戦国時代版「みんなだったらどこ座りたい?」座席表が死亡フラグだらけで究極の選択に
どこに座っても胃袋か毛根か命がヤヴァイ。
2016年に入ってから、Twitterで「みんなだったらどこ座りたい?」という、架空の座席表を考える遊びが流行しています。人気の有名人やアニメ・漫画のキャラクターが並ぶクラスで、どの空席に座りたいか? ……どの席も魅力的で迷うファンが、対象への思い入れを寄せるのが本来の主旨です。しかしそんななか、ひわこ@MMDさん(@hiwako_168)の作った座席表が異彩を放っていると注目を集めています。
一見すると信長、秀吉、家康など有名な武将が多く、戦国ファン向けの座席表に思えるかもしれませんが、冷静によく見ると、左側はいわゆる「不良」の意味で、右側にはクセモノという意味で、戦国時代屈指の問題児ばかりが座っています。制作者いわく、「いかに死亡フラグを立てるかを念頭に作成したクラス」。どこに座ってもただでは済まない未来が容易に見えます。
まず、座席表に付随した注意書き「※なお森長可の人間無骨は二つ隣りの席まで届くものとする」からして超危険。森長可(もりながよし)といえば、ネットでは主にヒャッハー系武将として語られる織田家配下の猛将。めっぽう強いが気性が荒く、「些細な理由で同僚の部下を突き殺した」「急ぎの用事の際に関所の門番を切り捨てて通った」など、多くのクレイジーな逸話が残る人物です。「人間無骨」とは長可愛用の槍の銘で、この槍の前では「人間の骨など無いも同然」の意味から名付けられたと言われています。
さて、こんな強烈な人物が中央に陣取るクラスで、どの席を選べば生き残れるか考えてみましょう。前述の人間無骨の射程が2席分ということで、3、4、6、7、8、10、11を選んだ場合は、おそらく「消しゴムのカスが森くんの席に飛んだ」程度の些細な理由で突き殺されるので除外。
そして見逃せないのが、左後列の細川忠興(ほそかわただおき)の存在。文武両道で知られる名将ですが、2つ前の席にいる妻、細川ガラシャを異常なまでに溺愛する、これまたクレイジーな愛妻家。美しい妻を、独占したいばかりになかば軟禁。たまたまガラシャを見た庭師を斬首し、その首を食事中の彼女へ差し出したほどです。このため、ガラシャがすぐ視界に入る2、5、9を選ぶと、自分の首が彼女の弁当を彩るオブジェにされるでしょう。間違いなく。
消去法で残された1と12〜15の席も、物理的な危険性こそ比較的少ないものの、周囲が性格の悪そうな策略家ばかり。食事に下剤を盛られたり、弁当を隠されて兵糧攻めにされたり、デマをバラまかれクラスから孤立させられたりと、心が削られることうけあいです。
結局どの席を選んでも地獄が待つこの座席表ですが、意外にも「伊達くんと昌幸さんの近くにいたい」「真田昌幸公と毛利元就公の策略の渦中に巻き込まれたい」「伊達政宗と直江兼続の喧嘩を聴けるのがご褒美」と、武将愛あふれる意見が多く、13と14が人気。死をもいとわない、戦国ファンの懐の深さに驚かされます。
生き残るべく同級生の危険性を調べるうちに、戦国時代の偏った知識が得られるこの座席表。担任が務まりそうな人物が存在しなさそうなあたりが、本当にすごい時代だったのだなと再認識させられます。
(沓澤真二)
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ドクとマーティはやくきてくれー!
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