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» 2017年05月16日 22時05分 UPDATE

警視庁推薦の「乾パンで作るカツ」はパン粉以上に美味かも 実際にカツ、クッキー、中華まんを乾パンで作ってみた

意外な汎用性。

[高橋ホイコ,ねとらぼ]

 警視庁警備部災害対策課の公式Twitterが、賞味期限の近い乾パンを砕いてカツのパン粉にするという予想外のライフハックを紹介し話題となりました(関連記事)。一体どんな味になるのでしょうか。パン粉と同じ味なのか、あるいはクリスピーカツのようなサクサク食感なのか。これは実際に作らなければ分からない。「乾パン粉トンカツ」を作り、その後乾パン1袋を使い切ろうと「乾パン粉クッキー」「乾パン粉中華まん」を作りました。その結果、どれもパン粉よりも乾パン粉の方が筆者の好みの味でした

 適当にスーパーで購入してきた乾パンを使用します。筆者の自宅でも賞味期限をとっくにすぎた乾パンを貯蔵していたはずなのですが、家族がいつの間にかおやつとして食べていました。「おやつとして1袋食べるのはつらいよね」が前提の企画なのに、早々におやつとして食べるフレンズがいるとは。

乾パンのパッケージ この1袋(200g)を全部料理します

乾パンパッケージの裏面 パッケージ裏にも乾パンレシピが載っていました

乾パンを砕くなら、フリーザーバッグがおすすめ

 まず、乾パンを砕いて「乾パン粉」にする作業を行います。フードプロセッサのようなものを所有していないので人力で砕きます。最初、1袋の半分(100g)をすり鉢で砕いたところ、作業効率は悪くないものの、乾パンを叩いた際に破片が外に飛び跳ねてしまいました。そこで思い付いたのがフリーザーバッグ。フリーザーバッグに乾パンを入れて、すりこぎで叩きました。大きいフリーザーバッグに100gの乾パンを入れて作業しています。

フリーザーバッグに乾パンをいれる バンバン叩いちゃうよー

 3分くらいすりこぎで叩きましたが、叩くときの音がとにかくうるさいのです。釘でも打ってるのかという音がします。麺棒をゴロゴロ転がすだけでも砕けることに気がついたので、さらに3分麺棒をゴロゴロしました。合計6分程度の作業で、大きい破片で5ミリ〜7ミリ程度の状態にできました。意外と簡単に粉になりました。乾パンのビスケット臭がむんむんしてきます。乾パンってこんなに香りがするんですね。

麺棒を転がしているところ 麺棒を転がすだけでも割れていく

完成した乾パン粉 ちょっと粗めの乾パン粉完成

乾パン粉トンカツは、衣サクサク

 トンカツ用の豚肉を筋切りして、塩こしょうをします。そこに小麦粉と卵をつけますが、今回は衣を楽しみたいのもあり、クックパッドで殿堂入りしている「秘密のとんかつ」のレシピを使いました。その方法は小麦粉→卵→小麦粉→卵→小麦粉→卵と三度づけするだけ。その後、乾パン粉をつけます。今回は味を比較するため、市販のパン粉をつけたトンカツも作りました。

小麦粉と卵をつける 小麦粉と卵は三度づけします

乾パン粉とパン粉をまぶした豚肉 パン粉(左)と乾パン粉(右)。乾パン粉の方が粗いです

 160度の油で3分程度揚げます。時間は肉の大きさに合わせて調整してください。一回取り出して数分放置、その後180度の油で数10秒揚げるという二度揚げなんて高級技もやっちゃいました。ちょっと色が濃くなってしまいましたが、きっと大丈夫な出来ばえとなりました。筆者自身があまり揚げ物調理に慣れていないせいで、パン粉トンカツには色ムラができてしまいましたが、2つは同じ条件で揚げています。

カツを揚げているところ じゅわわわわ

揚がったトンカツ 乾パン粉(左)、パン粉(右)

 さあ、試食しましょう! 一言で感想をいうなら、とりあえずおいしい。とてもおいしいです。なんと筆者の好みでは乾パン粉の方に軍配が上がりました。乾パン粉トンカツの一番の特徴は衣の存在感。サクサクが存分に楽しめます。乾パン粉トンカツを食べたあとに、パン粉トンカツを食べると、衣が薄っぺらく感じてしまうのです。乾パンの香りがするといえばするのですが、言われなければ気付かないくらい。ソースをかけたら、まず判別できないと思います。それよりも、衣の香ばしさがありました。乾パン粉チキンカツとかも、おいしいかも。

揚がったトンカツ 乾パン粉トンカツ。衣がサクサク

揚がったトンカツを盛った 乾パン粉(左)、パン粉(右)

 しかし、ここで問題が。カツ1枚を作っても乾パン粉はまだまだ大量に残っています。乾パン粉を入れていたお皿の中身が減っているようには見えません。目分量ですが、カツ1枚で20g使っているかどうかという程度。もっと大量消費できる方法を考えないと、1袋(200g)は消費できそうにありません!

乾パン粉クッキーは、手作りクッキーの味

 世の中にはパン粉でクッキーを作るレシピもあるようです。今回はそんなレシピを元に、乾パン粉クッキーを作ってみました。こちらも比較用にパン粉クッキーも作ります。

 乾パン粉60g、薄力粉30g、砂糖30g、ベーキングパウダー5g、牛乳35cc(パン粉の場合は25cc)、溶かしバター30gをビニール袋に入れてもみもみします。もみもみしながら、ふと考えてしまうのです。乾パンからクッキーを作る作業って何の意味があるのだろうと。子ども向け料理番組でケーキからケーキを作ってたのを見た感覚に似ています。

 ちなみに乾パンを乾パンのまま食べると、塩の薄いリッツ、油の少ないギンビスアスパラガスのような味です。ゴマの風味はありますが、全体にさっぱりしています。市販のビスケットと比較すると、塩や油など、何か調味料が物足りない印象の味なんですね。

クッキーの生地 数分のもみもみで、生地ができます

 1時間程度寝かせた生地を、ハート型で抜きました。パン粉で作った生地はボロボロ崩れることなく成形しやすいのですが、乾パン粉は扱いが難しい。粗く砕いてしまったせいですが、成形しようとするとボロボロ崩れてきます

ハートで抜いた生地 生地を広げて、型で抜きます

丸くつぶしただけのクッキー生地 最終的には面倒になって、ただの円形に。色が濃い方が乾パン粉

 170度のオーブンで15分焼けば完成です。

完成したクッキー 色が濃い方が乾パン粉。焼いても形は崩れませんでした

 気になるお味ですが、こちらもガチで筆者の好みは乾パン粉。パン粉より味がしっかりしていました。パン粉の方がやわらかクッキーの食感なのに対して、乾パン粉クッキーはサクサク食感。風味はカントリーマアムの外側に似ていると思いました。これは文化祭で料理上手な人が作ってきたクッキーを食べたら本当においしかったときの味……! パン粉クッキーはもともとチョコチップを入れるレシピだったので、チョコチップを入れたらちょうどいい味になると思います。

 乾パンをクッキーに変えるなんて意味がないなんて考えた過去の自分を反省します。乾パンよりもクッキーの方がついつい食べちゃいます。カロリー増えてますけど。

 乾パン60gで、ハートミニクッキー20個、直径4センチくらいのクッキー4個が作れました。残る乾パン120g!

乾パン粉中華まんは、もっともお手軽

 食パンとシューマイで中華まんができるというライフハックは聞いたことがあったのですが、パン粉とシューマイでも中華まんが作れるんですね。このレシピを使って、乾パン粉中華まんを作ります。比較用にパン粉中華まんも作ります。

 乾パン粉大さじ5に、牛乳大さじ4(パン粉の場合大さじ3)を入れて軽く混ぜ、1分くらい置いてから、またちょっと混ぜると、それだけで生地になります。こんな変化が簡単に起きることに少し感動します。

乾パン粉に牛乳こねたところ 乾パン粉と牛乳を混ぜるだけで生地になるなんて

 ラップの上に生地を円上に広げ、中央にシューマイを置きます。シューマイが中に包み込まれるように、ラップごと丸めます。

シューマイを真ん中に丸める 色が濃い方が乾パン粉。小籠包くらいの大きさになります

 電子レンジで1分30秒(1個あたり)加熱すれば完成です。ほかのメニューに比べたら、断然簡単にできました。電子レンジから出した瞬間はかなり熱くなっているのでご注意を。

乾パン粉中華まん 白まん、黒まんになりました。かわいい

 乾パン粉中華まん、ちょっと見た目がイマイチなので、ドキドキしながら皮だけ食べてみました。皮だけ食べると「乾パンだあああああ(笑)」と笑ってしまう味でした。それでも食べていると慣れるというか、こういうものだと思えばアリな味。これがシューマイの肉と一緒に食べると、とてもおいしいのです。乾パン粉はシューマイと相性がいいようで、一緒に食べると皮の味は意識させず、肉を引き立てるように感じました。

 パン粉中華まんの方が味は市販の中華まんに近いのですが、電子レンジでふかすのに少し失敗して皮が固くなった中華まんの味でした。もしかして、電子レンジではなく鍋でふかせばもっとおいしい中華まんになれるのかもしれません。パン粉中華まんも乾パン粉中華まんも食感はほぼ同じ。粗く砕いた乾パンがジャリジャリするような感じはありませんでした。

 乾パンのおかげで腹持ちが良いのか、ただ食べたからなのか不明ですが、とても満腹になりました。

乾パン粉中華まんの中身 この辺がうまい

 カツ1枚、クッキー24個、中華まん5個で、乾パン1袋(200g)を全部調理しきることができました。もちろん調理しても1人では食べ切れない量でしたが(※)、クッキーは配りやすいので、すぐに消費しなければいけないときにはいいのではないでしょうか。乾パン粉料理、消費するためのライフハックにとどまらず、普通においしかったです!

(※)家族みんなでおいしくいただきました。

高橋ホイコ

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