トリックの実行が大変すぎる…… 金田一に暴かれた犯人視点のスピンオフ漫画「犯人たちの事件簿」のツッコミが鋭い

犯人「(やることが…やることが多い…!!)」

» 2017年08月18日 19時15分 公開
[宮原れいねとらぼ]

 名探偵の金田一少年にトリックを暴かれた“犯人視点”のスピンオフコメディー漫画『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』(原作/天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや 漫画/船津紳平)がネット上で話題になっています。犯人のいろんな意味での行動力と心の中でのツッコミのキレがありすぎる。

※以下、漫画『金田一少年の事件簿』の犯人が登場するため本編ネタバレ有り


金田一少年の事件簿 外伝 犯人視点 スピンオフ 主役は金田一少年ではなく事件の犯人……!

 “完璧なトリック”を考えるも、『金田一少年の事件簿』本編で主人公・金田一少年に見事に推理されてしまう犯人。そんな彼らの視点で事件を見ていくと、多くの難関やどう考えてもむちゃなやり方がいろいろと見えてきて「それ、大丈夫か?」と心配になるレベルです。

 同スピンオフのファイル1(1話)は、本編と同じく「オペラ座館殺人事件」。まず犯人がフルネームで紹介されますが、帽子にロングコート、さらに包帯でぐるぐる巻きの顔で「果たしてこの状態でチェックインできるのか……それに尽きる……!!」と、最初からかなりの難関からスタート。顔を見られず、かつ取られにくいというアイデアですが、あまりに見た目がヤバく、勇気のいる行動なのが分かります。

 そして予想通りホテルのオーナーからひと目で「(怪しさがすごい……!!)」と思われてしまう犯人。これが完璧なトリックまでの道のりなのか……。


金田一少年の事件簿 外伝 犯人視点 スピンオフ 絶対怪しい

金田一少年の事件簿 外伝 犯人視点 スピンオフ さすがのオーナーも真顔に

 その後もオペラ座の怪人に見立てるべく、怪人らしい恨みのこもったメッセージ「地獄の業火に焼かれよ」を怖く描こうと練習したり、高校生で10万もするモーター付きゴムボートを用意しては「トリックって金がかかる……!!」としみじみしたり。そんな何週間もかけて練ったトリックに「名探偵でも現れない限り」バレないと自信たっぷりな犯人の前に登場したのは、名探偵の孫(金田一)。ここから追い詰められていく戦いが始まります。


金田一少年の事件簿 外伝 犯人視点 スピンオフ フラグ回収が早い主役(犯人)

 犯人は「何食わぬ顔」というよく考えるとすごい演技力を披露し、さらに1人でこなすにはあまりに厳しい展開に「(やることが…やることが多い…!!)」と自分のトリックにツッコミつつも実行。しかしここまでしても“名探偵の孫”によって、みんなの前でトリックの粗を言われてしまうという流れが待っています。犯人とはいえこれは切ない……。

 もちろん犯人側なのでトリックも“完成予想図”などで説明されますが、実行しながら「『SASUKE』出れるわ…ッ!!」と真剣な顔で自分の運動神経の良さにツッコミをいれる場面も。それ、やっぱり自分でも思ってたのね。


金田一少年の事件簿 外伝 犯人視点 スピンオフ 自分の演技力を褒めつつ、多すぎる“やること”をこなしていきます

金田一少年の事件簿 外伝 犯人視点 スピンオフ どれも的確なツッコミです……!

 その後の展開では、じっちゃんの名にかけて暴かれるまでの犯人の葛藤とツッコミ、また最後の内心焦っている時の心情も描かれています。本編(元作品)を知らなくても大丈夫ですが、知っていると2倍楽しめるのは間違いないはず。それになにより、これを読んだ後にもう1回本編読んだらギャグに見えてきそうで怖い……。

 『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』はスマホアプリ「マガジンポケット」で連載中で、ファイル2の最新話では「学園七不思議殺人事件」の犯人が主役として頑張っている姿を見られます。

(C)船津紳平・天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや/講談社

関連キーワード

スピンオフ | 漫画 | 殺人 | ミステリー


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  2. /nl/articles/2411/20/news028.jpg 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  3. /nl/articles/2411/20/news224.jpg “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  4. /nl/articles/2411/19/news169.jpg 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  5. /nl/articles/2411/20/news031.jpg 「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
  6. /nl/articles/2411/19/news022.jpg 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
  7. /nl/articles/2411/20/news042.jpg 「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
  8. /nl/articles/2411/20/news216.jpg “歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
  9. /nl/articles/2411/20/news041.jpg 黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
  10. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた