世界的被害のランサムウェア、国内被害に警察庁が注意喚起 日立ではメール障害も

5月22日、記事を追記いたしました。

» 2017年05月15日 16時52分 公開
[Kikkaねとらぼ]

 世界中で猛威を振るっているランサムウェア(身代金要求型ウイルス)の被害がついに日本でも報告されました。警察庁などが注意を促しています(関連記事)。


ランサムウェア 世界中で被害が報告されているランサムウェア

 警察庁が公開した広報資料によると、PC内のデータを暗号化し、その暗号を解除する代わりにビットコインを要求する手口の被害が国内で確認されたとのこと。5月14日正午時点で、病院と個人、2件の被害が報告されています。

 また日立製作所でもランサムウェアが原因の被害が発生。社内の一部のシステムが不安定になっており、メールの送受信が滞ったり、メールの添付ファイルが開けないといった被害が発生しているとのこと。

 さらにランサムウェアとの関連性は現在調査中ですが、大阪市でも5月15日午前10時ごろから市の公式サイト(HP)が開けなくなる不具合が発生しています。担当者によると、「5月15日午前10時14分に業務委託している業者が公式サイトに関する警報を検出した」とのこと。公式サイトの閲覧ができない状態になっている他、市職員が使用するCMSも動かなくなっているとのことで、コンテンツの更新などができない状況です。


ランサムウェア 閲覧できない状況が続いている大阪市の公式サイト

 またTwitterではイオンの店舗内に置かれた販促用ディスプレイに、身代金を要求するような画面が出ているという画像が拡散されていますが、イオンの広報担当者は「画像の存在は把握しているものの、現時点で被害は確認できていない」と回答。引き続き画像に関する調査を進めるとのことでした。

 なおランサムウェアの被害について警察庁は、コンピュータのOSを最新版にアップデートすること、重要なデータのバックアップを取ることなどの対処法を推奨。万が一被害に遭った場合は、警察への相談を呼びかけています。

追記

 5月22日にあらためて大阪市を取材したところ、市の公式サイト(HP)が開けなくなったのは、サイトの管理を業務委託している会社側のミスが原因で、ランサムウェアやサイバー攻撃と関連性がないことが分かりました。このため、タイトルを修正いたしました。

(Kikka)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」