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» 2017年08月23日 07時00分 UPDATE

お風呂のカビの取り方、教えて!

カビの弱点と正しいカビの取り方を解説します。

[くらしのマーケットマガジン,ねとらぼ]
お風呂 カビ 掃除

 頑固で取れにくいイメージが強いお風呂のカビ。自分なりに掃除をしてみたけど、黒カビだけとれない!とお悩みの方も多いのでは? それ、もしかしたらカビ取りの方法が間違っているかも知れません。カビの弱点と正しいカビの取り方を解説します!


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カビの弱点とカビ取りのコツ

 お風呂場の壁や床、目地などにポツポツと現れる黒カビ。お風呂用の洗剤を使ってブラシでゴシゴシ……するのはちょっと待って! 汚れの種類で使用すべき洗剤が異なるように、カビにも最適な掃除方法というのがあります。カビの弱点とカビ取りのコツを覚えておきましょう。

カビの繁殖条件と弱点

 カビは汚れではなく「菌」の一種。放っておくとどんどん繁殖をして広がっていってしまいます。カビの繁殖が活発になる条件は以下の4つですが、これを見ても分かるように、まさにお風呂場はカビにとって最高の繁殖環境なのです。

  • 温度20〜30℃
  • 湿度65%以上
  • 皮脂や水垢などの栄養分
  • 酸素(カビ菌が活性化する)

 逆に言えば、この条件のいずれかを取り除くことでカビの繁殖を抑えることができるのですが、まずは発生してしまったカビをきちんと取り除く必要があります。

 カビの弱点は、「殺菌効果のある洗剤もしくは消毒剤」「50℃以上の熱」「乾燥」です。ただし、お風呂場を乾燥させたからといって黒カビが自然に死滅することはないため、カビ取りをする際は「殺菌ができるカビ取り剤」か、熱いお湯を使用しましょう。

カビ取りのコツ

 カビ菌は「菌糸」という植物の根のようなものを伸ばして繁殖していきます。特にパッキンなど柔らかいものは、カビ菌が奥まで根を張りやすい素材です。そのため、表面をゴシゴシこするのではなく、奥までカビ取り剤もしくは熱を「浸透させて死滅させる」のがカビ取りのコツです。また、浸透させるためにカビ取り剤をカビに「密着」させるのも重要なポイントです。

カビ取り剤の特徴と選び方

 市販のカビ取り剤には、「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」の2種類があります。どちらにも除菌・漂白効果がありますが、効果の強さには違いがあります。根を張ったカビや、時間がたった頑固なカビには、効果の高い塩素系がおすすめです。

 ただし、効果の高いカビ取り剤には強い塩素臭があり、酸性の洗剤と混ぜると有害ガスが発生するなど、取り扱いには注意が必要です。子供やペットがいる方は、臭いもなく塩素系より安全性の高い酸素系の使用がおすすめです。

【塩素系の特徴】

  • アルカリ性の液体
  • 除菌、漂白効果が非常に高い
  • プールのような塩素臭がある
  • 酸性の洗剤と混ぜると危険

【酸素系の特徴】

  • 弱アルカリ性の粉末
  • 塩素系に比べると劣るが、高い除菌、漂白効果がある
  • 臭いもなく、酸性の洗剤と混ぜても安全

 また、カビ取り剤以外でも「重曹」や「クエン酸」などのエコ系洗剤もカビ取りに使用できるアイテムです。上記2つのカビ取り剤に比べると、洗浄効果はおだやかですが、臭いもなく手で触ったり口に入っても安全というのがメリットです。

【エコ系の特徴】

  • 環境・身体にやさしい粉末
  • 塩素系、酸素系に比べると洗浄効果は劣る
  • 臭いもなく手で触っても安全

カビ取り剤の効果を高めるポイント

 カビ取り剤の効果を高めるために大事なポイントは3つ。

<3つのポイント>

◎水分を拭き取ってから洗剤をかける

◎洗剤をカビに密着させる

◎時間を置いて浸透させる

 水分が残った状態でカビ取り剤をかけると水で薄まってしまうため、カビ取り剤をかける前に水分を拭き取るか、お風呂場が完全に乾いた状態のときにカビ取りをしましょう。

 また、カビ菌は酸素がある環境では活性化してしまうため、できるだけ酸素に触れさせないよう、カビ取り剤が染み込んだキッチンペーパーでパックをしたり、蒸発を防ぐために食品用ラップでカバーをするのもおすすめです。

 カビ取り剤をつけたら、カビ菌を完全に死滅させるために、つけ置きをして殺菌成分を浸透させましょう。すぐにブラシでこすったり水で洗い流したりすると効果が出づらくなります。

種類別カビ取り剤の使い方

塩素系漂白剤(液体)

 液体のまま使用する場合は、カビ取り剤をカビに直接つけたあと、密着させるようにキッチンペーパーでパックをし、再度上からカビ取り剤をかけたらラップでカバーをします。

壁やパッキンにより密着させたいときは、片栗粉を加えて固いペースト状にして使うと便利です。1時間〜数時間ほどつけ置きしたら軽く歯ブラシでこすってカビを落とします。

※パッキンは塩素に弱いので、一晩など長時間置きすぎないようにしましょう。

 天井のカビに使用する場合は、フロアワイパーにカビ取り剤を含ませたシートを装着し、優しくカビに塗りつけてください。

酸素系漂白剤(粉末)

 粉末の酸素系漂白剤に40℃のぬるま湯を少しずつ加え、固いペースト状にします。カビに塗りつけたら上からラップでカバーして数時間置きます。時間がたったら歯ブラシなどで優しくカビをこすり、水で洗い流します。

重曹・クエン酸(粉末)

 重曹とクエン酸を混ぜると、炭酸ガスが発生し洗浄効果がアップします。

(※炭酸ガスは無害です)

 カビに密着させやすいよう、最初に重曹ペーストを塗り、上からクエン酸水をスプレーする方法がおすすめです。

 クエン酸水は200mlの水に小さじ1杯のクエン酸を混ぜ、スプレーボトルに入れるだけで完成。重曹は、少しずつ水を加えてペースト状になるよう混ぜ合わせます。

カビに重曹ペーストを塗ったあと、クエン酸水を吹きかけ、ラップでパックをして1時間程放置してから、歯ブラシなどで優しくこすってカビを落とします。

プロに頼む選択肢も

 「自分でやってみたけどどうしても黒カビが取れない」「水垢などの汚れもひどくて思ったようにきれいにならなかった」「そもそもまとまった掃除の時間がとれない」――そんなときはプロのお風呂クリーニングにお願いするという選択肢もあります。

 プロのクリーニングは、浴槽やエプロン、床・壁・天井・鏡はもちろん、窓・扉・換気扇などの細かい箇所まで、全てきれいにしてくれます。お風呂場を隅々まできれいにするのは、素人にはとても骨の折れる作業です。一度丸ごときれいにできれば、日々の少ない掃除でもきれいなお風呂場を保つことができます。

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