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» 2016年06月14日 22時30分 UPDATE

虐待で繰り返し壁に叩きつけられた母猫、半身不随になりながらも前足だけで子猫の元へ生還

足腰にまひが残ってしまいましたが、子猫たちとは再会できました。

[福田瑠千代,ねとらぼ]

 5月24日、オーストラリアのウェストンで58歳の男性が動物虐待の容疑で逮捕されました。虐待を受けた猫は当初死亡したものと思われましたが、行方不明となった翌日に生きて発見されました。猫は脚や歯が折れ、腰から下にまひが残るなどの重症を負ったものの、現在命に別状はありません。

虐待で繰り返し壁に叩きつけられた母猫 腰から下にまひが残ってしまいました(保護施設のFacebookより

 5月6日、「隣の家に住む男が、庭先で面倒を見ていた母猫を殺した」と動物保護施設と警察に通報がありました。目撃者の証言によると、男は自宅の庭先で猫の尻尾を掴み繰り返しトレーラーに叩きつけたとのこと。通報を受けた英国動物虐待防止協会の職員が駆けつけた際には母猫の姿はなかったため、その日は生後1週間の子猫たちだけが同協会に保護されました。しかし翌日になり、母猫が前足だけのほふく前進で庭先に戻ってきたのが発見されます。同協会はすぐに母猫も保護し、母子は無事再会することができました。

 現在猫たちは事件当日に通報を受けていたもう1つの保護施設「Sawyers Gully Animal Rescue」に移されています。「プリンセス」と名付けられた母猫には腰から下に一生のまひが残ってしまったため、トイレや毛づくろいをするにも今後は人の助けが必要です。専門機関での検査の際、安楽死を勧められたという施設長ウォルトンさんは「プリンセスは現在痛みは感じておらず、安楽死を勧められたのは介護者の負担が大きいため」と説明。しかし、虐待後に激痛の中、何時間もかけて子猫たちの元へ戻った姿に胸を打たれたというウォルトンさんは「決して諦めなかった彼女を介護できて誇りに思います」「プリンセスをはじめ、あらゆる動物たちの助けを求める声に応えるため戦い続けます」と、決意を表明。現在プリンセスの回復を待って、猫用の車いす発注を計画中だとしています。

虐待で繰り返し壁に叩きつけられた母猫 同施設のFacebookには少し元気を取り戻し、子猫たちとえさを食べているプリンセスの動画が投稿されています

 なお、大けがを負ったプリンセスにはMRIなどの精密検査に加え、今後も専門医の定期的な受診が必要となるため、ウォルトンさんはクラウドファンディングでの支援も呼びかけ中。現時点で目標額を上回る2万2865ドル(約240万円)を集めています。


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