庵野秀明監督へのあふれる愛 東京国際映画祭に海外コスプレイヤー集結:海外オタク見聞録
東京国際映画祭と世界コスプレサミットがコラボ。特集上映「庵野秀明の世界」の応援に海外のコスプレイヤーが集まりました。
開催中の第27回東京国際映画祭で、「庵野秀明の世界」としてアマチュア時代から現在までの庵野秀明氏の作品が特集上映されています。世界コスプレサミットも参加し、22カ国からコスプレイヤーが応援に駆けつけました。
「庵野秀明の世界」はTOHOシネマズ日本橋で上映されており、映画館を訪れた観客をコスプレイヤーが庵野作品のコスプレで出迎えました。
東京国際映画祭のメイン会場六本木ヒルズでは、各国コスプレイヤーのインタビューやパフォーマンスショーも行われ、庵野秀明監督への愛情あふれる演技に観客から惜しみない拍手が送られました。
ショーではインドネシアチームが「エヴァンゲリオン新劇場版:破」のクライマックスシーンを熱演。碇シンジが使途ゼルエルから綾波レイを救い出すと、観客から「うわー」と言う歓声とともに拍手喝采。撮影していた筆者も思わずファインダーが曇ってしまうほど、作品への愛情が伝わってくる演技でした。
さらにイギリスチームはGAINAXのOVA「トップをねらえ!」のタカヤ・ノリコとアマノ・カズミに扮(ふん)し、2人の間のダイコンに水を注ぐ(SF大会DAICONのオープニングアニメを意識した演出)など、庵野監督の出身母体となったGAINAX作品へのオマージュ的なパフォーマンスを披露しました。
世界コスプレサミットはテレビ愛知から2年前に会社として独立し、名古屋以外でも独自に活動できるようになりました。今回の東京国際映画祭と池袋ハロウィンコスプレフェスへの参加が東京での初仕事となります。
これまで12年間培ってきた世界各国のコスプレ団体との信頼関係があるため、今回も各国の世界コスプレサミット参加者から庵野秀明監督作品のコスプレを募って実現したのだそうです。
海外コスプレイヤー、日本でプロポーズ
世界コスプレサミットで渉外を担当しているエド・ホフさんに少し話を伺うことができました。現在、名古屋大学大学院で博士課程に在籍するエドさんは、日本のマンガやアニメ、コスプレなどが海外に及ぼした影響を調査研究しており、里帰り的現象である世界コスプレサミットに関わるようになったそうです。
今年の夏に開催された世界コスプレサミットのチャンピオンシップにまつわるちょっとほっこりする話も飛び出しました。チャンピオンシップ会場でオーストラリアチーム関係者が仲間にプロポーズする一幕があったのですが、あの後に東京を訪れたドイツ代表チームがスカイツリーの展望台でプロポーズしていたというのです。2組のコスプレイヤーカップルが誕生していたわけです。
エドさんは、海外のコスプレイヤーにとっては日本でコスプレすることは夢のような体験であり、その最高の場所でプロポーズするのが夢なのでしょう、と話していました。
控え室でエドさんに話を伺っている最中に、イギリスチームが池袋に置き忘れたiPadが届けられたという知らせが。持ち主は「イギリスでは置き忘れたものは誰かが持ち去って戻ってくることはないのに、(戻ってきたのは)やっぱり日本ならだよねー」と感激していました。
最高の場所でのプロポーズに、なくしたものが戻ってくる治安の良さ、世界のコスプレイヤーにとって日本はそういう国なのだと実感した取材でした。
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