殺処分寸前だったピットブルが警察犬に 犬種に対する悪印象から1年半ものあいだ引き取り手が現れず

闘犬用に誕生したことから、危険と思われがちな犬種。

» 2017年05月31日 21時00分 公開
[マッハ・キショ松ねとらぼ]

 米国ワシントン州のタックウィラ警察が、飼い主に捨てられ収容施設に入っていたアメリカン・ピット・ブル・テリア(通称:ピットブル)の「Apollo(アポロ)」を警察犬に採用したことをSNS上に投稿し、海外で話題になっています。

 闘犬向けに改良されて誕生したピットブルは、攻撃性が強く危険なイメージを持たれがちな犬種。そのレッテルのために引き取り手が見つからず、殺処分されそうになっていたそうです。

 「Apollo(アポロ)」が収容施設にいたのは6カ月間。里親探しが行われていたものの、ピットブルという犬種のせいで、自宅で飼育するには「too much energy(元気が良すぎる)」と敬遠されてしまい、引き取り手が見つからなかったそうです。殺処分寸前のところで、施設が警察犬トレーナーに連絡し、その能力をテストしてもらったところ、麻薬探知犬としての素質があることが判明。処分を免れ、警察犬としての第一歩を踏み出すことになりましたが……ここでも犬種に対するイメージが、行く手を阻みます。アポロを採用する組織が現れず、今度は12カ月ものあいだ、待ち続けることになりました。

 昨年夏ごろ、警察犬を探していたタックウィラ警察は、トレーナーから「誰かがチャンスを与え、麻薬探査犬の学校に行けば最も早く卒業できるくらいアポロは優秀。しかし、彼にはそのチャンスが必要なんだ」という話を聞き、訓練を受けさせることを決定。本当にクラス内の他の犬たちよりも早く、訓練を終えてしまったそうです。

 タックウィラ警察いわく、ピットブルの評判が悪いのは「訓練不足や誤解のせい」。凶暴な犬種と思われがちですが、アポロはとても人懐っこい性格をしており、Facebook上には子どもと仲良く遊んでいる様子も投稿されています。収容施設に入れられてから1年半かかりましたが、レッテルではなく中身を見てくれる人間がようやく見つかり、居場所ができたようです。


殺処分寸前から警察犬になったピットブル 殺処分寸前から麻薬探査犬になったアポロ


殺処分寸前から警察犬になったピットブル殺処分寸前から警察犬になったピットブル 闘犬で知られるピットブルとは思えない人懐っこさ

マッハ・キショ松

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  9. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」