「悪趣味」と炎上 スペースワールド5000匹の魚を氷漬けにしたアイスリンク演出、展示意図を聞いた
(追記)魚の多くは商品にならない「規格外」品だったとのことです。
11月12日からテーマパーク「スペースワールド」(北九州市)で行われている、5000匹の魚を氷漬けにしたアイスリンク上でスケートができるという演出が炎上しています(関連記事)。編集部は同施設に取材し、演出の意図や批判の声についてどう感じているかを聞きました。
問題となっているのは、同施設がアイススケートアトラクションの中で行っている「氷の水族館」という演出。スケートリンクの中に5000匹もの魚が氷漬けにされており、公式サイトでは「前代未聞のアトラクションで日本初、いや世界初間違いなし」と宣伝されています。
この演出を受けてネット上では「悪趣味」「生命への冒涜(ぼうとく)」「狂気しか感じない」などと倫理観についてのコメントが多数並び、炎上状態となりました。本件について問い合わせたところ、同施設の広報担当者が取材に応じました。
広報担当者に聞いたスケートリンク「5000匹の魚氷漬け」の演出
――「氷の水族館」の演出がネット上で生命軽視ではないかと炎上していますが、把握していますか
広報:はい。Twitterなどでは多数のご意見を頂いており、直接のお問い合わせも数件受けています。
――展示されている魚は生きたものを利用したのでしょうか
広報:いいえ、違います。本物の魚は公設市場の鮮魚店から卸してもらったもので、鮮魚店には今回の企画意図もきちんと把握していただいています。なお、卸してもらった魚の多くは商品にならない「規格外」のものです。またジンベイザメやサメ、エイなどの大きな魚は写真を等身大に引き延ばして氷の下に埋め込んだものであり、本物の魚ではありません。
――今回の展示意図とは具体的にどういうものですか
広報:海の生き物に触れてほしいという意図から今回の展示を行っています。展示スペースは「深海ゾーン」など複数のゾーンに分かれていて、どういう魚が展示されているのかという説明文も添えられています。
――来場者の反響はどうでしょうか
広報:お越しいただいた方からはご好評を頂いています。特にお子さまが喜んでくださっているようです。
――一部の来場者によると、「氷に血がにじんでいた」「魚の体が氷面から露出していた」という報告もありますが
広報:それは展示当初に氷が溶けてしまったことが原因だと思います。溶けた魚に関してはバックヤードに引き下げており、現在魚が氷面から露出しているということはありません。また、露出していた魚に関してもスケートをしているときにエッジ(スケート靴の歯)がかすって損傷したということではなく、故意に氷を削ったり魚を蹴ったりしないと損傷するということはなかったのではないだろうかと思います。しかし私たちも初めての演出なものですから、未熟な点があったと思います。
――公式Facebookには「おっ・おっ・・・溺れる・・・くっ・くっ・苦しい・・・」というコメントもありましたが、表現には問題がないと思われますか
広報:私とは別の担当者が面白く思ってもらえたらと考えて投稿した記述だと思います。ただ、注意が足りない投稿であったと感じています。申し訳ありません。
――展示を取り下げるという考えはありませんか
広報:現状は予定しておりません。私としては現地に来ていただければ展示の意図もご理解いただけるのではないかと考えているので、機会があればぜひ実際にリンクにお越しいただきたいと思っています。
――展示された魚たちは処分されるのでしょうか
広報:展示を終えた魚たちに関しての対応については検討中です。魚たちの命も含めて、海の世界を感じていただくという演出趣旨ですので、展示終了後は頑張ってくれた魚たちを供養しようという案も出ています。
取材に応対した担当者は、編集部の質問全てに誠実に対応し、「現地に来てもらえば演出の意図も分かってもらえると思う。私たちも初めての展示なので未熟なところはあったが、展示の趣旨については正しく理解してもらえたら……」と繰り返しました。
一方でFacebookなどに過激な記述があったことも事実です。展示が本格的な演出と捉えられるのか、それとも悪趣味な演出とみられるのか、今後も意見が分かれそうです。
11月27日追記:スペースワールドは11月27日、公式Facebook内で「氷の水族館に関する不適切な表現で不快に思われた皆様にお詫び申し上げます。この度、該当する部分の記事を削除させて頂きます」と謝罪しました。
11月27日追記
公式サイトで「氷の水族館」の企画中止が発表されました。
(Kikka)
関連記事
- 北九州・スペースワールド5000匹の魚を氷漬けにしたアイスリンクに非難の声 公式FBには残虐な表現も
「おっ・おっ・・・溺れる・・・くっ・くっ・苦しい・・・」などと公式FBが表記しています。 - ゴキブリを一瞬で倒せる最強の画材「ソルベント」が話題に 製造元「危険なのでやめてください」
火の近くではゼッタイ使わないように。 - 「クジラの上でガッツポーズ」写真、批判受け受賞を辞退 「命を何だと思っているのか」と怒りの声やまず
クジラの死骸の上に立ってガッツポーズをしている写真でしたが……。 - 男性がカメに乗ってサーフィンのポーズ SNSに投稿された写真が炎上 豪で
オーストラリアで男性がカメの上に乗った写真が炎上。「愚かだ」「カメがかわいそう」と批判のコメントが殺到しています。 - 大流行中の“イヤホンガンガン伝言ゲーム”に潜む音響外傷のリスク 耳鼻科医は「絶対にやらないで」と警鐘
取り返しのつかないことになるかも。 - どうしてこんなことに…… 半分以上コンクリでふさがれた世にも奇妙なトンネルが話題
通りぬけは可能。 - 近鉄車掌が制服を脱ぎ捨て線路へ、その後高架下に飛び降り病院に搬送 人身事故対応でトラブルか?
詳細は現在も調査中とのこと。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
-
パパに笑顔を見せる4カ月の赤ちゃん、ママの顔を見ると…… あるあるな反応に「なんで?!」「ママをすごく信頼してる証拠」とさまざまな声集まる
-
スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
-
顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
-
小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
-
釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
-
巨大ウサギのデカさを伝えるため、2Lペットボトルを横に置いてみたら…… 衝撃の比較結果に「えっ、500mlじゃないんですか」「マジで大きい」
-
元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
-
実写「シティーハンター」、最後まで見るとあるはずの仕様がない配慮「わかってる」「粋なはからい」「いい判断」
-
身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
- 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
- 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
- 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
- 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
- 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
- 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
- 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」