コラム
» 2017年06月03日 11時00分 UPDATE

バチェラー・ジャパンは何がそんなにすごかったのか? 完璧すぎる「久保さん」について語りたい

ボーン・トゥー・ビー・バチェラー。

[おしり元気,ねとらぼ]

 少し前の話になりますが、Amazonプライム・ビデオ限定のある番組が、ネット上で大盛り上がりのまま最終回を迎えました。番組の名はバチェラー・ジャパン。本編を見たことがなくても、「そういえば何か聞いたことある」という人は多いのでは?

 米国の人気恋愛サバイバル番組「ザ・バチェラー」の日本版で、バチェラーとは独身男性のことを指します。容姿端麗、高学歴、高収入のバチェラーが、多数の女性たちとデートを重ねながらふるいにかけ、パートナーを選ぶまでの様子を記録したドキュメンタリーです。女性たちがあの手この手でバチェラーの気を引き、ライバル達と差をつけようと奔走する姿が見どころ。

 と、説明を聞くだけで、表参道の新感覚スイーツを口に詰め込んでくる妖怪に襲われているような気分になりますね。そんなバチェラー・ジャパンは、見どころも満載なら、ツッコミ所はさらに満載。まだバチェラーの世界を知らない人も、これから新感覚スイーツの地獄にご案内します。

久保裕丈の人格がいつまでたっても見えてこない

 バチェラー・ジャパンでは、青年実業家である久保裕丈さんが初代バチェラーに選ばれました。実はこの久保さんという男性が、一見普通そうに見えて、バチェラー・ジャパン最大のくせ者なのです。

 「彼女たちの素の部分をもっと見せてほしい」

 「このアクティビティーを通して自分の素の部分をもっと見せていけたらと思う」

 久保さんは「素」という言葉を全編通して多用しています。結婚前提のお付き合いをするわけですから、当然の欲求です。しかし、彼自身は最後まで一切素を出さないのです。

 女性が自虐をすれば「全然そんなことないよ〜」、ちょっと困る質問をされれば笑ってごまかし、大胆に迫られれば「好きになりかけてるよ」と曖昧なセリフ。

 AIとの会話か? と思うくらい、女性たちと久保さんとの間では無のやりとりが続きます。まさに鉄壁のプレイボーイ。生まれたときからバチェラーだったんじゃないだろうかというなりきりぶりには本当に感心します。

 そんな久保さんですが、終盤になるにつれ少し女性の相手にうんざりした態度が出ている瞬間があるのです。ほら、北海道での馬そりのときとか、目をシパシパさせちゃって……。それを見ると、妙な感動があります。よかった! 久保さんも人間だった! って。

困ったときはこのセリフで乗り切ろう

怒涛の10連発サプライズでこっちまでげっそりする

 何しろオススメの回といえば、やっぱりエピソード6「怒涛の10連発サプライズ」の回です。

 妹の結婚式に出席するため、留守にするバチェラー久保さん。夜に帰ってくるという久保さんのため、サプライズを用意することになります。てっきり皆で協力してサプライズをするのかと思いきや、10人の女性がそれぞれサプライズを考えるという超・地獄展開に。そんなにサプライズしたら、久保さんの体がもたない……!

 視聴者の心配を無視して進行する10個のサプライズ。手作りケーキ(披露宴で食べたよ)、手作りの椅子(ペンキが乾いてない)、素人の油絵(なぜか風景画)、ピアノ連弾(1人で弾いてくれ〜)などなど……。帰宅後即10連発のサプライズを受け、1つ1つにリアクションし続ける久保さんが不びんでなりませんでした。私が久保さんなら、さっさと部屋に帰らせてくれた人と結婚します。

リビングルームの雑談が本編

 女性の陰口大会をのぞいてみたいという方には、エピソード7とエピソード8がオススメです。

 バチェラーからの指名を受けると、デートに出掛けることができます。逆に言うと、指名されなければ何もやることがありません。ひたすら家の中で待ちぼうけの女性たちは、デート中の女性に対する怒りを増幅させるばかり。「あいつはぶりっ子」「どっから声出てんの?」「あいつがこんな悪口言ってたよ」と、負の話題で盛り上がるリビングルームは必見です。個人的には、デートから帰ってきた女性を迎える全員の冷めた視線が超怖い。

バチェラーは親にあいさつする

 これは心底驚いたのですが、女性が3人まで絞られた時点で、久保さんが全員の実家にあいさつに赴きます。もちろん、彼氏ではなく、バチェラーとしてです。

 「こんにちは、僕がバチェラーってやつなんですがね、お宅の娘さんと、あと2人を今天秤にかけてる所なんですわ〜アハハ〜」くらい言って異常性を自覚してもらいたい所ですが、全くそんなことはなく、いたって真面目に、神妙な面持ちで臨む久保さん。それを真剣に迎える親御さん。これは一体何のあいさつなんだ……。謎の会合が、3人分続きます。

こうだったらむしろ安心するのに……

 バチェラー・ジャパンの面白さ、少し分かっていただけたでしょうか。実は、本当に面白いのはここからです。本編終了前後には、「プレミアムトークセッションSP〜女性陣暴露大会編〜」「プレミアムトークセッションSP〜その後の2人編〜」が用意されているのです。参加女性全員と久保さんによるトークセッション、平たく言うと、「恋のから騒ぎ」です。どの女性がシンデレラになるのかを見届けたら、こちらも必見。「なんで私を落としたの!?」と女性たちに問い詰められる久保さんが見られますよ!

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