水曜どうでしょう「壇ノ浦レポート」を生んだ夜行バス「はりまや号」が10月で廃止に
ね、ね、寝れないんだよぉ。
「水曜どうでしょう サイコロの旅」で伝説の壇ノ浦レポートを生んだ夜行高速バス「はりまや号」が2017年10月6日で廃止になることが発表されました。もう、の、の、乗れないんだよぉ!
高知・三島川之江から北九州・福岡をつなぐ夜行高速バス「はりまや号」は、1993年7月から24年間運行を続けていましたが、高知発便は10月4日、福岡発便は10月5日出発便をもって運行終了となります。
「はりまや号」は北海道テレビの人気番組「水曜どうでしょう」の「壇ノ浦レポート」を生んだバスとして知られており、ネット上では悲報として拡散されています。
「壇ノ浦レポート」は同番組で1997年に放送された企画「サイコロ2 〜西日本完全制覇〜」で生まれたもの。サイコロの旅は、サイコロを振って出た目で行き先が決定され、東京からスタートしゴールの札幌が出るまでサイコロを振ってひたすら移動を繰り返し続ける企画です。
第2弾では、東京から新幹線グリーン車で神戸、神戸からは深夜バス「レッツ号」で10時間をかけ熊本へ、熊本から鉄道、タクシー、フェリーで高知県宿毛(すくも)へ、そこからレンタカーで高知市へ移動します。この高知市で振ったサイコロで博多行きの「はりまや号」が選ばれ、2夜連続の夜行バス、しかも北海道とは逆の九州戻りが決定します。
そんな状況下で生まれたのが「壇ノ浦レポート」。「はりまや号」が早朝4時に停車する壇之浦パーキングエリアで撮影されたもので、出演者である大泉洋さんと鈴井貴之さんが憔悴(しょうすい)しきった表情で企画の過酷さを必死で訴えます。大泉さんの「ね、ね、寝れないんだよぉ」のフレーズとともに、その臨場感、悲壮感が視聴者の心をつかみ伝説となっていました。
(高橋ホイコ)
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