松来未祐“愛悼”イベント「サンキュー! 未祐ちゃん」レポート公開 会場全員で「はっきゅん! どっきゅん!」

当日は1000人以上のファンが訪れたとのこと。

» 2016年09月23日 15時55分 公開
[あいひょんねとらぼ]

 9月11日に東京・科学技術館サイエンスホールで行われた、松来未祐さん愛悼イベント「サンキュー! 未祐ちゃん」のオフィシャルレポートが公開されました。

 松来さんは2015年10月27日に「慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)」で逝去した声優です(関連記事)。今回のイベントは松来さんを“愛悼”しつつ、松来さんの患った病や、それに関連して骨髄移植などについても広く知ってもらいたいという思いが込められていました。声優仲間やミュージシャンなど、松来さんと交流のあったメンバーによるステージイベントが行われ、当日は1000人以上のファンが訪れたそうです。

「サンキュー!未祐ちゃん」メインビジュアル 蒼樹うめ イベントのメインビジュアルには、蒼樹うめ先生による松来さんの姿が(画像は公式サイトから)

 1階の展示ホールには、松来さんのバースデーライブやCDジャケット撮影で使用した衣装、ご両親・ご友人から提供された写真を使用したフォトヒストリーボードなどを展示。ゆかりのある人々からのメッセージカードを公開したコーナーも。

「サンキュー!未祐ちゃん」展示 衣装「サンキュー!未祐ちゃん」展示 ライブTシャツ

「サンキュー!未祐ちゃん」展示 パンフレット「サンキュー!未祐ちゃん」展示 雑誌

「サンキュー!未祐ちゃん」展示 フォトヒストリーボード 子供のころ「サンキュー!未祐ちゃん」展示 フォトヒストリーボード

「サンキュー!未祐ちゃん」展示 メッセージ 全体「サンキュー!未祐ちゃん」展示 メッセージ 全体

 展示ホールの横では、CAEBVや骨髄移植に関する講演会が行われました。CAEBVを患いながらも骨髄移植を受けて回復し、現在は骨髄バンクのドナー登録や献血の推進運動に携わっているプロスノーボーダー・荒井daze善正さんが登壇。荒井さんは松来さんとも交流があったそうで、松来さんの闘病中のエピソードや、骨髄バンクのドナー登録者が減少していることなどを語り、ドナー登録や献血の必要性を訴えました。

 荒井さんの他にも、大学在学中に急性リンパ性白血病と診断されるも骨髄移植を受け、再び学生生活を送ることができた池谷有紗さんや、CAEBV診療の第一人者である東京医科歯科大学大学院・血液内科講師の新井文子先生が登壇。いずれの講演会も立ち見が出るほどの大盛況だったとのこと。講演経験の豊富な荒井さんも「こんなにたくさんの質問を受けたことはありません」と、参加者の熱心さに感動していたそうです。

「サンキュー!未祐ちゃん」講演 荒井daze善正

 会場入口横に設置された献血バスには、1台の献血バスで献血可能な上限を超える70人もの参加者が献血への協力を申し出ました。骨髄バンクのドナー登録にも42人の新規登録があり、1日間のイベントとしては異例の多さだったとのこと。

「サンキュー!未祐ちゃん」献血バス

 17時からは、地下のサイエンスホールでステージイベントが開催されました。荒井さんをゲストにCAEBVについて学ぶトークコーナーは、声優の儀武ゆう子さんが聞き手となり進行。

 トークショーの後は、松来さんがさまざまな作品で共演した声優仲間からのビデオメッセージが上映されました。40人以上の声優が作品ごとに分かれ、「松来未祐の流石エピソード」を笑顔で披露。

 続いていよいよライブパート。阿澄佳奈さん、大坪由佳さん、神田朱未さん、菊池達也さん、儀武ゆう子さん、榊原ゆいさん、高野直子さん、高橋美佳子さん、西村ちなみさん、広橋涼さん、水沢史絵さんらが登場し、松来さんゆかりの楽曲を多数披露。アニメ「這いよれ! ニャル子さん」のオープニングテーマ「太陽曰く燃えよカオス」を全員で歌うと会場全体が「うー! にゃー!」コールで大いに盛り上がったそうです。

 アニメ「ひだまりスケッチ」の原作者・蒼樹うめ先生が登場するというサプライズイベントも。出演者と一緒に松来さんへのメッセージを語りました。

 ステージを締めくくった曲は松来さんの代表曲でライブの定番「あなたのハートにはきゅん! どきゅん!」。しかし、この曲を歌いこなせるのは松来さんだけ。会場に松来さんの歌声が流れ、スクリーンには過去のライブ映像が流されました。出演者と客席のファンが一緒になりスクリーンの松来さんに向けて「はっきゅん! どっきゅん!」コールをし、最後は全員でジャンプ! 「サンキュー!」の声が飛び交う中、松来さんへの愛がこもったイベントは終了しました。

 イベントの売り上げは、最低限必要な運営費・製造原価などを除き全額が「慢性活動性EBウイルス感染症の研究費用」「日本骨髄バンクの運営費」「SNOW BANK PAY IT FORWARD 開催費用」に寄付されるとのこと。寄付金に関する報告は、11月上旬に公式サイトへ掲載予定です。


関連キーワード

声優 | 松来未祐


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/17/news023.jpg 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  2. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  3. /nl/articles/2404/17/news136.jpg もう別人じゃん! miwa、大胆イメチェンで面影ゼロに「まさかのこんな色になってるとは」「だれー!?」
  4. /nl/articles/2404/17/news111.jpg 「ぶち抜きたいです」 辻希美、懇願拒否された13歳長男が“荒くれ反抗”……息子の室内破壊に嫌悪あらわ「言葉が出ない」
  5. /nl/articles/2404/16/news185.jpg 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  6. /nl/articles/2404/17/news029.jpg 「キュウリが冷凍できるとは76年も生きて来て知らんかったなあ」 野菜ソムリエプロが教える冷凍&活用アイデアが328万再生
  7. /nl/articles/2404/17/news117.jpg 「虎に翼」、壮絶過去演じた16歳俳優に注目の声「違国日記の子か!」 「ブラッシュアップライフ」にも出演
  8. /nl/articles/2404/17/news025.jpg 築36年物件の暗くてボロいトイレをリメイク→ぐーんと垢抜け! 驚きのビフォアフに「すごいですね!」「天才」の声
  9. /nl/articles/2404/15/news081.jpg 【今日の計算】「13+8×2−11」を計算せよ
  10. /nl/articles/2211/26/news054.jpg 辻希美&杉浦太陽、15歳迎えた長女のレアな“顔出しショット”でお祝い 最近は「恋バナ」で盛り上がることも
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」