「New WiLL」ではなく「月刊HANADA」に 編集長を解任された花田氏が部員全員引き連れて飛鳥新社で新雑誌
物議をかもしていました。
月刊誌「WiLL」(ワック社)の編集長を務めた花田紀凱(かずよし)氏が、編集部員を率いて独立を推し進めた結果、同社取締役を解任され編集長職も退くことになった件で1日、移籍先となる飛鳥新社から発行される「New WiLL」になると囁かれていた新たな媒体名が、「月刊HANADA」として4月26日に発売されることを明らかにした。
2月26日の産経新聞に、3月に編集部員とともに飛鳥新社へ移籍すると報じられ話題に。3月18日の臨時株主総会で取締役を解任されることになる。解任について3月28日に掲載された「月刊『WiLL』読者の皆様へ」によると、「花田紀凱氏は当社の承認なくして、当社が発行する月刊誌『WiLL』につき、当社所属の編集部員全員を株式会社飛鳥新社に移籍させ、自らも編集長として同社に移籍し、“New WiLL”なる名称で平成28年4月以降『WiLL』に類似する月刊誌を株式会社飛鳥新社において発行させようと企て、当社の取締役在任中に人材の勧誘その他の準備作業を行っている。かかる行為は、明らかに取締役の競業避止義務並びに善管注意義務及び忠実義務に違反する行為である」としている。
続く説明では、「際限ない増ページ」「編集経費の増加」「『評論新人賞』の独断専行による設立」「他業と本業とのバランスを欠いた」など、会社の経営方針に従わなかったことによる解任に至る理由を挙げていた。なお、後任には隔月刊誌「歴史通」の編集長立林昭彦氏が就任している。
飛鳥新社では「『月刊HANADA』 創刊のお知らせ」として4月1日に花田氏のあいさつを掲載。「月刊WiLL」を制作していた編集部全員(5人)とDTP担当者がそろって飛鳥新社に「電撃移籍」したことを報告している。
そこでは「21世紀の『文藝春秋』を目指す」と言ったら編集部員に叱られたというエピソードを紹介。「『文藝春秋』はもう下り坂」であり、「21世紀の雑誌界をリードする月刊誌を目指します」と意欲を見せている。
花田氏は1988年に「週刊文春」の編集長に就任し、女子高生コンクリート詰め殺人事件で加害少年の実名を報道するなどで話題に。同雑誌を週刊誌売上トップへと育て上げた。94年に月刊誌「マルコポーロ」編集長に就任したが、ホロコーストを否定する記事を掲載し廃刊となった。その後は朝日新聞社や角川書店、宣伝会議を経て2004年に「月刊WiLL」編集長に就任していた。
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新潟日報社としても正式に謝罪した形となります。
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