「真田丸」振り返り4コマ(10月30日放送分『軍議』)
今回こそ大坂方が勝つ世界線に行けそう! ……だったのに。
自称プロの真田幸村ファン、みかめです。
NHK大河ドラマ「真田丸」振り返り4コマ、今回は第43話の「軍議」から。
今回こそ大坂方が勝つ世界線に行けそう! ……だったのに。
大河ドラマに歴史ifは許されない。でも途中まで大坂城勝利を信じてしまいそうになった胸アツ展開。三谷節さく裂の回でした。
豊臣方主要メンバーと浪人5人による軍議。大坂方は籠城による慎重論を主張しますが、幸村は「不承知」。幸村は昌幸の必勝プランを応用し、京にいる家康の首を取り形勢逆転を狙う策を提案します。しかしなかなか受け入れてもらえません。そういえば昌幸も国衆相手に苦労していましたね。
その軍議の合間に、大坂城五人衆が大坂に集まったそれぞれの理由が明かされました。腕試しがしたい毛利、キリシタン増やしたい明石、御家を再興したい長宗我部。そして最後まで幸村の策に抵抗していた後藤は、幸村に「死に場所を求めているのでは」と胸の内を論破されてしまいます。14年の九度山における不遇な時代があったからこそ、幸村は後藤を理解できたのでしょう。心の底で通じ合っていたふたり。本音でぶつかりあうことで、5人の心が幸村の策の下に一つになります。狙うぜ家康の首! 今度こそ大坂方が勝つ世界線へ……! と思ったら、茶々様の鶴の一声でやっぱり籠城策に。淡い夢だったなぁ……。
さて、大坂城に集まった理由について、当の幸村は「よく分からない」と答えます。細かく語ろうとすればきっといろいろ出てくるのでしょう。父の悲願を果たすため、秀吉に呼ばれて、景勝の思いを受けて、きりに言われた「すべきこと」をまっとうするため、義父吉継に「己自身で決めた道をいけ」といわれて、三成の志を継いで……などなど。視聴者であるわれわれが思い付く理由全てが、幸村の戦う理由なのだと思います。幸村自身はよく分からないと答えましたが、43話追いかけてきた視聴者は分かっている。5人衆だけでなく、視聴者も幸村と心が通じ合った瞬間ではないでしょうか。
ようやく主人公らしくなってきた幸村。いよいよ来週は真田丸のお出ましです。土の城がいよいよい火を吹くと思うと、否が応にもテンションが上がります! 筆者が予告などで見た限りではゆるい畝堀とゆるい障子堀が確認できました(ゆるいのは多分、本気で掘ったら撮影中に大事故になっちゃうから)。久しぶりのロケも見られるぞ……!
さて、今回取り上げる書籍は「軍師二人」です。
同書は司馬遼太郎による真田幸村と後藤又兵衛を主人公にした「軍師二人」を含む8編からなる短編集です。ドラマでも通じ合った二人。今後も軍議の中で、そして戦場で、才を認め合うことでしょう。「軍師二人」における二人も互いの才を認めつつも、けん制し合いながらそれぞれの信念に殉じようとします。他の短編も粒ぞろい。司馬遼太郎の入門書としてもオススメする一冊です。
「真田丸」振り返り4コマは毎週火曜日更新予定です。次回もどうぞお楽しみに!
イベント情報
11月19日16時から神保町書泉グランデでトークイベント開催!
場所:神保町書泉グランデ
参加費:500円
「真田丸」軍事考証役、西股総生先生による、500円(参加券代)で楽しめる東国戦国史☆ 新作お城コンテンツのお披露目も!! ここでしか手に入らない小冊子も企画中(描き下ろし4コマも制作予定)!
(みかめゆきよみ)
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言いにくいことをオブラート包んで低音で冷静に伝えるスタイル。
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