「Overwatch」煽りチャットを“痛い文章”に自動変換する新機能を実装、「お願いママに言わないで」

負けチームへの煽り文句を、自分自身を卑下するような痛々しいメッセージに自動変換。

» 2016年08月19日 21時00分 公開
[Ritsuko KawaiAUTOMATON]
AUTOMATON


 Blizzard Entertainment(以下、Blizzard)は、『Overwatch』(オーバーウォッチ)のチャット欄で試合に負けたチームに対する煽り文句として頻繁に使われる特定のフレーズを、発言者自身を卑下するランダムメッセージへ自動的に変換する新たなフィルターを導入した。最新のアップデート内容を一足先に体験できるパブリックテスト環境(以下、PTR=Public Test Region)にて、すでに実装されている。対戦ゲームにおいて、相手との実力差が大きいゲームで圧勝したプレイヤーが、弱者を見下すような表現で捨て台詞を残すことは決して珍しいことではないが、何よりフェアプレイとスポーツマン精神を重んじる同社のユニークな対応は、そんな殺伐とした雰囲気を斜め上の発想で吹き飛ばそうとしている。

ドヤ顔を黙らせる自虐ネタ

 『Overwatch』は、6人ずつのチームに分かれて計12人でオンライン対戦が楽しめる一人称視点のMOBA系アクション・シューティング。BlizzardがWindows/PlayStation 4/Xbox One向けにリリースした十数年ぶりの完全新規タイトルである。未来の地球を舞台に、多種多様な武器や装備、特殊能力を操るヒーローが登場するのが特徴で、キャラクターによって得意分野や役割分担が大きく異なる。先日には、利用規約に違反する外部プログラムの使用により、永久追放されたチーターたちの断末魔の叫びが、ユーモラスなまでに支離滅裂であるとして、公式フォーラムを中心に話題をさらっていた。

 今回、チャット欄で自動変換の対象になるフレーズは“gg ez”(“Good game. Easy”の略、“楽勝の試合をありがとう”というニュアンスで使われることが多い)。主にチーム間に実力差があり過ぎて早々に決着してしまった試合において、負けチームへの煽り文句として使用される。負け犬の遠吠え同様、勝負が決してもなお敗者をいたぶるプレイヤーほど滑稽なものはない。なお、主にFPSジャンルのゲームでは、倒れたプレイヤーの顔面に向かってしゃがみ動作を繰り返す“Teabagging”(男性の睾丸をティーバッグのように顔に押し当てるさまに由来した表現)も、コミュニティにおけるマナー違反としてたびたび問題視される。キルカメラを通して敗者に屈辱を与えようとする悪意に満ちた行為だからだ。もちろん、単なる“おふざけ”であり、規約違反には直接該当しないが、文化的および宗教的価値観の違いから深刻に憤慨するプレイヤーもいることを忘れてはいけない。

 新フィルターはPTRですでに実装されている。チームメイトやグループメンバーのみに向けたチャットでは、これまでどおり“gg ez”と打ち込んでも何も起こらないが、対戦相手にも見える全体チャットで打ち込むと、勝ち誇った自分自身を卑下するような痛々しいメッセージに自動変換される。候補はランダムで決定されるが、「ボクとっても小さいの…… お願い抱っこして」「お寝んねの時間過ぎちゃった。お願いママには言わないで」「いつも情緒不安定な自分と闘っているんだ。そんな僕と遊んでくれてありがとう」「もっと良い人になろうとしているんだ。難しいけど頑張ってるんだよ」など、その内容はバリエーション豊かな上、とにかく自虐的。いいセンスだ。業界メディアEurogamerが、自社のYouTubeチャンネルにて検証動画を投稿している。ここまでユーモラスだと、全ての内容が見たくて思わず“gg ez”と連呼してしまいそうだ。

関連記事

Copyright (C) AUTOMATON. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  9. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」