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» 2017年10月29日 16時52分 UPDATE

歩行者に応じて横断歩道がアニメのように変化 ロンドンで実験中の交通制御システムが完全に未来

時間帯や状況も考慮して、横断歩道の色、幅、パターンが変わる!

[黒木 貴啓,ねとらぼ]

 歩行者の有無や時間帯に応じて、道路に埋め込まれたLEDがさまざまな横断歩道を表示するシステム「Starling Crossing」を、英ロンドンのUmbrelliumが開発しました。南ロンドンでは一時的に試験運用されています。

横断歩道 自動 表示 状況に応じて横断歩道が浮かんだり消えたり!

 Starling Crossingは横断歩道の全域をカメラで監視しながら、歩行者や自転車、自動車といった利用者にリアルタイムで反応。さらには時間帯や天候、周囲のお店の状況なども考慮しながら、横断歩道のパターンや色、方向、幅を変更します。横断歩道は昼も夜も見えるようLEDで表示。車両の重みや降雨にも耐えうるよう設計されています。

横断歩道 自動 表示 パターンはさまざま

横断歩道 自動 表示 状況に応じて幅が広がったりする

 例えば、早朝の歩行者が少ない時間帯は、誰かが近づいたときだけ横断歩道を表示。雨天時には大きな歩行者用地帯を設けることで傘同士の衝突を緩和します。周辺のパブが閉業したり映画館の上映が終わったりと、大勢が一気に道路を横断するような時間帯には、横断歩道の幅を自動的に広げて歩行者の量を増やすような制御も可能です。

横断歩道 自動 表示 歩きスマホなど危険を察知して警告する仕組みも

 車が近くにいるのに横断者が歩きスマホをしているときは、運転者や歩行者の視界に赤色の警告パターンが入るように点灯します。また運転者の死角で歩行者が横切っている場合、隠れた歩行者の位置と軌道に注意が向くよう警告を表示。歩行者の安全が第一優先となるようさまざまな注意を呼び掛けます。

 さらにシステムでは、アリがフェロモンを放つことで他のアリを食料源へ最良の経路に引き寄せる「スティグマージュ」の原則を利用。長期間にわたって歩行者が渡ろうとする導線を監視し続けることで、横断歩道のパターンや幅などを適応させることも可能です。例えばある建物から向かいの公園に向かって斜めに横断する人が多い場合、横断歩道の形を台形にするなど。

横断歩道 自動 表示

 試験運用の様子も動画で公開中。道路上で横断歩道や路側帯がアニメーションのように動く光景が確認できます。

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