「ガルパン劇場版BDがワルシャワ税関に引っ掛かった」 ポーランド人が円盤を取り戻すまでの14日間の戦いが激アツ
「戦(いくさ)が始まる」。
ポーランド人提督として一部の艦隊これくしょんプレイヤーの間で有名なオペちゃんさん(@OPERATORCHAN)が「ガールズ&パンツァー劇場版」のBlu-ray Disc(以下「ガルパンBD」)を購入してポーランドの自宅で視聴しようとしたところ、ワルシャワの税関に引っ掛かってしまう事態が発生。そこから円盤を取り戻すまでの14日間に及ぶ戦いが、あまりにも熱いと話題になっています。
全ガルパンおじさんを沸かせた、ガルパンBDをめぐるポーランドでの戦い。その記録を、簡単にではありますがご紹介致しましょう。
事の始まりは、5月27日。オペちゃんさんが、ガルパンBDを購入したことをTwitterに報告しました。翌28日にはガルパンBDは日本を出発し、ポーランドに向かって飛び立ちます。この時点で「次の面はワルシャワ税関だ」と述べており、悪い予感はしていたもよう。
そして、運命の5月31日。悪い予感は的中し、ガルパンBDがワルシャワ税関に引っ掛かってしまいました。「怒り、混乱、絶望、感情の観覧車に乗ってる」とツイートしており、いかに楽しみにしていたのかが大変良く分かります。
また、この時点ではドイツにいたオペちゃんさんに、実家より「ワルシャワ税関から手紙が届いてる」という連絡が。帰国後、ガルパンBDを取り戻すための全力で戦うことを誓うのでした。ガチで戦や……。
ドイツでドイツ空軍博物館とベルリンエアショーを見たオペちゃんさんがポーランドに戻ったのは、6月6日。そこからワルシャワまでおよそ410キロの距離を移動する必要があったため、ワルシャワ税関は翌日行くことになりました。
翌6月7日、ついにガルパンBDを取り戻すためワルシャワ税関に乗り込むオペちゃんさん。とはいえ危険物でもなんでもありませんし、直接訪問して少し話せばすぐにでも渡してもらえるはずです。
しかし、ここでオペちゃんさんに戦車の神ではなく、笑いの神が降臨してしまいました。なんと、ストライキで全国の税関が閉まっていたのです! が、ガルパンBDィィッ! あまりの出来事に文章は乱れ、終いには「ポーランド人やめたい」というすごい名言まで飛び出す始末です。
失意のまま帰宅したオペちゃんさん。それからもストライキは数日間続き、ストライキが終わる“可能性がある”と言われたのは6月9日に電話した時点でのことでした。果たして、ガルパンBDを取り戻すことはできるのか……。
6月10日、再びワルシャワ税関を訪れたオペちゃんさん。果たして結果は……。
見事、税関の手続きが進み、13日の月曜日には受け取れることが決まりました! おめでとう……! 本当におめでとう……! これでまだストライキ続行中だったら、さすがにそろそろ笑いごとじゃなくなるところでした。
3日後の6月13日、訪れること3回目のワルシャワ税関で無事にガルパンBDを受け取ったオペちゃんさん。とうとう、自宅でガルパン劇場版を見られたのでありました。長い戦い、本当にお疲れさまでした。
この件について、ねとらぼではオペちゃんさんに直接話を聞いてみました。
まず、ガルパンBDがワルシャワ税関に引っ掛かった原因は、内容が分からずオペちゃんさんからの説明が欲しかったのではないか、とのこと。また、輸入税金関係の話もあったそうです。
また、ガルパンにハマったきっかけについて。オペちゃんさんは以前からミリタリー系に興味があったとのことで(前述の通り提督もしています)、ガルパンのテレビアニメ放送開始と同時に見始めたそうです。いざ見始めてみると、ストーリーの面白さとこだわりや、細かいところまで考えた完成度の高いミリタリーネタに魅了されたとのこと。さらに、ガルパンのおかげで戦車に深い興味を持ち、その流れで現在は戦車などの修復やレストアをしているポーランド軍事技術博物館のスタッフになったそうです。オペちゃんさんのタイムラインを見ると戦車などの写真が多数並んでおり、普段の仕事の様子がうかがえます。日本語を勉強したきっかけも、ガルパンのマンガや同人誌などが読みたかったからとのこと。
なんという素晴らしいガルパン愛。ガルパンは……いいぞ!
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