エビとカニの展示数は世界一!(多分) 日本一貧乏な水族館と言われた「エビとカニの水族館」は今どうなってる? - PR

「arrows SV F-03H」の高性能な広角カメラで甲殻類を撮影してきました。

» 2016年06月28日 10時00分 公開
[ねとらぼ]

 甲殻類、特にエビやカニには不思議な魅力がある。横に歩いたり後ろに向かって跳んだりするヘンテコな動作が楽しいし、陸にいたら明らかに虫なのに水中にいるとなぜか許せてしまう見た目もユニークだ。そして何より食べるとおいしい。

エビとカニの水族館

 そんなエビとカニに特化した水族館が和歌山県の「すさみ町立エビとカニの水族館」だ。水族館の主役というと珍しい魚やイルカショーなどが一般的なのに、まさかのエビとカニをメインに抜擢するという大胆な采配。確かにエビやカニは面白いけど主役の添え物として輝くキャラクターで、なんだか「カレー屋」ではなく「福神漬け屋」を開くような無謀さを感じる。実際、一時は不人気から町からの委託金がゼロになり「日本一貧乏な水族館」という自虐的な二つ名を名乗っていたこともある。

エビとカニの水族館エビとカニの水族館 あのさかなクンさんとも交流があるなどコアなファンは多い

エビとカニの水族館 以前体育館だった場所を水族館に改装。水槽の裏側は体育館の構造がそのまま残っている

 当時は閉館も考えたそうだが熱心な地元民のサポートもあって存続。さらにエビとカニというシュールなコンセプトがメディアに取り上げられてじわじわと話題になり、昨年9月には道の駅すさみに移転して規模も少し大きくなった。エビとカニだけだって水族館としてやっていけるらしいのだ。正直「ホントかよ」と思った。

エビとカニの水族館 ここで宣伝です

 突然だけど、富士通の2016年夏モデルのスマートフォン「arrows SV F-03H」には高性能な「広角カメラ」が搭載されている。広い範囲をたっぷり撮影でき、薄暗い室内でもキレイに撮れる。そんな広角カメラで撮るべきものと言ったら一つしかない。そう、甲殻類だ。

 というわけで、強引なダジャレで関係者を説得してエビとカニの水族館に行ってきました。

すさみ町立エビとカニの水族館

エビとカニの水族館 エントランス

 入り口からいきなり大きな水槽にいるタカアシガニが目に飛び込んでくる。通常の水族館だと「深海の世界」みたいな水槽にいる1キャラクターだが、ここでは堂々と看板を張っている。ハサミを広げると4メートルを超える「世界最大のカニ」は確かにカニ界のスターの貫禄がある。

エビとカニの水族館 世界最大のエビ

エビとカニの水族館 世界一甲羅の大きいカニ。顔がいかつい

 「世界最大のエビ」もいる。ザリガニの仲間である「アメリカンロブスター」で、大きいものだと1メートルを超えるそうだ。「世界一甲羅の大きいカニ」というのもいて、こちらは「オーストラリアンキングクラブ」という。入館早々「世界一」みたいなメジャー選手が次々登場するあたりはさすが「エビとカニの水族館」だけある。ちなみに今言ったエビとカニは全部食べられるらしい。

エビとカニの水族館 グソクたんもいる

 今ではすっかり人気キャラになったダイオウグソクムシもいる。これも「世界最大のダンゴムシ」の異名を持つ立派な甲殻類。一切エサを食べない個体が有名になったが、ここのダイオウグソクムシは2日に1回エサを与えられており、もりもりエサを食べるそうだ。そしてめちゃくちゃよく動いていた。ダイオウグソクムシめっちゃ活発。俺の知ってるのと違う。

エビとカニの水族館 ここのグソクたんは動く

エビとカニの水族館 めっちゃ動く

エビとカニの水族館 めっちゃ速い!

 そもそもなんで「エビとカニ」というコンセプトが生まれたのか? 実はすさみ町では秋から冬にかけて伊勢エビ漁を行っており、同時に伊勢エビ以外のエビやカニも獲れるのだけど、それらは売り物にならないのだそう。ならばそれを有効利用しよう、ということで「エビとカニの水族館」は生まれた。漁で余った「いらない子」たちを無料でもらってきた形だ。捨てるカニあれば拾うエビあり、みたいな言葉が浮かぶ。

エビとカニの水族館 海外から仕入れてくるエビもたくさんいる。この元気な子はオーストラリアからお越しの「イースタンロックロブスター」くん

 現在展示されているのは約150種類。前述のようなメジャーどころだけでなく、国内でここにしかいないエビやカニもたくさんいる。むしろそのマニアックさこそがこの水族館最大の魅力だろう。

エビとカニの水族館 強そうな「イガグリガニ」。名前はカニだけどヤドカリの仲間。カニはハサミ以外に歩く足が4本ずつあるけどヤドカリは3本ずつらしい

エビとカニの水族館 ヘンテコな名前と猛毒で有名な「スベスベマンジュウガニ」(右)。実は左の「ウモレオウギガニ」のほうがヤバくて世界最強の毒ガニと言われている

エビとカニの水族館 ひし形に見えるこのカニは「ヒシガニ」。安直

エビとカニの水族館 「オトヒメエビ」は必ずペアで暮らしていて、違うオスメスを入れると絶対殺し合いになる。キレイなのに昼ドラよりエグい

エビとカニの水族館 南半球に住む「アフリカミナミイセエビ」。日本でも伊勢エビの代用品として食べられており「ロブスター」と表記されているのは大体これらしい

 展示の仕方にもユニークなこだわりがある。カブトガニの脚の構造が見えるよう天井に設置された水槽や、透明なドームに入ってヤシガニを間近に見られる「ヤシガニドーム」、潜水艇をイメージした丸窓からエビやカニをのぞける「海底探検潜水艇」などだ。

エビとカニの水族館 カブトガニはオスがメスにしがみつくという人間で言うとヒモみたいな習性がある。メスはハサミ状の脚だけどオスはしがみつくためにカギヅメ状の脚になっている

エビとカニの水族館 天井を見ると……

エビとカニの水族館 そんなカブトガニの裏側を観察できる

エビとカニの水族館 ヤシガニを間近で観察できる「ヤシガニドーム」。だいぶ迫力あった

エビとカニの水族館 潜水艇をイメージした「海底探検潜水艇」

 テーマは「なるべくお金をかけずに面白いものを作る」。嫌われがちな生き物をあえてじっくり観察してみよう、という「フナムシ」の展示は飼育員がそこらへんの海で捕まえてきて作ったそうだ。無料で捕れて飼育も楽。あとは見せ方を工夫する。時々水槽の外に逃げ出して館内から悲鳴が聞こえるなど結構人気(?)になっているらしい。

エビとカニの水族館エビとカニの水族館 フナムシをフタもしないで展示するという攻めの姿勢

エビとカニの水族館 ガラス製の貝殻で中身がスケスケで丸見えになったクリスタルヤドカリ

エビとカニの水族館 ヤドカリ釣りが楽しめるコーナーも

 「エビとカニの水族館」だけど甲殻類以外の生き物もちょっとはいる。例えばでっかいウツボの水槽。実は伊勢エビの天敵はタコなのだけど、ウツボはそのタコが大好物。エビと共生する生き物ということで展示されているわけだ。ちなみに広角カメラを使うとこの長〜いウツボも余裕で撮影できる。もう忘れている人もいると思うけど、この記事の写真はほぼ全部「arrows SV F-03H」で撮っています。

エビとカニの水族館 他のAndroidスマートフォンで撮影した写真。ウツボさんが長くて収まらない

エビとカニの水族館 arrowsの広角カメラならこの通り!(富士通の提供でお送りしています)

 あと何故かウミガメとアザラシもいる。これはさすがにエビもカニも関係ない。エビとカニの水族館では海や水族館がない町のデパートなどで期間限定の水族館を開く「移動水族館」というサービスも行っており、彼らはその際に活躍する人気者だ。この移動水族館の収入が苦しい時代の経営をかなり支えてくれたそう。出稼ぎでエビとカニを支える大黒柱的な存在だ。

エビとカニの水族館 ウミガメに近づくとエサがもらえると思ってすごい食いついてくる

エビとカニの水族館 エビとカニの水族館になぜかアザラシ。弱小校の野球部に1人だけ訳ありの名門出身エースが混ざってるような感覚

 リニューアル後の人気は上々で、年間3万人だった来館者数が10万人ペースに増えた。おかげで「日本一貧乏な水族館」からは脱却する目処がついたそうだ。今後の目標はエビとカニの展示種類数でぶっちぎりの世界一になること。案内してくれた担当者は「魚はあくまでアクセント。今後もエビとカニにこだわってもっとマニアックなエビとカニを入れていきたい」と語っていた。この1人だけ全然違う方向に全力疾走していく感じが最高だ。

エビとカニの水族館エビとカニの水族館 申請などはしていませんがおそらく現時点でもエビとカニの種類は世界一だそう

 あともう忘れている人もいると思うけど、「arrows SV F-03H」は薄暗い場所での撮影に適した高性能レンズを使っていて、わりとマジで水族館での撮影にはぴったりでした。みなさんもぜひ「arrows SV F-03H」を持ってエビとカニの水族館に行き、広角カメラで思う存分甲殻類を撮りまくってほしい。

エビとカニの水族館 arrowsと行く「エビとカニの水族館」でした

取材協力:すさみ町立エビとカニの水族館

和歌山県西牟婁郡すさみ町江住808-1

TEL : 0739-58-8007

開館時間:9時〜18時(10月〜3月は17時まで)

休館日:なし

入館料:大人800円 小中学生500円 幼児300円

提供:富士通株式会社

アイティメディア営業企画/制作:ねとらぼ 編集部/掲載内容有効期限:2016年6月30日

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