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インタビュー
» 2015年11月15日 12時00分 UPDATE

渋すぎる声で話題の高校生声優・武内駿輔が芥川賞作品を朗読したら

“武内P”としても知られる声優の武内駿輔さんにいろいろ聞いてみました。

[西尾泰三,ねとらぼ]

 今年芥川賞を受賞した「スクラップ・アンド・ビルド」(羽田圭介/文藝春秋)と「火花」(又吉直樹/文藝春秋)。その2作品が“耳で読む”オーディオブックとなって登場した。

 このうち、スクラップ・アンド・ビルドは複数キャストによるドラマ形式となっているが、そこで朗読を務めたのが、今注目の若手声優のひとり、武内駿輔さんだ。

 アニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」のプロデューサー役で見せた高校生とは思えないつややかなバリトンボイスで一躍注目を浴びた武内さん。今回のオーディオブックへの挑戦、そして自身のこれまでとこれからを聞いた。まずはその渋い声を動画でどうぞ。

人に喜んで頂けることが、自分の喜び

武内駿輔さん 武内駿輔さん

―― 武内駿輔という人間を一言で表すとしたら?

武内 「人に喜んで頂けることが、自分の喜びだと感じる」人間。自分の力でいろいろなものを提供して誰かに感動を与えるのを自分の軸として生きているような人間でございます。

―― 声優の仕事はいつから?

武内 高校1年の冬くらいのとき、ラジオ番組のパーソナリティーの一人として参加させて頂いたのが最初です。それから1年たって、アニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」のプロデューサー役に選んで頂いてから、演技のお仕事もさせていただいています。

 まだまだ本当に右も左も分からぬ未熟者ですが、日々、どうすればより多くの方にいいものを届けられるか、感動してもらえるかを模索している毎日を過ごしております。

―― 中学3年のときに声優の養成所に入られたんですよね。そもそもなぜこの道を目指そうと思ったのでしょう。

武内 とにかくこの仕事に就きたいと思う気持ちが高まった時期がありまして。鉄は熱いうちに打てといいますか、自分の思いが強いときには、きっとどんなことも吸収できるだろうと。何事に対してもぶつかれる精神を持っている時期に始めるべきだと思って。

武内駿輔さん

―― 気持ちが高まった時期、とは?

武内 小学校4年生のときに見た2008年公開の映画「ダークナイト」で、作中ではジョーカー役のヒース・レジャーさんの演技を見て、「こんな世界があるのか!」と。それまで何気なく見てきた映画の中で、初めて役者の力を感じ取ったといいますか。もちろん、脚本・演出・音響などさまざまな要素が組み合わさっているわけですが、その中でも一番前に立って人に感動を直接的に伝える存在である役者に心を打たれたんです。

 もともと人に喜んでもらうことをするのが好きだったのですが、人を喜ばせるすべの中でも一番大きく人の心を動かすものは役者という職業。そこから俳優という存在を意識し始めました。

 俳優を研究しようと海外のハリウッド映画などをたくさん見て、その中で吹き替えという存在に触れ、気がついたら声優を意識するようになっていました。自分は声優というお仕事にすごく誇りを持っております。きっかけは俳優であった、ということです。

 俳優と声優は、自分自身が表に立って演じるか、キャラクターに命を吹き込むか――これは大きな違いでもあるのですが、言ってしまえばそれだけの違いでしかないので、自分が求められることがあるならば、表にも立って感動を届けたいという気持ちはあります。

―― この1年は大きな変化があったと思いますが、ご自身ではどう感じていますか?

武内 普通の高校生活を過ごすこととはガラッと変わったなというイメージです。今までは高校生活を軸にしながら、かたわらでラジオのパーソナリティーを務めさせて頂いているような状況でしたが、それが両軸になったので、生活の仕方から考え方まで、何もかもが変わったような1年でした。

武内駿輔さん

―― こうして目の前で武内さんの声を聞いていると、やはりその声質に圧倒されますね。

武内 声変わりは小学校4年の終わりくらいだったのですが、そのときからも年々下がっていますね。この1年でもだいぶ低くなったなと自覚があります。低い、というか渋い声を目指したいので、念じれば華開くといったところなのでしょうか。

―― そうした渋い声の目指す先に、イメージされるような方はいますか。

武内 “低くて深い響き”というイメージでいえば、かの有名な大塚明夫さんや銀河万丈さん、中田譲治さんにあこがれていて。また、「人を夢を与えるお声」という意味では、山寺宏一さんのお声もとても素晴らしいものだとあこがれを持っております。ですが、自分は自分の武器を大事にしていきたいと思います。

―― ご自身の強みとは?

武内 今だから言えることかもしれませんが、「若さ」を1つ挙げたいです。今は回りの方々にご迷惑をお掛けすることもあるわけですが、逆に言えばそうした経験ができるのも今だけであると自覚し、そこから何かを吸収することに貪欲(どんよく)でありたいです。

 先にお話ししたような先輩方も役者という意味ではライバルであり、負けたくないという気持ちもあります。何気なく日々を過ごすのではなく、一日一日の振り返りを大事にし、いつか超えられるような存在になる可能性を自らつぶさないようまい進したいと思っています。

ナレーションと役の力の入れドコロの違い

武内駿輔さん

―― 今回、「スクラップ・アンド・ビルド」のオーディオブック化に当たっては、ナレーションを務められました。こちらはどうでしたか?

武内 一冊丸々朗読というのが初めてだったこともありますが、とにかく壁にぶつかり続けました。役を通して何かを伝えるというよりも、ナレーション、朗読という立場で情景や感情を伝えるのは、力の入れドコロが違うところもあるのだなと。

11月4日に行われた記者会見での羽田圭介さん(写真右)。左はオトバンク代表取締役会長の上田渉氏 11月4日に行われた記者会見での羽田圭介さん(写真右)。左はオトバンク代表取締役会長の上田渉氏

 ナレーションという“役”になって伝えればいいのか、自分自身として伝えればいいのか、というところで葛藤(かっとう)もあり、また、長時間の収録でもありましたので、よいコンディションを長時間保つ方法など、作品全体を通して、自分が持っている武器などに改めて気付くことができ、自分にとってもすごく意義あるものとなりました。

ココナッツラベンダーレモネードにハマる最近の武内駿輔

―― 武内さんはDTMやダーツ、レトロゲームなどを趣味に挙げていますが、ここ最近で新たな趣味などはできましたか?

武内 ダーツは自宅にも置いて、日々息抜き程度にたしなんでいますね。

 最近は、ノンアルコールカクテルを作るのが楽しみになりつつあります。

 先日、誕生日祝いとして母親からシェーカーを買っていただいて、それをシャカシャカやって作ったものを飲みながら台本を読んだりしています。シンデレラやココナッツラベンダーレモネードが上手に作れるようになってきました。

―― 最近見たテレビや映画などはどんなものがありますか?

武内 「ハイスクール・ミュージカル」ですね。ディズニー・チャンネルで放送された少し前のミュージカル映画なのですが、海外の同世代の高校生たちがどんな感性で、どんな悩みを持っているのか、あるいはどんな葛藤(かっとう)を抱えているのかがうまく描かれていて、今(高校)の時期はやっぱり大切な時期なんだと改めて思えました。



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