松坂桃李が馬と併走 トンデモエピソードも飛び出した映画「真田十勇士」クランクアップ会見
堤幸彦監督の名監督ぶりがいかんなく発揮されたようです。
3月17日、映画「真田十勇士」のクランクアップ会見が都内で行われ、主演の中村勘九郎さんをはじめ、松坂桃李さん、大島優子さん、加藤雅也さん、大竹しのぶさん、永山絢斗さん、加藤和樹さん、高橋光臣さん、石垣佑磨さん、駿河太郎さん、村井良太さん、荒井敦史さん、青木健さん、そして監督を務めた堤幸彦さんが登壇。キャスト陣はそろって劇中衣装で登場し、甲冑や忍び装束が並ぶ華やかな会見となりました。
2014年に堤監督が演出を手掛けた同名の舞台を、監督のメガホンのもと映画化した同作。“腰抜け”な主君・真田幸村を、猿飛佐助、霧隠才蔵ら真田十勇士たちが“天下一の武将”に仕立てあげる物語で、今回の映画上映と同時期の舞台公演も決定しています。
2014年の舞台に引き続いて主役・猿飛佐助を演じた中村勘九郎さん。「時代劇、戦国物ということである程度は覚悟はしていたんですが、予想以上の大変さでした。しかし、ご覧のとおり顔だけでなく心の中もかっこよく美しい俳優陣の皆様、優秀で頼りがいのあるスタッフの皆様方のおかげで無事に撮影を終えました。セットも豪華でロケ地も広大なところで夢みたいな2カ月半。参加できたことを誇りに思います」手応え十分に作品をアピール。さらに、「舞台の公演中に『映画にしてくださいよ』と冗談で言っていたら、本当になっちゃって、さすが堤監督」と、驚きの映画化裏話まで飛び出しました。
クールな忍者・霧隠才蔵を演じた松坂桃李さん。「空を飛んだり、馬とともに走ったり、敵陣に突っ込み敵兵をばっさばっさと切り倒して、忍者は少年マンガを地で行く動きの連続。本当に楽しい日々を過ごしておりました」と、こちらも撮影の充実ぶりを語りました。
ワイヤーアクションなど過酷なロケも多かったという同作。くの一の火垂役を演じた大島優子さんは、木を縦に走るアクションに挑戦したそうで、「監督は何でもやらせるんですよ私に。自分へのチャレンジという意味では、初めてやったことだったので、幅が広がったなと思います」と笑いながら語ると、そんな大島さんについて堤監督は「完璧でしたよ。木を縦に走る女優はあなたしかいない」と太鼓判。一方、飛べない設定だったという中村さんは、ワイヤーアクションはなかったものの、才蔵役の松坂さんに抱えられて飛ぶシーンが「すごく心地よかった」とのこと。ある意味必見のシーンになりそうです。
また、松坂さんは、現場で堤監督に「馬と一緒に走ってください」と言われてびっくりしたというエピソードを披露。「馬に乗って走るんですか?」と確認するも、「いや、馬と一緒に並走してください」と監督。「何を言ってるんだろうか…?」と困惑しつつ「馬と同じスピードは無理です」と訴えるも、監督は「いや、大丈夫です。やってください。あと、忍者なので、腕は絶対に振らないでください」「同じスピードになったところを狙うので」とさらなる無茶振り。「不可能を可能にする監督だと思いました」と、現場での大変さを明かした松坂さんでしたが、これに対して当の堤監督は「10メートル走をやったら、絶対人間はどんな動物にも勝つんです。だから、その10メートルは使いましたから」と何食わぬ様子。さすがの名監督ぶりでした。
ラストは、全員で出陣の声を上げて会見は終了。豪華メンバーが織りなす迫力のスペクタクル映画「真田十勇士」は、9月22日より全国ロードショー予定です。
(C)2016「真田十勇士」製作委員会
(田下愛)
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