松坂桃李が馬と併走 トンデモエピソードも飛び出した映画「真田十勇士」クランクアップ会見

堤幸彦監督の名監督ぶりがいかんなく発揮されたようです。

» 2016年03月20日 12時00分 公開
[田下愛ねとらぼ]

 3月17日、映画「真田十勇士」のクランクアップ会見が都内で行われ、主演の中村勘九郎さんをはじめ、松坂桃李さん、大島優子さん、加藤雅也さん、大竹しのぶさん、永山絢斗さん、加藤和樹さん、高橋光臣さん、石垣佑磨さん、駿河太郎さん、村井良太さん、荒井敦史さん、青木健さん、そして監督を務めた堤幸彦さんが登壇。キャスト陣はそろって劇中衣装で登場し、甲冑や忍び装束が並ぶ華やかな会見となりました。

映画「真田十勇士」クランクアップ会見 見事な衣装に身を包んだ大島優子さん、中村勘九郎さん、松坂桃李さんら

 2014年に堤監督が演出を手掛けた同名の舞台を、監督のメガホンのもと映画化した同作。“腰抜け”な主君・真田幸村を、猿飛佐助、霧隠才蔵ら真田十勇士たちが“天下一の武将”に仕立てあげる物語で、今回の映画上映と同時期の舞台公演も決定しています。

 2014年の舞台に引き続いて主役・猿飛佐助を演じた中村勘九郎さん。「時代劇、戦国物ということである程度は覚悟はしていたんですが、予想以上の大変さでした。しかし、ご覧のとおり顔だけでなく心の中もかっこよく美しい俳優陣の皆様、優秀で頼りがいのあるスタッフの皆様方のおかげで無事に撮影を終えました。セットも豪華でロケ地も広大なところで夢みたいな2カ月半。参加できたことを誇りに思います」手応え十分に作品をアピール。さらに、「舞台の公演中に『映画にしてくださいよ』と冗談で言っていたら、本当になっちゃって、さすが堤監督」と、驚きの映画化裏話まで飛び出しました。

映画「真田十勇士」クランクアップ会見の中村勘九郎さん 「夢みたいな2ヶ月半」と語った主役の中村勘九郎さん

 クールな忍者・霧隠才蔵を演じた松坂桃李さん。「空を飛んだり、馬とともに走ったり、敵陣に突っ込み敵兵をばっさばっさと切り倒して、忍者は少年マンガを地で行く動きの連続。本当に楽しい日々を過ごしておりました」と、こちらも撮影の充実ぶりを語りました。

映画「真田十勇士」クランクアップ会見の松坂桃李さん 「顔は半分隠れています」という霧隠才蔵役の松坂桃李さん

 ワイヤーアクションなど過酷なロケも多かったという同作。くの一の火垂役を演じた大島優子さんは、木を縦に走るアクションに挑戦したそうで、「監督は何でもやらせるんですよ私に。自分へのチャレンジという意味では、初めてやったことだったので、幅が広がったなと思います」と笑いながら語ると、そんな大島さんについて堤監督は「完璧でしたよ。木を縦に走る女優はあなたしかいない」と太鼓判。一方、飛べない設定だったという中村さんは、ワイヤーアクションはなかったものの、才蔵役の松坂さんに抱えられて飛ぶシーンが「すごく心地よかった」とのこと。ある意味必見のシーンになりそうです。

映画「真田十勇士」大島優子さん これまで堤幸彦監督と数作品でタッグを組んできた大島さん。監督を「いちいちすごい」と絶賛

 また、松坂さんは、現場で堤監督に「馬と一緒に走ってください」と言われてびっくりしたというエピソードを披露。「馬に乗って走るんですか?」と確認するも、「いや、馬と一緒に並走してください」と監督。「何を言ってるんだろうか…?」と困惑しつつ「馬と同じスピードは無理です」と訴えるも、監督は「いや、大丈夫です。やってください。あと、忍者なので、腕は絶対に振らないでください」「同じスピードになったところを狙うので」とさらなる無茶振り。「不可能を可能にする監督だと思いました」と、現場での大変さを明かした松坂さんでしたが、これに対して当の堤監督は「10メートル走をやったら、絶対人間はどんな動物にも勝つんです。だから、その10メートルは使いましたから」と何食わぬ様子。さすがの名監督ぶりでした。

映画「真田十勇士」クランクアップ会見 真田十勇士、これより出陣いたす!

 ラストは、全員で出陣の声を上げて会見は終了。豪華メンバーが織りなす迫力のスペクタクル映画「真田十勇士」は、9月22日より全国ロードショー予定です。

(C)2016「真田十勇士」製作委員会


田下愛


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  2. /nl/articles/2411/20/news028.jpg 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  3. /nl/articles/2411/20/news224.jpg “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  4. /nl/articles/2411/19/news169.jpg 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  5. /nl/articles/2411/20/news031.jpg 「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
  6. /nl/articles/2411/19/news022.jpg 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
  7. /nl/articles/2411/20/news042.jpg 「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
  8. /nl/articles/2411/20/news216.jpg “歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
  9. /nl/articles/2411/20/news041.jpg 黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
  10. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた