「東京チカラめし消滅!?」騒動を運営元否定 消滅のうわさはなぜ広まったのか?
2種類の「東京チカラめし」が存在した。
5月18日、牛丼チェーン店「東京チカラめし」を運営する三光マーケティングフーズは、ネット上で広まっていた「東京チカラめし全店舗閉鎖」に関する情報を否定。現在、直営12店舗、フランチャイズ3店舗が運営中であり、「今後も運営を継続してまいります」と発表した。
全店舗閉鎖のうわさが広まった原因は、「株式会社チカラめし」のWebサイト内「東京チカラめし」の店舗一覧ページに、「東京チカラめしの永らくのご愛顧誠にありがとうございました」という文字が掲載されていたため(5月15日時点確認。その後修正されていた)。
「株式会社チカラめし」は、2014年4月、三光マーケティングフーズが運営していた東京チカラめしの直営店の約7割を継承させた新会社で、カラオケなどを展開するマックグループに譲渡された会社。つまり、東京チカラめしは、三光マーケティングフーズと、マックグループの「株式会社チカラめし」が運営する2種類の店舗が存在していたのだ。
にもかかわらず、東京チカラめしの一部店舗を運営していた「株式会社チカラめし」が、全店閉鎖ともとれる情報を掲載していたため、「東京チカラめし全店閉鎖」の情報が広まったと考えられる。5月18日現在、同社のWebサイト上での表記は修正され、「弊社が運営しておりました『東京チカラめし』の永らくのご愛顧、誠にありがとうございました」となっている。
ちなみに「株式会社チカラめし」が運営していた店舗は、横浜家系ラーメン「壱角家」への業態転換が急速に進められていた。インターネット上では、東京チカラめしの相次ぐ閉店をうけ、閉店した店舗の写真を集めたページなどもできている。東京チカラめしなき「株式会社チカラめし」だが社名は存続(5月18日時点)、Webサイトには、壱角家と「すためしどんどん」の店舗情報のみ掲載されている。
(林健太)
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