「真田丸」振り返り4コマ(12月18日放送分最終回)
最初に発表されたキービジュアルとキャッチコピー。ようやく納得することができましたね。
自称プロの真田幸村ファン、みかめです。
NHK大河ドラマ「真田丸」振り返り4コマ、今回は第50話の最終回から。
父と友と愛する人のために!
大義名分は豊臣のため。だけど幸村が戦う本当の理由はここにありました。
幸村が大坂城に入ったのは豊臣のためでも天下のためでもなく、志半ばで倒れた、彼を形成する多くの者たちの意思を貫くためだったのです。
「今だって、愛と勇気の旗を掲げてもいいんだ」
最初に発表されたキービジュアルとキャッチコピー。ようやく納得することができました。
泣いても笑ってもこれが最終回。あらゆるシーンについて語りたいところですが、筆者がグッときたせりふを2つばかり挙げたいと思います。
まずは最期の決戦を前に、幸村がつぶやいたせりふについて。
父、友、愛する人。彼らの思いを背負い大坂城に入ったけど、そこに自分はありません。
「自分の生きた証を残せたのか?」
それに対して高梨内記は「己の価値を決めるのは己ではなく時である」と答えます。
大事なのはいかに生きるか。
どのような結果になっても、その生きざまは時を超えて語り継がれる。実際に私たちは、その生きざに感銘し、涙しているのです。
そしてもう1つ。
「最後の戦国武将」が家康である、と言いきったナレーションです。
これまで幸村こそ最後の戦国武将と言い、多くのフィクション作品が幸村を英雄として描きました。しかし家康こそが「実在した戦国武将の姿」だと、そう言い切ったのです。
では幸村は何だったのか。
それは信繁から幸村に改名し、少しずつフィクション要素が多くなってきたことから察することができます。「幸村」とは多くの戦国武将がそうありたいと願った姿、幻想の戦国武将だったのです。
現代人にとって戦国武将の生きざまは幻想であり、彼らを教訓とすることはできても同じように生きることはできません。しかしわれわれの幻想である戦国武将ですら、かくありたいと思ってもできない生き方があったのです。
彼らの理想のままに生きた人物、それこそが真田信繁だったというわけです。
彼の生きざまに感銘を受けた多くの武将たちの思いが、真田幸村という英雄を作り上げていったのでしょう。
その英雄像は、400年たった今もわれわれを翻弄(ほんろう)し続けているのです。
今回紹介する書籍は「真田幸村子孫の仙台戊辰史 真田喜平太の生涯」です。
物語の最後、江戸幕府を崩壊に導いた松代藩の佐久間象山について触れ、幸村の思想は兄信之が治めた松代に生き続けたという締めで終わりましたが、では仙台に行った幸村の子孫はどうだったのでしょうか?
幸村から数えて10代目の仙台藩士真田喜平太は早くから西洋砲術を学び、幕末の動乱期には勤王派としてさまざまな策を立てます。
しかし徳川幕府に従おうとする保守派に却下され辞職、復帰を繰り返しました。喜平太は諦めずに何度も献策をしますが、とうとう保守派を覆すことができず、仙台藩は新政府軍と戦い、そして降伏します。
戦場に再び翻る六文銭の旗。どんな劣勢でも諦めずに戦う喜平太の姿は、幸村の血そのものではないでしょうか。何より、幸村の子を守ってくれた伊達家への恩義を忘れずに最後まで従った姿が印象的です。
喜平太も、幸村という理想を追い求めた1人だったのではないかと思うのです。
同書は「それからの幸村の一族」を背負って戦った喜平太の生きざまを記した貴重な一冊です。
というわけで最終回を迎えた「真田丸」。毎回笑いあり、感動ありの物語が展開され、楽しい1年を過ごすことができました。本作でますます真田家が好きになった筆者でございます。すてきな番組をありがとうございました!
第26話から始めた振り返り4コマですが、せっかくなので1話から25話までも振り返っていこうと思います。皆さまのさなロスを埋めるべく、現在制作中です! 引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
新刊のお知らせ
「真田丸」戦国軍事考証役・西股総生先生×「ふぅ〜ん、真田丸」みかめゆきよみで送る北条五代百年をつづった大河4コマ「北条太平記」。
伊勢新九郎から始まる北条五代の百年を4コマ漫画にギュッと濃縮しました。12月16日発売 原作・監修=西股総生 漫画=みかめゆきよみ
(みかめゆきよみ)
関連記事
- 「戦に出たかったな」 豊臣秀頼役の中川大志、早くも“真田丸ロス”に
最終回でついによろいを着ることができた中川さん。我慢できなくて父上様の陣羽織も着てしまう。 - 「真田丸」振り返り4コマ(12月11日放送分『前夜』)
伊達と真田の密約、事実は小説より奇なり。 - 「真田丸」振り返り4コマ(12月4日放送分『引鉄』)
やはり登場、フリントロック式馬上筒! ところでフリントロック式って? - 「真田丸」振り返り4コマ(11月27日放送分『反撃』)
我らの真田丸があああああああ……! - 「真田丸」振り返り4コマ(11月20日放送分『砲弾』)
カルバリン砲級のイケオジ2人、再臨! - 「真田丸」振り返り4コマ(11月13日放送分『完封』)
真田丸、完封! - 「真田丸」振り返り4コマ(11月6日放送分『築城』)
「真田丸」ようやくお披露目。さすが真田、えげつない!! - 家康「ウゥア゛ーッ!(ドガシャア)」 NHK、村上新悟さんによる「直江状朗読完全版」をサイトで公開
「煽り技術検定1級」と話題になったアレがフルバージョンで。 - 「真田丸」振り返り4コマ(10月30日放送分『軍議』)
今回こそ大坂方が勝つ世界線に行けそう! ……だったのに。 - 「真田丸」振り返り4コマ(10月23日放送分『味方』)
大坂城五人衆、爆誕! - 「真田丸」振り返り4コマ(10月16日放送分『入城』)
信繁改め幸村、九度山脱出! - 「真田丸」振り返り4コマ(10月9日放送分『幸村』)
自称プロの真田幸村ファンによるNHK大河ドラマ「真田丸」振り返り4コマをお届けします。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
-
生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
-
9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
-
【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
-
「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
-
大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
-
「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
-
「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
-
「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
-
「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
- 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
- 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
- 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
- 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
- “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
- 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
- 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
- お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
- 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
- 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」