これが“ドイツのコミケ”だ 特大ファンイベント「ドコミ」に行ってきました!(1/2 ページ)

欧州各国からも広く参加者を集めるドイツのファンイベント、ドコミの模様をお届けします。

» 2016年05月08日 22時00分 公開
[Katahoねとらぼ]

 ドイツ西部のデュッセルドルフで4月30日〜5月1日の2日間、アニメコンベンション「Dokomi(ドコミ)」が開催されました。ドコミはファンによるファンのための総合イベントで、ステージ企画、ワークショップ、クリエーターのブース、物販などが同時進行で実施される、欧米では一般的な形式のファンイベントです。2009年にスタートし、その後急成長。今年は400を超える企業、団体、個人のブースが出展。来場者も3万1000人(2日間のべ)を超え過去最高を記録しました。

ドコミ2016 今年新たに追加された見本市会場「メッセ・デュッセルドルフ」の3番ホール。従来のメイン会場である国際会議場「コングレス・センター・デュッセルドルフ」からは直接出入りができる

 ドコミの名前の由来は「ドイツのコミケ」。日本の本家コミケ同様、多くの有志スタッフにより支えられています。今年は400人のボランティアスタッフが参加しました。2015年に「コミケットスペシャル6 〜OTAKUサミット2015〜」(千葉・幕張メッセ)で設立された国際オタクイベント協会(I.O.E.A)にも加盟する総合イベントです。

ドコミ2016 メインステージ。開会式ではポップ歌手のジェイミー=リー・クリーヴィッツさんが代表曲「Ghost」を歌った
ドコミ2016 開会式に登場したメイドカフェのメイドさんたち

 ドコミの特徴はイラストレーターのエリアが広いこと。プロ、アマを問わず、主にオリジナル作品の漫画やイラストを販売します。ドイツのファンの間では同人誌という言葉も年々認知されてきており、薄手の冊子で個人が作成した漫画は「Dojinshi」と呼ばれています。

 また、コミケが無料で入場できるのに対して、ドコミではチケットが必要となります。当日の窓口価格では、土曜日券26ユーロ(約3200円)、日曜日券24ユーロ、2日間券38ユーロとなっていました。

ドコミ2016 イラストレーターのエリア

Dojinshiとコスプレだけじゃない

 メイン、サブ・ステージでは、コスプレコンテストやアマチュア劇団によるパフォーマンス、ファンによるカバーソングの披露、いわゆる「踊ってみた」のコンテストとなるダンスオフ・コンテストも実施されました。

ドコミ2016 ダンスオフコンテンストの出場者。とても元気なダンスでした
ドコミ2016 アフレコが体験できるワークショップ。この他にもウィッグのスタイリングなど様々なテーマのワークショップが実施された

 会場を見本市ホールに大きく拡張したことにより、ファッションエリアやフードコーナー、痛車の展示やコスプレ撮影スタジオのコーナーなど、広い展示スペースを活用したコンテンツが目立ちました。メイドカフェやその男性版である「ホストクラブ」も人気コーナーの1つ。

ドコミ2016 「痛車」や「痛バイク」といった展示コーナーも盛り上がっていました
ドコミ2016 初音ミクの「痛車」も発見!所有者によると通勤に使用しているそうです
ドコミ2016 「学校」をテーマにしたコスプレ撮影コーナー
ドコミ2016 今回エンドユーザー向けのイベントに初出展したという「heo」。日本のアニメグッズメーカーと協力し正規品の卸売販売を行っています
ドコミ2016 メイドカフェは入店に長蛇の列ができるほど大人気でした
ドコミ2016 フードコーナーでは地元デュッセルドルフの日本食店「MARUYASU」が寿司やカレー、枝豆を提供していました

 日本からも、歌手の西沢幸奏(にしざわ・しえな)さん、漫画家のヤマザキコレさん、前田俊雄さん、ロリータ・ファッションモデルの青木美沙子さんなどが招待されファンと交流しました。

ドコミ2016 ロリータ・ファッションモデルの青木美沙子さん。前日に開催されたティー・パーティには多くのロリータファッションのファンが駆けつけたそうです

 ドイツ国内からも旬のゲストが招かれ、開会式では歌手のジェイミー=リー・クリーヴィッツさんが美声を披露しました。欧州のそれぞれの国を代表する歌手によるソング・フェスティバル「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」のドイツ代表に選ばれた、ドイツで今最も注目されている歌手の1人です。

ドコミ2016 クリーヴィッツさんのファッションスタイルは日本発の「デコラ系」。サイン会場にお邪魔したところ「ぜひ私の歌を聞いてみてください」とのことでした
ジェイミー=リー・クリーヴィッツさんの歌

 毎年チケットの入手が困難になるのが夜の部。コスプレ舞踏会とDJパーティーが開催されます。コスプレ舞踏会には、1000人以上の正装した男女が集まり深夜1時までワルツなど社交ダンスを楽しみます。

ドコミ2016 ホールへの入場を待つコスプレ舞踏会の参加者
ドコミ2016 ボーカロイド、鏡音リン・レンの舞踏会仕様。衣装は手作りだそうです
ドコミ2016 ホール内部は1000人以上の参加者でものすごい熱気でした
ドコミ2016 日本からの招待ゲストDJ kors kさんのプレイ。このほかオランダのDJ MKさんやドイツのDJ 2名が会場を盛り上げていました
ドコミ2016 DJパーティーでは昼間の熱気もそのままに、コスプレで参加する人たちも多数いました
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  9. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」