YouTuberの生活ってどんな感じなの? 小学生と父、親子で投稿を続ける「まえちゃんねる」に聞いてみた(1/4 ページ)

YouTuberを見る側の親子が、作る側の親子に疑問をぶつけてみました。

» 2017年07月10日 11時00分 公開
[マッハ・キショ松ねとらぼ]

 近年、テレビタレントにも負けないような人気を集めているYouTuber。小学生や中学生の「将来なりたい職業ランキング」にランクインするなど、子どもたちの間ではすっかりおなじみの存在となっていますが、その実態についてはまだイメージがつかめていないという方も多いのでは?

 そこで今回は、親子で一緒に動画を投稿する人気YouTuber「まえちゃんねる」さんと、普段からよくYouTuberチャンネルを見ているという視聴者代表のお父さんとその娘さんをお招きして、“ダブル親子対談”をしてもらいました。


YouTuber「まえちゃんねる」親子対談 対談してくれた「まえちゃんねる」親子(左)と三ツ谷親子(右)

“撮る”側と“見る”側、親子×親子対談

 ご協力いただいた「まえちゃんねる」さんは、前原さんとその息子えいしん君(小学3年生)による親子YouTuber。おもちゃやゲームなどの紹介動画で人気を集めており、チャンネル登録数は13万超。1本あたり5万回以上再生されている動画も珍しくありません。

 対して、視聴者側の親子として参加するのは、アイティメディア社員でガジェットが大好きな三ツ谷と、3兄妹の真ん中で、普段からYouTuberの動画を楽しんでいるというすずちゃん(小学1年生)。


――本日はお集まりいただきありがとうございます。今回はスケッチブックと色鉛筆を使って、みなさんにお互いへの質問や絵を描いていただきながら進めていきたいと思います。



前原父

 はい!



三ツ谷父

 分かりました!



――では、色鉛筆はここに置いておきますね。



三ツ谷父

 ……ん? なんだろうこの「フリクションいろえんぴつ」って。



前原父

 フリクションって、こすって消せるボールペンのアレですよね。えいしん、ちょっと使ってみてよ。



YouTuber「まえちゃんねる」親子対談 パイロット「フリクション」シリーズは、摩擦熱でインクが見えなくなるボールペンで有名ですが、実は同様の機能を持つ色鉛筆もあります。編集部がなんとなく購入してきたものだったため、そんな変わり種のアイテムだったとは想定外でした


三ツ谷父

 うわ、本当だ、消える! ボールペンと違ってインクは使ってないのに、ラバーでこすると消える!



前原父

 パッと消えますね、これ。消しゴムと違って、カスも出ないし。



えいしん

 すごい! これ、どうなってるの……?



前原父

 こすると紙が熱くなるでしょ。それで消える色鉛筆なんだよ。お湯とかでも消えるのかな?



すず

 じゃあ、お風呂場に持っていくと、どうなるの?



三ツ谷父

 まず水気で紙がダメになっちゃいそうだけど。でも、色鉛筆自体は大丈夫なのかな。



前原父

 色は熱でなくなるわけですからね。……もしかして、芯が透明色になる?



 ……のっけから色鉛筆トークが止まらない皆さん。どちらのパパもガジェット好きで、どちらのお子さんもお絵描きが大好きということで、本題に入る前に予想外の盛り上がりです。

 「説明書によると、マイナス10度で色が戻ることがあるらしい」「冷凍庫でお絵描きが復活するかも」「『名探偵コナン』のトリックに使えそう」「このアイテム、動画にしようかな」初対面だった親子2組の心の壁だけでなく、対談の段取りまで吹っ飛んでしまいました


YouTuber「まえちゃんねる」親子対談 色鉛筆にドハマりする親子たち


三ツ谷父

 いきなり盛り上がっちゃいましたが、ぼちぼち対談に入りますか(笑)。僕からの最初の質問なんですが、親子YouTuberとして活動を始めたきっかけって何ですか?



前原父

 最初に投稿したのは、親戚に見せるためのホームビデオでした。この子(2010年/当時1歳)が、プラレールで遊んでいるところをiPhoneで撮影して、YouTubeにアップしたんです。DVDに焼いて送るより、メールでURLを送信するほうが楽だな、って。そしたら、その動画の再生数がたまたま伸びて、YouTubeって面白いんだなーと思うようになったのがきっかけです。



三ツ谷父

 へー、普通のホームビデオが注目を集めることなんてあるんですか。僕も撮ることはあるんですが、保存したら終わりという感じ。そこから公開まで進むと、別の世界が広がっているのかあ。



前原父

 当時はプラレールの動画がまだ少なかったので、ニーズがあったんだと思います。その後、しばらく投稿を中断していたんですが、ジェットダイスケさんのお話を伺う機会があって。それで意識が変わり、2012年ごろから本格的に活動開始しました。「本格的」といっても、昼は仕事があったので週に1〜2本くらいの投稿ペースでした。

※ジェットダイスケさんは、デジタルガジェットのレビュー動画などで知られる人気YouTuber。ネット動画配信に関しては15年以上の経験を持つベテランで、現在はまえちゃんねるさんの所属プロダクション・UUUMの顧問を務めています。


三ツ谷父

 仕事とYouTuberの両立って、どういう生活なんですか?



前原父

 僕の場合は19時ごろに帰宅して、20時から撮影。えいしんが寝たら、編集作業を始めて……という感じです。翌日も仕事があって、それほど時間が割けなかったので、テロップは入れずにカット編集、BGM追加を中心に、30分〜1時間くらいで終わらせていました。



三ツ谷父

 お仕事は映像関係だったんですか? 動画編集ってけっこう大変でしょう?



前原父

 いや、業界はまったく関係ないですよ。動画編集ソフトの使い方は、実際にやっていくなかで覚えていきました。



編集ソフトは「Adobe Premiere」を使っており、初めて使用したのはこちらの動画(2012年7月公開)。合成映像で2人になった前原さんが双子のように商品レビューする、変わった趣向になっています


三ツ谷父

 経験がない状況からのスタートだったんですね。……ということは、やる気になれば僕もできるのかなあ。



――三ツ谷さんはガジェット好きだから、商品レビューにも向いているかもしれないですね。



三ツ谷父

 でしょ? 今日だって、色鉛筆だけで大興奮してるし(笑)。



前原父

 「こういうアイテムの面白さを伝えたい」という気持ちがあれば、ガジェット紹介動画は始められると思いますよ。



三ツ谷父

 お! それじゃあ、すずちゃん。パパと一緒にYouTuberやってみる?



すず

 やんない(即答)。



YouTuber「まえちゃんねる」親子対談 新たな親子YouTuber、誕生ならず

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  2. /nl/articles/2411/20/news028.jpg 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  3. /nl/articles/2411/20/news224.jpg “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  4. /nl/articles/2411/19/news169.jpg 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  5. /nl/articles/2411/20/news031.jpg 「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
  6. /nl/articles/2411/19/news022.jpg 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
  7. /nl/articles/2411/20/news042.jpg 「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
  8. /nl/articles/2411/20/news216.jpg “歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
  9. /nl/articles/2411/20/news041.jpg 黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
  10. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた