スパイ体験ができる施設がオープン! エージェントとなって諜報活動をしてきた

こちらスネーク。「in SPY re」の潜入に成功した。

» 2016年03月04日 12時31分 公開
[朝井麻由美ねとらぼ]

 いくつになっても“ごっこ遊び”は楽しい。むしろ、大人になってからの方がより面白みが増すかもしれない。なりたくてもなれなかったものに、この先もきっとなれないと分かっているものに、ごっこ遊びをしているその瞬間だけはなれるからだ。リアル脱出ゲームをはじめとした昨今はやりのリアルイベントは、そういった大人たちの「なりきりたい」「一度やってみたかった」をかなえてくれる。

 3月4日オープンの「in SPY re」(東京・新宿)は、スパイになれる施設である。「in SPY re」という諜報機関のエージェントとして、国際的犯罪組織「BLACK-MAX」の悪事を暴き、壊滅させるのが目的だ。10分間の制限時間で、できる限りの謎や暗号を解き明かし、真実に近づくのである。

 制限時間がたったの10分と短いのは、「BLACK-MAX」のアジトに潜入していられる時間はこれが限界だから。これ以上滞在すると、自分たちがスパイだとバレてしまうのだ。……というのが設定上の話で、本施設のプロデューサーの林祥裕さんいわく、「飲みながら軽い気持ちで体験し、気に入ったら何度もチャレンジしてほしい」との理由から、制限時間を10分にしたのだそう。

 ただ、制限時間が10分だからといって、簡単な暗号しか出題されないというわけではない。一回だけのチャレンジでは、まずエンディングまではたどり着かないだろう。何度も挑戦する前提で作られている。料金は1回につき980円。一度に潜入できるエージェントは8チームまでのため、お酒やおつまみを楽しみながら待ち時間を過ごすのもいいだろう。


画像 待ち時間を過ごすスペースは立ち飲みができるようになっている

 早速筆者もスパイとして潜入を試みた。今回は2人でチームを組んだが、1人でも潜入可能。最大5人まででチームを組める。


画像 スパイ潜入の受付口


画像 潜入の案内をしてくれる先輩スパイ

 潜入直前に、先輩のスパイから注意事項などの説明を受ける。何しろこれから危険を伴う諜報活動をするのだ。先輩の言うことには耳を傾けたい。潜入中には、チームに1つ配布される端末をつかう。この端末に、解き明かすべき暗号やミッションが届くのだ。


画像 潜入中につかう端末

 「よし、入れ! 慎重に行くんだ」などと先輩スパイに声を掛けられて、いよいよ潜入する。


画像 潜入!

 中に入ると、早速「BLACK-MAX」の構成員がうろうろしていた。近づいても大丈夫なのだろうか……?


画像 奥の方に構成員の人影が

 怪しまれないように何食わぬ顔で通り過ぎようとすると、なんと話しかけられてしまった!


画像 「BLACK-MAX」の人たち

「おっ? 今日は新人が多いな〜」

 どうやら、「BLACK-MAX」の新人構成員だと思われているらしい。


画像画像 「BLACK-MAX」のアジトの中

 潜入前に配られた端末には、ミッションを遂行するためのひとつめの暗号が届いていた。


画像 ※ネタバレ防止のためモザイクをかけています

 一体何をすればいいのか分からないまま、あちこちあさってみる。


画像 引き出しがたくさんある部屋


画像 給湯室のような場所

 ごそごそと探っていても、「BLACK-MAX」の構成員たちは気にも留めない。まだバレずに、新人だと思ってくれているようだ。


画像 怖そうな人


画像 権力を持ってそうな人

 探索していると、よじ登れそうなところや、いかにも隠し扉がありそうなところが目に付く。暗号の解読が進むと、今はまだ行けないところにも入れそうだ。


画像 上にあるハンモックのようなところにも行けるのだろうか……


画像画像 現時点では入れない場所も多い

 潜入から5分がたった。まだ最初の暗号すら解けていないのに、まずい。しかも、アジト内で徐々に怪しまれはじめているようだ。通りすがりに、「なんだお前ら。なんか怪しいな? 本当に新人か?」とジロジロ見られてしまった。


画像 怪しまれはじめている……

 とはいえ、このまま何もできないまま、時間切れになるのだけはさけたい。「いやー、ちょっとコレを探していまして……どこにありますか?」と暗号を解くために見つけなければならないもののありかを堂々と聞いてみた。すると意外にも、「これだから新人は! このあたりにはない。反対側で見た気がする」とあっさり教えてくれた。何のためにそんなものを探しているのか、などといったおとがめもない。「BLACK-MAX」、チョロい。

 そうこうしているうちに、「お前らスパイだな!」と銃を向けられた。10分がたち、正体がバレてしまったのだ。結局、解くためのカギとなるものを(「BLACK-MAX」の人のヒントのおかげで)全て見つけた段階で、タイムリミットとなってしまった。


画像 バレた!

 あの暗号を解いたら、次は何が起こったのだろう。いまだに気になっている。もう一度挑戦するのに必要なのは、1回980円。このつい払ってしまいそうになる値段設定もニクい。ちなみに、筆者が今回挑戦したもの以外にも、ミッションの種類はいくつもある。二度目、三度目、と何度もチャレンジしても、同じミッションを行えるとは限らない。割り当てられるミッションはランダムなのだ。なかなかの廃人仕様である。

朝井麻由美(@moyomoyomoyo)。フリーライター・編集者・コラムニスト。ジャンルは、女子カルチャー/サブカルチャーなど。ROLa、日刊サイゾー、マイナビ、COLOR、ぐるなび、等コラム連載多数。一風変わったスポットに潜入&体験する体当たり取材が得意。近著に『ひとりっ子の頭ん中』(KADOKAWA中経出版)。構成書籍に『女子校ルール』(中経出版)。ゲーム音楽と人狼とコスプレが好き。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/25/news174.jpg 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  2. /nl/articles/2404/26/news154.jpg 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  3. /nl/articles/2404/12/news174.jpg 築年数不明の平屋にある、ボロボロ床板をはがしてみたら…… 発覚したヤバい事実に「ビックリ!」「大丈夫でしたか?」心配と驚きの声
  4. /nl/articles/2404/26/news022.jpg ママの足にくっつく生後7カ月の赤ちゃん、甘えてるのかと思いきや…… 計算された行動と「ちいこい後ろ姿がかわいすぎ」て目が離せない
  5. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  6. /nl/articles/2404/25/news016.jpg 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  7. /nl/articles/2404/25/news069.jpg “作画軽減ガンダム”をガンプラで作成 → 使用パーツも最小限の再現ぶりに「完全に一致」「部品軽減ガンダム」
  8. /nl/articles/2404/23/news090.jpg 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  9. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  10. /nl/articles/2404/26/news024.jpg 0歳赤ちゃん「(ママ来たっ!)」→喜びが抑えきれなくて…… 尊すぎるダンスが300万再生「心が浄化されていく」「朝から癒やされました」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」