サンドアート世界大会で日本人アーティストが優勝! 砂像「宮本武蔵」に「度肝抜かれた」の声続々

ヒーローというテーマで選んだのは、侍。

» 2017年05月08日 13時06分 公開
[Kikkaねとらぼ]

 5月6日に台湾・福隆で行われた砂像の世界大会で、日本人アーティストの保坂俊彦さんが優勝しました。優勝作品「宮本武蔵」に絶賛の声が相次ぐ保坂さんご本人に、現在の心境をうかがいました。


砂像アーティスト・保坂俊彦さん 優勝作品「宮本武蔵」

 「福隆国際砂彫刻芸術季2017」で快挙を成し遂げた保坂俊彦さんは、日本では2人しかいないというプロの砂像アーティスト。東京芸術大学を卒業後、砂像アーティストとして活動をはじめ、活動歴は今年で20年を迎えます。


砂像アーティスト・保坂俊彦さん 砂像アーティストの保坂俊彦さんと宮本武蔵

 優勝作品の「宮本武蔵」は、刀を傍らに置いた武蔵が凛々しい表情で正座をしている様子を描いた作品。着物のしわや武蔵の表情が繊細に表現されている他、魂のこもった瞳がとても印象的です。また畳の目や刀の細部に至るまで非常に丁寧に作り込まれていることも分かり、見る者を圧倒します。


砂像アーティスト・保坂俊彦さん 背面の作り込みもスゴイ

 今回の優勝について保坂さんは「14カ国、20人が参加する世界大会だったので勝つことは簡単ではないと思っていました。大会のテーマは『ヒーロー』でしたが、日本の『侍』で優勝できたことに特に喜びを感じています」とコメント。参加アーティスト全員が投票して選ぶ「アーティストチョイス賞」も獲得したとのことで、「(同時受賞についても)うれしく思っています」と喜びを語ってくれました。


砂像アーティスト・保坂俊彦さん 優勝トロフィーと「アーティストチョイス賞」で贈られた金色のスコップ

 そもそも砂像とは砂と水のみで制作された彫刻のことで、芯材などは入っていません。彫刻後は雨や風、乾燥等によって砂が崩れることを防ぐために定着剤を表面に吹きかけて固めていきます。

 今回の会場で使用した砂はかなり脆く崩れやすいもので、天候が暑かったことなどから砂の水分を気にしながらの制作になったと保坂さん。制作期間が3日間と短かったこともあり、ペース配分や雨についても常に気にしながら制作したため、とても苦労したそうです。

 最後に保坂さんにサンドアートの魅力についてうかがったところ、「自然の中で自然の素材を使い、また時間をかけて自然に還るのが魅力の一つだと思います」とのこと。砂に戻るまでがアートなんですね。

 今後は5月18日から「さかいで港まつり(香川県坂出市)」でソルトアート(塩の彫刻)の制作を行い、27日から公開予定。また7月15日から「いしかり浜サンドパーク2017」、7月29日から「サンドクラフト2017 in みたね」でも砂像作品を展示する予定です。7月上旬には愛知県での体験教室も予定しているとのことなので、現地で作品のダイナミックな魅力を感じてみるのも良さそうです。

 また複数の作品が保坂さんの公式サイトでも公開されていますので、ぜひそちらも見てみてください。

保坂俊彦さんの砂像作品集


砂像アーティスト・保坂俊彦さん 保坂さんのお気に入り作品『アリス』 秋田県山本郡「サンドクラフト2017 in みたね」

砂像アーティスト・保坂俊彦さん 『ゴジラ』 東京都新宿区「新宿クリエイターズ・フェスタ2015」

砂像アーティスト・保坂俊彦さん 『ティラノサウルス』 千葉県旭市「あさひ砂の彫刻美術展2016 砂の大恐竜展」

画像提供:保坂俊彦さん・乙幡さん

(Kikka)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/17/news163.jpg 柄本佑、「光る君へ」最終回の“短期間減量”に身内も震える……驚きのビフォアフに「2日後にあった君は別人」「ふつーできねぇ」
  4. /nl/articles/2412/16/news079.jpg “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  5. /nl/articles/2412/17/news060.jpg 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  6. /nl/articles/2412/17/news049.jpg 「品数が凄い!!」 平愛梨、4児に作った晩ご飯に称賛 7品目のメニューに「豪華」「いつもすごいなぁ」【2024年の弁当・料理まとめ】
  7. /nl/articles/2412/17/news183.jpg 「秋山さん本人がされています」 “光る君へ”で秋山竜次演じる実資の“書”に意外な事実 感動の大河“最終回シーン”に反響 「実資の字と……」書道家が明かす
  8. /nl/articles/2412/17/news144.jpg 「私は何でも編める」と気付いた女性がグレーの毛糸を編んでいくと…… 「かっけぇ」「信じられない」驚きの完成品に200万いいね【海外】
  9. /nl/articles/2412/17/news078.jpg 鮮魚コーナーで半額だった「ウチワエビ」を水槽に入れてみた結果 → 想像を超える光景に反響「見たことない!」「すげえ」
  10. /nl/articles/2412/17/news033.jpg セリアのふきんに、糸で“ある模様”を縫っていくと…… 思わずため息がもれる完成形に「美しい」「やってみます」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」