完全に見た目がジョッキビール! ビールすぎて頭がヘンになるラーメン「ビール麺」誕生の理由は

味もビールというこだわりよう。

» 2017年08月12日 16時47分 公開
[辰井裕紀ねとらぼ]

 麺とスープをビールジョッキになみなみと注いだ「ビール麺」がSNSをにぎわせています。東京・板橋の「麺屋はちどり」さんが夏季限定で提供しているメニューで、ジョッキの中に麺が飛び込んだ、見た目にはギョッとするような冷やしラーメンです。

 ラーメンシーンに風穴を開けた、そんな「ビール麺」を実際に食べてきました。



 麺屋はちどりさんは都営三田線の板橋区役所前駅から徒歩3分。道幅が広く歩きやすい旧中山道の不動通り商店街にあります。シックな佇まいで落ち着けそう。


ビール麺 落ち着いた商店街に似合うラーメン店

 オシャレな店内で、お一人の女性客もいるほど。そんな老若男女が入りやすいお店ですが、壁やメニューから「ぼくのビール麺」という、ただものではない商品名が発見できます。


ビール麺 色づかいが抑えられ、落ち着いた店内

ビール麺 しかし、ヤバいメニューがある

ビール麺 こちらにも「ぼくのビール麺」の名が


衝撃の着丼

 もちろん注文したのは「ぼくのビール麺」。トッピングを3つまで選べたので、チャーシュー、海苔、味玉をチョイス。そして……運命の着丼。


ビール麺 とうとう降臨した

 うおおお! なんだコレ! ホントにビールみたいなスープに、麺がたくさん入っていて、頭で考えていたよりもさらに衝撃。しかも、大ジョッキに入っていて高さがあるから、いっそう迫力があります。箸袋もビールに合わせてあって芸が細かい。


ビール麺 下までギッシリ麺が入っている

 店員さんによると、オススメの食べ方は特になく、好きなように食べてほしいとのこと。ならば……! 少しの間考えるも、やはり正攻法で泡を突き破って麺を持ち上げることに!


ビール麺 泡の下から麺が

 泡の下から麺が姿を見せる! これぞホントの新感覚。あまりにもクリーミーすぎる泡を、麺が通り抜ける感覚が気持ちいいです。

 そしていざ麺をすすってみると……かつおだしに加え、すだち・かぼすの柑橘系の味が効いています。さらに企業秘密の「苦味と酸味を出すもの」が加わっており……ちょっと、ホントにビールみたいな味がする!


ビール麺 ジョッキに不似合いな「海苔」を投入し…

ビール麺 「味玉」までビールジョッキの中へ!

 続いては、具材を投入。ビールジョッキに海苔や味玉などのラーメンでおなじみの具たちを入れるのは抵抗がありますが、食べてみるとちゃんとおいしい。頭の中が軽くパニックになりますが、それさえも楽しく思えます。

 ただ正直……コレ、ちょっと食べにくいです(笑)。ジョッキの口部分が高すぎて、身長167cmの筆者だと、「座った状態で背伸び」をして食べる感じ。しかも、ジョッキの奥から麺を取り出すのは一苦労。ただお店側もそれは織り込み済みで、できる限り長い割り箸を用意しています。若干の食べづらさはあるものの、楽しんで食べてほしいとのこと。


ビール麺 ジョッキの奥から麺をほじくり出すのもまた楽しい

 ちょっと苦労して食べるからこそ、おいしい。カニをどうにか手でさばいて食べるような感覚に似ています。さらにビールのジョッキなので、かさが減っていくのが見た目に分かりやすく、「ここまで食べたぞ!」という妙な達成感も得られます。


ビール麺 麺を食べるたびにかさが減っていくのがわかりやすい

ビール麺 チャーシューも食べて…

 しかし、ここで緊急事態発生。ジョッキにスープが残っていることで、底に沈んだ味玉の捜索が困難に。さらに麺も取り出しにくくなってしまいました。……打開策はコレ!


ビール麺 味玉がジョッキの底で行方不明になったので…

ビール麺 ビールよろしく、スープを飲み干す!

 単純明快、ホントのビールみたいにスープを飲めば良い! ゴクゴクと飲み干すと、いくぶんスープが取り除かれた底から麺と玉子が見つかりました。それを食べ……さらにゴクゴクと飲んで……。


ビール麺 完食!そして完飲!

 「完食!」しかもビールジョッキの形なので、「完飲!」したような快感も同時にあり、2倍の達成感を味わえました。ビールに寄せた苦味と酸味が全面に出た風味は、夏に合いそうな爽やかさでした。



ホントは「子供向け」だった

 衝撃のメニューの生みの親、店主の市川博之さんにお話を伺います。そもそもなぜこのメニューを考案したのですか?

 「ビールが好きで、大ジョッキで何か出来ないか……と思っていたときにエスプーマ(液体を泡にする機械)を見つけて、ビールみたいなラーメンができるんじゃないか? と思って。あと『ぼくのビール麺』という名前は、ビール禁止の子供でも食べられるラーメンを作りたくて。実は子供向けだったんですよ」(市川さん)

 「ぼくのビール麺」を食べた子供たちは、一様にテンション高く喜んでくれるそうです。


ビール麺 市川さんの笑顔で場の雰囲気が和む

 「実は去年も期間限定で出していたのですが、あまり話題にならなくて……でも今年はぜんぜん反応が違いますね。1日6食限定ですが、土日は売り切れます」(市川さん)

 ビールの泡と黄色い部分の比率は、本物さながらに3:7にこだわっているそう。さらに麺は140g、スープは300mlと、実はレギュラーサイズの量だとか。なお「大盛り」や「炭酸を強めに」や「色を黄色く」などのオーダーは受け付けていないので注意。


ビール麺 液体に泡をつける秘密兵器『エスプーマ』

 中には、本物のビールと一緒に「ダブルビール」を楽しむ人までいるそうです。

 この「ぼくのビール麺」は8月3日〜27日まで提供予定ですが、もし反響が大きければ期間延長の可能性もあるとか。1日6食限定なのでご注意ください。


辰井裕紀


関連キーワード

ラーメン | ビール | 期間限定


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/17/news163.jpg 柄本佑、「光る君へ」最終回の“短期間減量”に身内も震える……驚きのビフォアフに「2日後にあった君は別人」「ふつーできねぇ」
  4. /nl/articles/2412/16/news079.jpg “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  5. /nl/articles/2412/17/news060.jpg 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  6. /nl/articles/2412/17/news049.jpg 「品数が凄い!!」 平愛梨、4児に作った晩ご飯に称賛 7品目のメニューに「豪華」「いつもすごいなぁ」【2024年の弁当・料理まとめ】
  7. /nl/articles/2412/17/news183.jpg 「秋山さん本人がされています」 “光る君へ”で秋山竜次演じる実資の“書”に意外な事実 感動の大河“最終回シーン”に反響 「実資の字と……」書道家が明かす
  8. /nl/articles/2412/17/news144.jpg 「私は何でも編める」と気付いた女性がグレーの毛糸を編んでいくと…… 「かっけぇ」「信じられない」驚きの完成品に200万いいね【海外】
  9. /nl/articles/2412/17/news078.jpg 鮮魚コーナーで半額だった「ウチワエビ」を水槽に入れてみた結果 → 想像を超える光景に反響「見たことない!」「すげえ」
  10. /nl/articles/2412/17/news033.jpg セリアのふきんに、糸で“ある模様”を縫っていくと…… 思わずため息がもれる完成形に「美しい」「やってみます」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」