こんにゃくって凍らせていいの!? ネットで話題の「氷こんにゃく」は本当にお肉の代わりになるのかねとめし

まさかこんにゃくを冷凍するときが来ようとは……。

» 2015年04月24日 10時30分 公開
[池田園子ねとらぼ]

 一部で話題沸騰中の「氷こんにゃく」。一般的に、水分を多く含む食材は、凍らせると水分が抜けてスポンジ状になってしまうため、冷凍に適さないとされる。こんにゃくを冷凍するなどもってのほかだと思っていた。

 ところがこんにゃくを冷凍すると、なぜかお肉そっくりな食感になるのだそう。人気のNAVERまとめ「【氷こんにゃく】なんちゃって肉ヽ(゚ロ゚;)のレシピ集」によると、「凍らせることにより水分が抜け、お肉のような弾力のある食感に変わる。そのためお肉の代用品として使われることもある」とのこと。ネット上で「氷こんにゃく レシピ」と検索すると、「えっ、こんなものまで!?」と驚くような料理が多数ヒットする。

 この存在を知ったときにはアッチョンブリケという感想しか持てなかった。こんにゃくは肉を超えるのか。少なくとも同等のものにはなり得るのか。いくつも「?」が頭に浮かんだが、作ってみないと分からない。今回は上記のNAVERまとめを参考にしつつ、氷こんにゃく作り+2種類のレシピに挑戦してみた。


画像画像 「こんにゃくのソテー」と、「白菜とこんにゃくの味覇(ウェイパァー)煮込み」


切って丸1日冷凍するだけ

 用意する食材はこんにゃくのみ。用意した2つのこんにゃくを軽く水洗いし、用途に応じてそれぞれ違う形に切る。切ったこんにゃくはタッパーに入れ、冷凍庫へしまう。ここまでの下準備は5分以内で完了だ。


画像 まずはこんにゃくを用意

画像 1つはサイコロ状にカット

画像 もう1つは薄切りに

画像 タッパーに入れて冷凍庫へ


 1日後。冷凍庫からこんにゃくを取り出すと、当然カチカチに凍った状態だ。特にサイコロ状に切ったこんにゃくは、灰色の液体を凍らせた物体のように見える。おいしくなさそう! これらに熱湯をかけて解凍した後は、キッチンペーパーで水気をしっかりとる。


画像 丸一日凍らせた状態

画像 カチンコチン

画像 熱湯をかける

画像 キッチンペーパーで水気をとる

 この日のためにキッチンペーパーを4ロール買ってきたのだが、意外とたくさん消費する。1ロールの1/2〜3/4くらいは使うと見ておくほうがいいかもしれない。それほど水気はなかなか取れないのだ。一方で、水気をとりすぎると、ゴムのような食感になってしまうというから注意が必要だ。


画像 こんにゃくとは思えないくらいパッサパサになった


水気のとり方が甘かった……

 さて、準備ができたところで、2種類のレシピに挑戦する。普段であれば肉を使うところを、氷こんにゃくにそのまま置き換えてみる。まずはソテー、とは言っても本当にシンプルで、オリーブオイルで裏表を焼き、塩コショウを振るだけのものだ。


画像 いつもなら肉を焼いているところ

 フライパンに並べてジュージュー焼いていると、一体自分は何を作っているんだろうと思えてくる。何と言っても、油で焼かれているのがこんにゃくだから。どう見ても違和感は拭えない。戸惑いながらも完成した「こんにゃくソテー」は、焼肉でいうところのホルモンのような食感。


画像 ソテーにしてみた

 ただ、もう少し水気をとるべきだったと思う。薄く切ったものはそれほどでもなかったが、厚めに切ったものからは、口の中で噛んだ瞬間に、水分がぷしゅっと出てきていたからだ。水気をどれだけ切るかの調整は、なかなか難しいなと感じた。



どうしても「ホルモン感」はなくならない

 もう一種類は筆者がよく作る「白菜と豚肉の味覇(ウェイパァー)煮込み」。冷蔵庫内のメンバー次第で、えのきやエリンギが加わることもあるが、今回は白菜のみとする。ここで豚肉の代わりに用いたのが、サイコロ状に切った氷こんにゃくだ。上記レシピでこんにゃくが水気とり不足だった反省を踏まえ、できる限り水気をきってから鍋に投入した。


画像 白菜と豚肉の味覇煮込み風

 その効果もあってか、身がキュッと締まり、肉っぽさが増したように感じた。ただ肉っぽい食感とはいえ、噛むとぐにゅぐにゅする「ホルモン感」は抜けない。また、個人的には氷こんにゃくは肉を超えることはできないと感じた。やはり「肉(ホルモン)もどき」ではなく、正真正銘の肉を食べたい。こんにゃくは凍らせても肉にはなれない。

 もともと特徴的な食感を持つ食材であるから、凍らせて状態を変質させても、ホルモンっぽさはなくならない、ということだろうか。そのあたりは2種類のレシピに挑戦してみたものの、よく分からなかった。ホルモン以外の「普通の肉」っぽい食感にもなり得るのだろうか。うまくいった方は編集部までコツをお寄せいただけると幸いである。


池田園子



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/25/news016.jpg 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  2. /nl/articles/2404/23/news090.jpg 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  3. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  4. /nl/articles/2404/25/news043.jpg 娘の給食の献立表を見たら…… 正体不明の“謎の料理名”が「これはわからんw」と話題に その意外な正体に納得!
  5. /nl/articles/2404/25/news129.jpg プロ野球チップスでまた“不良品”流出 伊藤大海「176m」表記に続き…… カルビー謝罪「深くお詫び」
  6. /nl/articles/2404/24/news018.jpg 1年半ケージに引きこもっていたシャーシャー猫が、ある夜布団に入ってきて…… 感涙の行動に「まるで別猫」「こんな日が来るなんて」
  7. /nl/articles/2404/24/news017.jpg メルカリで300円の紙モノセットを買ってみたら…… 出品者のあたたかな心遣いに「利益は考えていないんでしょうね」「見ててわくわくします」
  8. /nl/articles/2404/23/news185.jpg 子どもに高級キーボードのパーツを捨てられた → 公式の“先読みしすぎた対応”が話題「そういうこともあろうかと」
  9. /nl/articles/2401/18/news015.jpg 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
  10. /nl/articles/2404/22/news124.jpg ダイソー「マルチ万能ほうき」が家事ラクの救世主 名前負け知らずの便利さに「これやばっ!!」「220円に驚き」の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」