LINEメッセージ、特定条件下では「盗み見」可能に LINE公式が見解
「極めて限定的な状況下」としつつも、「盗み見」ができてしまうケースがあることを認めました。
ある特定の状況下において、第三者がLINEのアカウントへアクセスし、メッセージを「盗み見」できてしまう可能性が指摘されていた件について、LINEは1月22日、公式サイトで見解を示しました。LINE側は「極めて限定的な状況下にない限り、起こりえません」としつつも、特定の条件を満たした場合、第三者がユーザー情報やトーク内容を閲覧できてしまうことを認めています。
LINEは基本的に1つのアカウントにつき1台のスマートフォン端末で利用するのが原則。PCやタブレットなど複数端末から利用することもできますが、その場合にもスマートフォン側で認証作業を行う必要があるなど、持ち主の知らないところではアクセスできない仕組みになっています。同一アカウントに複数のスマートフォン端末から同時にアクセスし、第三者がユーザー情報やトーク内容などを閲覧することも基本的にはできません。
ただ「極めて限定的な状況」ではあるものの、iPhone版では、第三者が持ち主に気付かれず、LINEアカウントにアクセスできる状況があることも認めています。その条件とは、
- アクセスの対象となるiPhone端末を物理的に保有し、当該端末の認証パスワードがわかっていて、パスワード解除ができる状態であること、
- その上で、PC(Windows/Mac)を用意し、当該端末からiTunesアプリケーションを使ってPCとiPhoneを物理的につないでバックアップ操作を行うことができる環境下にあること、
- さらに、別のiPhone端末を用意し、当該端末のバックアップデータを展開し、LINEアプリを起動できた場合
――というもの。これらの条件を満たした場合、バックアップデータを展開した別のiPhone端末から、持ち主に知られることなく、持ち主のメッセージ履歴が閲覧できてしまう状態となるようです。
ただ、これを行うには、持ち主の端末やパスワードなどを一時的に入手する必要があり、実際に行おうとすればかなり難しいのも事実です。LINE側では「ユーザーのスマートフォン端末およびLINEの登録メールアドレスとパスワードが適切に保護されていれば、自身が意図しない形でユーザー情報や、やり取りの内容が第三者に渡ることはありません」と説明、ユーザーにはあらためて「ご自身の各端末の管理、登録メールアドレスとパスワードの管理を今一度徹底いただくようお願い申し上げます」と呼びかけています。
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