嫌がらせが原因で葬儀社の車から“社名”が消えた? Twitter漫画で話題の真相を葬儀社に聞いた

漫画家の空路恵さんが投稿した漫画が共感を集めています。

» 2017年07月04日 12時45分 公開
[Kikkaねとらぼ]

 「葬儀社の車から社名が消えた」という漫画がTwitterで注目を集めています。

 話題になっているのは、漫画家の空路恵(@soramichi_m)さんが投稿した4ページの漫画。空路さんの身内が亡くなった際に、打ち合わせに来た葬儀社の担当者が一見普通の乗用車にしか見えない車(葬儀社の社名なしの車)で現れたことから、なぜなのか聞いたところ、昔は社名を入れていたものの今は「事情があって社名は乗せていない」という内容です。


葬儀社

葬儀社

葬儀社

葬儀社

 その事情とは、社名を入れることによる嫌がらせ。「早く立ち去るように」という雰囲気で長い木製の棒を持ったおじさんが葬儀社の車のそばに立っていたり、ときには車のフロントガラスにヒビが入っていたことがあったことから「万が一遺族や社員自身に危害が及ぶことがあるとまずいため」、車から社名を消したとのことでした。

 これには「似たような話を聞いたことがある」「葬祭業を一段低く見る風潮はまだ色々なところで見られます」「心無い行為で傷付けられる事があるのを知って本当悲しくなりました」という意見の他、「偶然を葬儀社側が意識しすぎただけな気もする」「地域の違いかな、とも思いました」といった意見も寄せられています。

葬儀社に実情を聞いた

 この漫画の内容や実情について、葬儀社3社にも見解を聞いてみました。

公益社

 大手葬儀社の公益社は「いつごろからかは分からないが、現在は社名を外した車を使用している」と回答。社名を入れなくなった理由については回答がありませんでした。

たまゆら葬儀社

 関東圏での葬儀を引き受けているたまゆら葬儀社は、「創業当時から車に社名表記を行っていない。昔は社名表記の車が多かったが、最近は外しているところが多いようだ」と回答。社名表記を控えている理由としては「ここ5年〜10年ほどで身内だけでお葬式を行う『家族葬』が増えてきたこともあり、遺族の『周囲に知られたくない』という意向をくんでいるのではないかと思う」とのこと。また嫌がらせをされたことはないものの、(葬儀社の名前を見ることで)いい気分はしない、という人はいるのではないかと話しました。

セレモニー・エバーグリーン

 東京都新宿区、足立区で低価格の葬儀を行うセレモニー・エバーグリーンも「創業当時から車の社名表記は行っていない」と回答。ミニバンにスモークを貼った普通車で打ち合わせに出掛けているといいます。社名表記については「病院へ行くこともあるので、そういった場所での配慮の意味合いもある」といい、「気付かない部分もあるのかもしれないが、現在までに(葬儀社であることが原因での)嫌がらせはなかったと思う」とのことでした。


 今回の漫画をきっかけに、あらためて最後のお別れをお手伝いしてくれる葬儀社が、いかに遺族に寄り添った工夫を行っているのかが分かりました。漫画の作者・空路さんがつづった「今後彼らが傷つくことは起こらないで欲しいな…」という言葉は多くの共感を集めています。

画像提供:空路恵(@soramichi_m)さん

(Kikka)

関連キーワード

葬儀 | 漫画 | Twitter | 漫画家 | 工夫


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/17/news023.jpg 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  2. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  3. /nl/articles/2404/17/news136.jpg もう別人じゃん! miwa、大胆イメチェンで面影ゼロに「まさかのこんな色になってるとは」「だれー!?」
  4. /nl/articles/2404/17/news111.jpg 「ぶち抜きたいです」 辻希美、懇願拒否された13歳長男が“荒くれ反抗”……息子の室内破壊に嫌悪あらわ「言葉が出ない」
  5. /nl/articles/2404/16/news185.jpg 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  6. /nl/articles/2404/17/news029.jpg 「キュウリが冷凍できるとは76年も生きて来て知らんかったなあ」 野菜ソムリエプロが教える冷凍&活用アイデアが328万再生
  7. /nl/articles/2404/17/news117.jpg 「虎に翼」、壮絶過去演じた16歳俳優に注目の声「違国日記の子か!」 「ブラッシュアップライフ」にも出演
  8. /nl/articles/2404/17/news025.jpg 築36年物件の暗くてボロいトイレをリメイク→ぐーんと垢抜け! 驚きのビフォアフに「すごいですね!」「天才」の声
  9. /nl/articles/2404/15/news081.jpg 【今日の計算】「13+8×2−11」を計算せよ
  10. /nl/articles/2211/26/news054.jpg 辻希美&杉浦太陽、15歳迎えた長女のレアな“顔出しショット”でお祝い 最近は「恋バナ」で盛り上がることも
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」