戦国時代版「みんなだったらどこ座りたい?」座席表が死亡フラグだらけで究極の選択に

どこに座っても胃袋か毛根か命がヤヴァイ。

» 2016年03月07日 19時21分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 2016年に入ってから、Twitterで「みんなだったらどこ座りたい?」という、架空の座席表を考える遊びが流行しています。人気の有名人やアニメ・漫画のキャラクターが並ぶクラスで、どの空席に座りたいか? ……どの席も魅力的で迷うファンが、対象への思い入れを寄せるのが本来の主旨です。しかしそんななか、ひわこ@MMDさん(@hiwako_168)の作った座席表が異彩を放っていると注目を集めています。



 一見すると信長、秀吉、家康など有名な武将が多く、戦国ファン向けの座席表に思えるかもしれませんが、冷静によく見ると、左側はいわゆる「不良」の意味で、右側にはクセモノという意味で、戦国時代屈指の問題児ばかりが座っています。制作者いわく、「いかに死亡フラグを立てるかを念頭に作成したクラス」。どこに座ってもただでは済まない未来が容易に見えます。

 まず、座席表に付随した注意書き「※なお森長可の人間無骨は二つ隣りの席まで届くものとする」からして超危険。森長可(もりながよし)といえば、ネットでは主にヒャッハー系武将として語られる織田家配下の猛将。めっぽう強いが気性が荒く、「些細な理由で同僚の部下を突き殺した」「急ぎの用事の際に関所の門番を切り捨てて通った」など、多くのクレイジーな逸話が残る人物です。「人間無骨」とは長可愛用の槍の銘で、この槍の前では「人間の骨など無いも同然」の意味から名付けられたと言われています。


戦国座席表

 さて、こんな強烈な人物が中央に陣取るクラスで、どの席を選べば生き残れるか考えてみましょう。前述の人間無骨の射程が2席分ということで、3、4、6、7、8、10、11を選んだ場合は、おそらく「消しゴムのカスが森くんの席に飛んだ」程度の些細な理由で突き殺されるので除外。

 そして見逃せないのが、左後列の細川忠興(ほそかわただおき)の存在。文武両道で知られる名将ですが、2つ前の席にいる妻、細川ガラシャを異常なまでに溺愛する、これまたクレイジーな愛妻家。美しい妻を、独占したいばかりになかば軟禁。たまたまガラシャを見た庭師を斬首し、その首を食事中の彼女へ差し出したほどです。このため、ガラシャがすぐ視界に入る2、5、9を選ぶと、自分の首が彼女の弁当を彩るオブジェにされるでしょう。間違いなく。

 消去法で残された1と12〜15の席も、物理的な危険性こそ比較的少ないものの、周囲が性格の悪そうな策略家ばかり。食事に下剤を盛られたり、弁当を隠されて兵糧攻めにされたり、デマをバラまかれクラスから孤立させられたりと、心が削られることうけあいです。

 結局どの席を選んでも地獄が待つこの座席表ですが、意外にも「伊達くんと昌幸さんの近くにいたい」「真田昌幸公と毛利元就公の策略の渦中に巻き込まれたい」「伊達政宗と直江兼続の喧嘩を聴けるのがご褒美」と、武将愛あふれる意見が多く、13と14が人気。死をもいとわない、戦国ファンの懐の深さに驚かされます。






 生き残るべく同級生の危険性を調べるうちに、戦国時代の偏った知識が得られるこの座席表。担任が務まりそうな人物が存在しなさそうなあたりが、本当にすごい時代だったのだなと再認識させられます。


戦国座席表 みんなだったらどこ座りたい?」でTwitter検索した結果

(沓澤真二)


関連キーワード

座席 | 武将 | Twitter


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/01/news003.jpg パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. /nl/articles/2412/01/news031.jpg 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. /nl/articles/2412/03/news082.jpg 「ほ、本人……?」 日本に“寒い国”から飛行機到着→降りてきた“超人気者”に「そんなことあるw?」「衝撃の移動手段」の声
  4. /nl/articles/2412/03/news111.jpg 才賀紀左衛門、娘とのディズニーシー訪問に“見知らぬ女性の影” 同伴シーンに「家族を大切にしてくれない人とは仲良くできない」
  5. /nl/articles/2412/02/news009.jpg 【今日の難読漢字】「誰何」←何と読む?
  6. /nl/articles/2412/05/news006.jpg 「今やらないと春に大後悔します」 凶悪な雑草“チガヤ”の大繁殖を阻止する、知らないと困る対策法に注目が集まる
  7. /nl/articles/2412/03/news148.jpg 武豊騎手が2024年に「武豊駅に来た」→実は35年前「歴史に残る」“意外な繋がり”が…… 街を訪問し懐古
  8. /nl/articles/2412/03/news092.jpg 大谷翔平、“有名日本人シェフ”とのショット 上目遣いの愛犬デコピンも…… 「びっくりした!!」「嬉しすぎる」
  9. /nl/articles/2412/03/news055.jpg ハローマックのガチャに挑戦! →“とんでもない偏り”に同情の声 「かわいそう」「人の心とかないんか」
  10. /nl/articles/2412/03/news034.jpg 古着屋で“インパクト大”なブランケットをリメイクすると…… 劇的な仕上がりに386万再生「これはいいね、欲しい!」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. 「中学生で妊娠」した“14歳の母”、「相手は逃げ腰」妊娠発覚からの経緯を赤裸々告白 母親の“意外な反応”も明かす
  4. 勇者一行が壊滅、1人残った僧侶の選択は……? 「ドラクエでのピンチ」描くイラストに共感「生還できると脳汁」
  5. 「笑い止まらん」 海外産アプリで表示された“まさかの日本語”に不意打ち受ける人続出 「何があったんだw」
  6. パパが好きすぎる元保護子猫、畑仕事中もくっついて離れない姿が「可愛すぎる」と反響 2年以上がたった現在は……飼い主に話を聞いた
  7. アグネス・チャン、米国の自宅が“度を超えた面積”すぎた……ゴルフ場内に立地&門から徒歩5分の豪邸にスタッフ困惑「入っていいのかな」
  8. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
  9. 「車が憎い」 “科捜研”出演俳優、交通事故で死去 兄が悲痛のコメント「忘れないでください」
  10. PCで「Windowsキー+左右矢印キー」を押すと? アッと驚く隠れた便利機能に「スゲー便利」「知らなかった」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」