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» 2017年01月27日 15時00分 UPDATE

都市伝説“「千と千尋の神隠し」幻のエンディング” 発祥は2ちゃんねるの書き込みか

宮崎監督は完成した作品に手を加えないことでも有名ですよね。

[福田瑠千代,ねとらぼ]

 インターネット上でたびたびウワサになるジブリの都市伝説シリーズ。中でも近年ウワサされるようになった “「千と千尋の神隠し」幻のエンディング”は実在するのか? ジブリと東宝に話を聞きました。

都市伝説“「千と千尋の神隠し」幻のエンディング”は実在するのか? 東宝「存在、聞いたこともない」

 「千と千尋の神隠し」に“別バージョンの幻のラストが存在する”という都市伝説が2014年ごろからウワサされ始めました。特に同作が放送された今年(2017年)の1月20日前後には、この都市伝説が一部のWebメディアで取り上げられ、広く拡散されました。都市伝説は要約すると、ラストでトンネルを抜けた後、千尋一家が新居に着いてからの一幕が描かれていたというもの。しかも劇場公開時に1週間限定で、一部の映画館でのみ上映されたものだったといいます。

 限定公開された幻のラストは存在したのか? まずジブリに聞いてみたところ、「ファンの解釈にかかわってくるものもあるため、基本的に内容について発表することはしていない」との回答でした。ジブリは過去に「となりのトトロ」の都市伝説について否定したこともありましたが、やはり「内容については言及しない」のが基本姿勢のようです。次に配給を担当した東宝に、内容面ではなく、「劇場公開当時、フィルムを別バージョンに差し替えた記録があるか?」という質問をぶつけてみたところ、当時を知る担当者は「そのような別バージョンの興行があったという話は聞いたことがない」と、ウワサを完全否定しました。


ウワサの発生源はどこ? 2014年の金曜ロードショー放送日の書き込みが発端だった

 このウワサの出どころは一体どこなのか? 調査をしていくと、2014年11月21日に「2ちゃんねる」の「ニュース速報(VIP)板」に書き込まれた文面に行き当たりました。書き込みでは、引越し業者がすでに到着しているのを見た母親が「もう業者さん来ちゃってるじゃないの」と父親に怒るシーンや、千尋が新居の近くで見つけた小川をハクの生まれ変わりであると気付くシーンなどがあったと主張しています。

2ちゃんねるでの書き込み全文

1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/21(金) 09:32:46.04 ID:R2BYzI01K.net

 多くの人はトンネルから抜けだし髪留めがキラリと光り車を走らせて物語は終わり。だと思っているでしょうが本来この後には続きが存在します。ちなみに映像化、アフレコもされており公開当時映画館でも一部で実際に流されていました。

 現在何故以下のラストシーンが無かったかのように扱われているかは謎である


 ・千尋が車の中で来る前に着けていた髪留めが銭婆から貰った髪留めに変わっていることに気が付き不思議がる(何故かは覚えていない)

 ・新居に向かう途中、丘から引っ越し業者が既に到着しているのが見え母親が「もう業者さん来ちゃってるじゃないのー」と父親に怒る

 ・新居に到着後、引っ越し業者の1人から「遅れられると困りますよー」と注意される

 ・千尋が1人何気なく新居の周りを歩いていると短い橋の架かった緑ある小川があることに気付く

 ・橋から川を眺めていると千尋は一瞬ハッと悟ったかのような状態になりこの川がハクの生まれ変わり、新たな住み処であることに気付いた?かのように意味深に物語が終わる


 以上が千と千尋の神隠し本来のラストシーンです。今回の地上波放送でもこのラストシーンが流れることは恐らく無いでしょう


 この書き込みを読むと、確かにそんなシーンあったかも? と思わされます。しかしそれもそのはずで、これは、類似するシーンが本編中に複数存在しているためです。本編では最後に一家がトンネルを抜ける際、母親が「引越しのトラック、もう着いちゃってるわよ」と発言するシーンがある他、作品のクライマックスではハクの正体が埋め立てられてもうなくなってしまった「琥珀川」だったことも明かされています。こうした作品内での記憶と混ざり、都市伝説の内容がもっともらしく思えてしまう、というわけです。

 加えて、書き込みがあった日付は2014年に「千と千尋の神隠し」がテレビ放送されたのと同日であり、拡散されるには絶好のタイミングだったと言えます。最初に書き込みをした人物はデマを拡散するつもりはなく、純粋な疑問を投げかけたかっただけかもしれませんが、結果的に都市伝説という形で誤った情報が広がってしまいました。Twitterや、元凶となった書き込みを取り上げたまとめブログのコメント欄などを見ても、この都市伝説をなんとなく信じている人が一定数いるようです。また、「1週間限定公開されていた」という条件付けも、都市伝説に信ぴょう性を持たせるために自然と付け足されていった要素である可能性が高いと思われます。

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