「サイバーパンク」が商標登録、海外で物議 権利元のゲーム開発会社「自己防衛が目的で攻撃的に使う意図はない」
メーカーは新作「CYBERPUNK 2077」を予定しており、他者に「CYBERPUNK」の商標を取られ、続編が命名しにくくなることを懸念しての商標登録と説明しています。
SFのサブジャンルを指す一般的な言葉「CYBERPUNK(サイバーパンク)」が、アメリカで商標登録されていたことが判明し物議を醸しています。これに対し、商標権を持つゲーム開発会社CD Projekt REDは公式Twitterでコメント。「商標登録は自己防衛策であり、攻撃的に使う意図はない」と説明しています。
「ウィッチャー」シリーズで知られる同社は、新作「CYBERPUNK 2077」を予定しています。同作はR. Talsorian GamesのテーブルトークRPG、「CYBERPUNK 2013」と「CYBERPUNK 2020」をベースにしたもの。2011〜2012年に同社からビデオゲーム化権を取得した際に、「CYBERPUNK」の商標も譲り受けたとのことです。
CD Projekt REDは「CYBERPUNK 2077」に多大なリソースを費やしており、「正確な名前と命名規則を使用できる唯一の法人であることを保証する必要がある」と主張。もし他者が「CYBERPUNK」の商標を取得した場合、続編を作る際に「CYBERPUNK 2078」や「CYBERPUNK2」といった順当な命名ができなくなる可能性があります。そういった事態を避けるために、商標を登録しているとのこと。
同社は「商標の役割はあくまでもゲームのタイトルとして使用される記号や製品名などを保護することだけ」と強調。「サイバーパンク」という言葉そのものの使用や、サイバーパンクの要素を含む作品を他者が作ることを禁じるものではないとしています。
(沓澤真二)
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