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» 2015年08月18日 10時56分 UPDATE

自由研究におすすめ! 水がぷるっぷるんのぽよんぽよんになる実験をしたら新生物に出会えた

Twitterで約6万回リツイートされた「水をぽよぽよにする方法」を作って、さらにはぷよぷよやイクラに変身させてみた。

[黒木 貴啓,ねとらぼ]

 おおお、水が、無重力空間で漂っているみたいにぽよぽよしている!

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 今年5月、「水をぽよぽよにする方法」という画像がTwitterで約6万回リツイートされ話題になった。2種類の薬品を使うことで水の表面にスケスケの膜ができ、つまんだり手のひらに乗せたりできるようになるという、なんとも好奇心をくすぐるもの。

 小中学生にとって夏休みもあと約2週間――自由研究が手付かずで焦っている子もいるはずだ。材料がそろえば3時間くらいで作れてしまうので、ねとらぼ編集部でも“ぽよぽよ水”を作ってみた。

用意するもの

  • アルギン酸ナトリウム
  • 乳酸カルシウム(Ooho!では塩化カルシウムを使用)
  • ボウル3つ
  • ハンドブレンダー
  • 計量カップ
  • 計量スプーンのような底の深いスプーン
  • 重量はかり
画像 ずらりと用意。アルギン酸ナトリウムと乳酸カルシウムはAmazon.co.jpで買ったものを使う

作り方

1.ボウルに1カップの水と1グラムのアルギン酸ナトリウムを入れ、ハンドブレンダーで混ぜ合わせる。気泡が無くなるまで約15分間放置。

2.別のボウルに4カップの水と5グラムの乳酸カルシウムを入れ、スプーンで混ぜ合わせる。

3.1で作ったアルギン酸ナトリウム水溶液を底の深いスプーンなどですくって、2の乳酸カルシウム水溶液に慎重に落とす。

4.3分間ゆっくりやさしくかき回す。

5.表面が固まったぽよぽよ水を穴あきスプーンなどですくい上げ、水をいっぱいにいれた別のボウルに入れ、化学反応を止める。完成。

画像 よっしゃー、作るどー!

画像画像 水1カップとアルギン酸ナトリウム1グラムをかき混ぜる。けっこう溶けにくいので、アルギン酸ナトリウムをちょっと入れては混ぜ、を繰り返すのがおすすめ

画像画像 気泡が無くなるまで15分ほど放置(左が放置前、右が後)。はちみつみたいな粘り気がある

画像画像 水4カップに乳酸カルシウム5グラムをかき混ぜる。こちらは溶けやすいので、スプーンなどで5〜10周ぐるぐる回す程度でOK

画像 左から、アルギン酸ナトリウム水溶液(A)、乳酸カルシウム水溶液(B)、いっぱいの水

画像画像 Aをお玉やスプーンなどですくって、Bへ玉になるよう落とす。すくう器具をBで濡らしとくとキレイな形で落としやすい

画像 3分ほどゆっくり混ぜると、表面にうっすらと膜が。ザルなどですくい上げてから別で用意した水に浸し、化学反応を止めます

画像 うおおおおお 実験者たち「何だこれ!」「なんかいるー!」

画像 ぽよぽよの水だぁぁぁ!

 完成したぽよぽよ水をボウルから引き上げた瞬間、「うおおおお」と興奮の声を上げてしまった。思った以上に透明度が高く、水が無重力空間じゃないのにその場にとどまっているような光景が新体験。なかの液体はかなり滑らかで、指で軽く叩いてみると全体がぷるっと振動する。表面の膜はつまんで持ち上げぷらぷら揺らせるほどの強度。ただし慎重に扱わないとちぎれて液体がバシャッとこぼれてしまう。

画像画像 大さじの計量スプーンで作った小さな「ぽよぽよ水」

 なぜぽよぽよになるのか。アルギン酸ナトリウムに含まれた「アルギン酸」とは、褐藻などに含まれている多糖類かつ食物繊維の一種で、ワカメやコンブのぬるぬるの素。これが乳酸カルシウムのカルシウムイオンと反応することで、「アルギン酸カルシウム」という水に溶けないゲル状の物質に変化する。ぽよぽよした膜の部分だ。アルギン酸カルシウムは人体への害もないため、人工イクラの皮膜に使われるなど、液体を包み込む手段として食品や飲食業界で幅広く活用されている。

画像画像 昨年は“食べられる水の容器”として話題になった

 そもそもぽよぽよ水は、2014年春に海外で話題になった「Ooho!(オーホー!)」という“食べられる水の容器(Edible Water Bottle)”(関連記事)が元ネタ。英国ロンドンの研究室「Skipping Rocks Lab」が、ペットボトルなどに代わってゴミを出さずに水を持ち運べる手段として発表したもので、大手世界メディアが取り上げたことで注目を集めた。その後レシピを米Webマガジン「Inhabitat NYC」が公開したことで、実際に作ってみる人なども現れてふたたび話題になっている。

 ――ということで、食べてみた。

画像画像 ぷちゅーっとなかの液体が口の中に流れ込んできたとき、独特の風味に顔をしかめてしまう

画像 外側の「食べられる容器」部分。こっちは歯ごたえがもモキュモキュしてステキ

 膜を吸うと、ぷちっとちぎれたところから液体が流れこんでくる。うーん、正直おいしくない。甘味、酸味、塩味、苦味、うま味はほぼ感じられず、ナトリウムとおぼしき独特な風味が口に広がる。食感もとろみが強く、水をイメージして飲むとギョッとする人がほとんどなのでは。基本的にはぷるぷるぽよぽよとした触感を楽しむのが吉!

 自由研究にしたい少年少女は、着色料など使えばゲーム「ぷよぷよ」や人工イクラなどいろんなものに変身させられるので、思いつくままの物体を作ってみて欲しい。どうしてアルギン酸じゃなくてアルギン酸ナトリウムを溶かさないといけないんだろう? など、1つ2つ疑問をぶつけて調べるだけでも、化学の世界も深く知れて楽しいよ!

応用その1 ぷよぷよ

画像画像 着色料(左)と、白い画用紙に黒目を書いて目ん玉を用意(右)

画像 (A)に着色料を入れて、(B)に落として膜を作って目ん玉を浸せば、ぷよぷよだー!

画像画像 いろんなぷよを組み合わせてみた。キレイな球体に作るのがなかなか難しいぶよ

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画像画像 ちっちゃいサイズだとキレイな球体が作りやすいし、いっぱい作ってゲームも再現できる

応用その2 イクラご飯

画像 粘り気を強くしたいので、さっきよりも濃い目のアルギン酸ナトリウム水溶液を作る(水250ミリにアルギン酸ナトリウムを小さじ1〜2杯ほど)。ハンドブレンダーでかき混ぜたら特に気泡が無くなるまで待たなくてもいいので、黄と赤の着色料を2:1で入れてイクラの色にする

画像画像画像 これをスポイトなどを使って、イクラの大きさにして(B)に入れていく。ねとらぼ編集部では100円ショップで買ったドレッシング容器に入れ、スプーンにイクラのような粒を作っては(C)に落とす、を繰り返した

画像 適当に混ぜたら膜ができる。これめっちゃイクラだ! 水ですすいで完成!

画像画像 黒木「お願いします!」 太田「はーい」

画像 偽イクラ丼の完成。脳内記憶が「これうまいやつ」と命令を発する

画像画像 ほおばる。なかでぷちぷちっと弾けた瞬間「めっちゃイクラだ!」と錯覚しかけるけど、そこから無味無臭のとろっとした液体が口の中に広がって気分が下がった

画像 もちろん軍艦巻きにもしてみた

画像 編集部のたろちんと池谷に食べてもらう

画像画像 たろちん「うっ」 池谷「ふぁ、ふぁ、……」 2人「「まずい」」 おいしそうな見た目に反して無味無臭の味が広がるのがやはりダメだそうな。太田「食べたくなったからあとで本物のイクラ買おうっと」

画像 基本的には見た目や触感で楽しむのがおすすめ

黒木貴啓


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