敵は陸上爆撃機を出撃させてそのまま引き返してしまったため、“幸いにも”このときも戦闘することはなかった。
関連記事
- 艦これ艦娘“作戦的”プロフィール「南太平洋海戦」編
艦これ秋のイベントもあと2日! 今回はガダルカナル作戦で最後の空母戦にして日本の空母部隊が敵空母を撃沈した最後の戦いとなった「南太平洋海戦」だ。 - 艦これ艦娘“作戦的”プロフィール「第二次ソロモン海戦」編
秋イベントに連動した海戦解説編。鉄底海峡で起きた夜戦を紹介してきたが、今回はいよいよ空母戦。え? 読みが外れていたわけじゃありませんよ〜、はっはっは。 - 艦これ艦娘“作戦的”プロフィール「ルンガ沖海戦」編
艦これ秋イベント“決戦! 鉄底海峡を抜けて!”期間もいよいよ終盤に突入。そして、アイアンボトムで実際にあった史実の海戦解説も、終盤戦のルンガ沖海戦だ。 - そして11月15日は彼女にとって特別な日:艦これ艦娘“作戦的”プロフィール「第三次ソロモン海戦第2次戦闘」編
アイアンボトムサウンドもいよいよクライマックス(えっ、え、えん、延長……)! 「これに負けたら撤退かも」と大統領も覚悟したという戦艦同士の戦いだ! - きのうのパーティーは楽しかった?:艦これ艦娘“作戦的”プロフィール「第3次ソロモン海戦第1次戦闘」編
秋のイベントにちなんだ「史実の鉄底海峡」第4回目は、ちょうど71年前の昨日深夜から今日未明にかけて起きた“アイアンボトム”本領発揮の戦いだ。 - このときは“ターン”しなかった!:艦これ艦娘“作戦的”プロフィール「ガ島艦砲射撃」編
秋のイベントにちなんだ「史実の鉄底海峡」3回目は金剛と榛名が一番輝いていた「艦砲射撃」作戦。あら、あなたとあなたがコンビだったの? へー! - 千歳と思った? 残念、ボイシでした!:艦これ艦娘“作戦的”プロフィール「サボ島沖海戦」編
秋のイベントにちなんだ「史実の鉄底海峡」2回目は、「ワレアオバ」で提督たちも知っている“あの”夜戦だ。でも、彼のことは責められないと思うのよねー。 - だから! ついてこないでって! いったでしょぉぉ!:艦これ艦娘“作戦的”プロフィール「第1次ソロモン海戦」編
艦これ秋のイベント「決戦!鉄底海峡を抜けて!」がもうすく発動。その鉄底海峡で起きた史実の海戦を復習すると、突破のヒントがあるかも! そうでないかも! - 映画にしたら全提督が泣く:艦これ艦娘“作戦的”プロフィール「バリ島沖海戦」
10・23アプデで追加ボイスの「朝潮」「大潮」「満潮」に「荒潮」を加えて第8駆逐隊のできあがり。そのキュートな4人組が大活躍というアイドル映画的お話。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
-
【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
-
「プロ野球チップス」で誤字 伊藤大海投手を「176m」と記載してカルビー謝罪
-
「ママ友襲来10分前」→さぁ、どうする……? 大爆笑の“あるある”再現が400万再生突破「腹ちぎれました」「バナナ食べんでもええやん」
-
富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
-
21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
-
「大型魚の餌に!!」 熱帯魚店の“思わず目を疑うPOP”に恐怖 「サメでも飼うの?」
-
2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに手をスリスリされた瞬間…… 愛と幸せあふれる空間に笑顔になる「これぞ天使だ」
-
漂う違法感 東京に戻る息子へ持たせた“大量のブツ”に「九州人あるある」「帰省からの帰りいつもこれ」の声
-
異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
- 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
- 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
- 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
- “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
- 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
- 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
- お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
- 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
- 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」