伊豆にある謎のスポット「怪しい秘密基地—まぼろし博覧会—」はツッコミどころ満載すぎた!

すべてのオブジェに逐一ツッコミを入れたい。

» 2015年03月26日 13時00分 公開
[青山ゆずこ,ねとらぼ]

受付にたどり着くまでに、すでにお腹いっぱい……

 伊豆のB級スポットとしてインターネットやニュースサイトで話題の、「伊豆の怪しい秘密基地」はマジでどれほヤバいのか——。気になったら試さずにはいられない独身アラサ—記者。気が付けば新幹線に飛び乗り、レンタカーで現地に乗り込んでいました。そして見えてきたのは、看板からすでになんとも言えない怪しさが漂う巨大施設……。


画像 広大な山の中に突如現れる秘密基地

画像 案内マップを見てもまったく意味が分かりません

 平日ということもあり、人影はまばら。チケットを買う受付フロアに行くまでにも、意味不明過ぎてもはや芸術的とさえ思える、オブジェや建造物がズラリと並んでいます。


画像 食いつかれそうな勢いでこちらを威嚇する恐竜も。え、何がしたいの

 特に説明もなにもありませんでしたが、階段を上っていると至るところにオリジナルの神社がいっぱい。ホントにご利益あるのか限りなく微妙です。


画像 美少女神社。こんな子、クラスに一人はいた気がする

画像 二股神社。中央の男性が石田純一さんっぽいのは気のせいだろうか

画像 仲直り神社。奪った財宝は返すの? ねえ、返したの?

画像 トモダチ神社。「ET、オウチ、デンワ。デンワスル……」とか言い出しそう

 もはやわけが分からなすぎてハイテンションになりつつ、次に目に飛び込んできたのは色んなところにありそうな「縁結び神社」。


画像 受付のすぐ隣にありました

 「縁結び神社か、珍しくはないな」と思いきや……


画像 なんかめっちゃ“濃い”し。縄だし。絶対フレンチキスではないし

 車を降りて受付にたどりつくまで30分はたったでしょうか。100メートルもないのにこの濃さ、この豪華(?)ラインアップ。まだ入場してもいないのに、すでにお腹いっぱい胃もたれ状態です。

「この施設は考えるな、感じろ」

 やっとの思いで受付を済ませ(入場料金は大人1200円、小中学生600円)、入場ゲートに到着。受付にいた年配の女性スタッフに施設の成り立ちや見どころを聞いてみたところ、「……ここは小難しく考えちゃダメ。何も考えずに、ただ“感じなさい”」というお言葉をいただきました。


画像 本能のまま楽しむ場所。それが怪しい秘密基地

 他の従業員さんに聞いてみても、「この施設を説明しろって言われても難しいですよ(笑)」「考えたこともなかった」との回答。しつこく聞きまくってみたところ、なんでも、男性オーナーの趣味と頭の中をそのまま具現化したものとのこと。そういえば入口になんか書いてありました。


画像 意味が理解できたようで理解できない。だがそれが良い

 要約すると、「快適さや豊かさだけを求めて人々が見失ってきたものを思い、過ぎ去った懐かしい子ども時代や、大自然のリアルな雰囲気を味わって欲しい——」。すべてが効率化&機械化したこの時代へのアンチテーゼでしょうか。「子どもの頃の意味もなく怖かったり、不思議だったり、楽しかった“過去の匂い”を感じられる。そんな深い意味があるのか……」と一人しみじみ物思いにふけっていたのに、隣を見るとベロンベロンに舐め合っている「縁結び神社」の神様。

 ……うん、さっそく中に入ってみましょう。

施設内に広がる“懐かし過ぎるほどの昭和の香り”

 施設内は悪酔い横丁や魔界神社など、さまざまなカオス空間が広がっていますが、中でも気になったのが「昭和の時代通り抜け」エリア。


画像

画像 生まれてない時代なのにどこか懐かしい

画像 「おかーさぁーん!」って後ろから飛びつきたくなる

画像 ギター片手に一緒に飲み明かしたい

 各エリアに飾られたマネキンはどれもリアルで、展示されている小物もすべて本物。当時の本や端の欠けた茶碗、薄汚れた手ぬぐいなど細部へのこだわりっぷりが半端じゃありません。


画像 大人の世界だったストリップのチラシも

画像 まるで昔にタイムスリップしたみたい……

画像 懐かしのレコードもズラリ

 これらは寄贈品などではなく、すべてオーナーの私物というのだからスゴい。他にも、昭和から平成までのおもちゃや雑誌、小説にポスターなどジャンルも無限で、懐かしい品々が所狭しと並んでいます。


画像 男の子ならだれもが読みふけった「あしたのジョー」グッズもズラリ

画像 「これやったことある!」歴代の人生ゲームも

画像 ここはおもちゃ博物館ですか?

 同世代でも楽しめますが、世代の違う親や年上・年下と一緒でも「若い頃はこんなのが流行ってね……」と解説しながら盛り上がれそう。


画像 少年心をくすぐりそうな本格的な模型

画像 オーナーのコレクター度、半端ないです

最後は「密林にたたずむ大仏」で締めるべし!

 すっかり昭和を満喫しノスタルジックな気分に浸ったあとは、施設のメインイベント(?)の巨大大仏が待ち構えています。「巨大っていってもそこまでじゃないだろう」とあなどりながら中をのぞいたところ、


画像 ……!?

 あれ、なんか目が合った。


画像 記者の頭が、大仏の鼻の穴と同じくらい

 目に飛び込んできたのは、予想を絶する巨大大仏。なぜ密林の中にいるのかは定かではありませんが、なんでも「この建造物は聖徳太子像として、世界最大。地上寸法は11.5メートル」(パンフレットより)。世界最大の聖徳太子が伊豆にあったとは……!


画像 遠慮がちに密林の中にたたずむ聖徳太子さん

 これは一見の価値ありまくりです。

カオスなお土産も勢揃い。最後の最後まで飽きさせない「怪しい博物館」

 見どころ満載のさまざまなエリアのせいで、もう胃もたれどころではなくまともに歩くことさえ困難になっていた記者。よし、そろそろ帰ろう! と出口に向かったのですが、そこにはカオス過ぎるお土産たちが待っていました。


画像 くだらなすぎて逆にめっちゃ欲しい

画像 入れられるのは幽霊じゃなく、火の玉だけみたいです(2個入れると危険らしい)

画像 嫌いな上司に10個ほどプレゼントしたい

画像 入れ忘れたからって、友達のウ○コをもらってはいけません

 スタッフの方によると、この施設の根強いファンは多く、「北海道や沖縄から泊まり込みで来る人もいる」「毎週欠かさず来る超常連さんも多い」とか。多いときは一日100人以上が押し寄せるらしい……! 人々をとりこにしてやまない伊豆の“怪しい秘密基地 まぼろし博覧会”。展示品やレイアウトはこまめに変わるらしいので、定期的に訪れてみてはいかがでしょうか。


画像 大学生のサークル団体が残したらしきメッセージ。根強いファンがとにかく多いです

青山ゆずこ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  2. /nl/articles/2411/20/news028.jpg 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  3. /nl/articles/2411/20/news224.jpg “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  4. /nl/articles/2411/19/news169.jpg 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  5. /nl/articles/2411/20/news031.jpg 「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
  6. /nl/articles/2411/19/news022.jpg 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
  7. /nl/articles/2411/20/news042.jpg 「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
  8. /nl/articles/2411/20/news216.jpg “歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
  9. /nl/articles/2411/20/news041.jpg 黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
  10. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた