「静浜市」って知ってる? お父さんが昔作った架空の「都市計画」の資料に「すごすぎてびっくり」「感動した」の声

製作したお父さんに都市計画について伺いました!(資料提供有り)

» 2017年12月03日 10時58分 公開
[宮原れいねとらぼ]

 Twitterに投稿された、お父さんが昔作っていた架空の「都市計画」の資料がすごいと話題になっています



 その「架空都市計画」は、投稿した仲村しんご(@YorozuyGintamam)さんのお父さんが「小学生から大学生になるまで描き続けてきた」手書きの資料。結婚後に初めて見せてもらったお母さんがそれに感動し、職場の人に見せたものの「一周回って闇を感じる」と言われてしまったそうで、それを聞いたしんごさんが「なんかショック受けてたから見るに見かねてですね…」と、資料を写真にとってネット上で公開することに。

 すると、複数の用紙を繋げて作られた想像以上に大きな「地図」の他、23の市と48の町に7の村とその人口がすべて記載されたもの、学校名(公立・私立)が羅列されたものなど、お父さんが1人で想像で作ったとは思えない情報量の多い資料に「すごい!」「素晴らしい」と称賛の声が寄せられ話題に。

 中には「街のモデルとかってあるんですか?」など、内容に興味を寄せる声も少なくなく、しんごさんの「どうにかしてこの地味な才能を広めたいと(母が)色々番組に投稿してるらしいが空振りみたいなので」というツイートに反応して「マツコの番組に」「タモリ倶楽部に」「探偵ナイトスクープなら」といった声もあります。


架空都市計画 父 地図 才能 床に広げられた架空都市の地図。めっちゃデカい!

架空都市計画 父 地図 才能 よく見るとかなり描き込まれています

 地図にはよく見ると町の名前や駅名などが丁寧かつ細かく描き込まれていて、目立つものでは「静浜城」などの場所が確認できます。追加で投稿された資料では「静浜市営地下鉄」といった架空の路線や、万国博覧会「SHIZUHAMA博'89」の全体マップなんかも。

 それら資料にはさり気なく市町村合併に関する情報が日付とともに記してあったりと見どころが多く、これら資料の一部からも、お父さんの頭の中にある架空の都市計画はかなり壮大で、また長い時間練って考えられた作品なのが分かります。アツい情熱と才能を感じる……!


架空都市計画 父 地図 才能 市町村が書かれた資料。下には合併の情報も

架空都市計画 父 地図 才能 架空の学校もこんなにズラリ

架空都市計画 父 地図 才能 万国博覧会のキャラクターのかわいいイラストも

架空都市計画 父 地図 才能 「静浜市営地下鉄」の路線図。走行距離も書いてある……!

 編集部でしんごさんのお父さんにお話を伺うと、現在47歳(1970年生まれ)で職業は黄色い看板のファミレスの店長と、「都市計画」とはまったく畑違いな仕事をしているとのこと。大学は美大や建築系ではなく普通の大学で、そこで流通系の勉強をしており、またマーケティング関係にすごく興味があったことから、現在の(当時はスーパーがメインの)某コンビニグループに就職したそうです。


架空都市計画 父 地図 才能 「都市計画」の地図の全体写真

 資料の中でも一番時間がかかっていそうな地図については、中学・高校時代を過ごした静岡市や小学校時代を過ごした浜松市がモデルとなっているそうで、作っていた当時千葉市が政令指定都市になったころだったので設定も政令指定都市に。また父親が横浜に単身赴任していたときに「横浜そごう」が当時“東洋一の広い百貨店”という触れ込みでオープンしたといった理由から駅前に「そごう」を作ったりと、色々な情報を足して製作していった記憶があるとのこと。

 なお地図上に書かれた企業は実際に存在していたリアルな会社で、またバブル寸前のため今はない都市銀行も当時のまま掲載。「30年前の物なのと、その当時の知識の範囲で作っているので、もし、今だったらかなり違った物になったんだろうなと思います」と、作っていた当時を振り返りつつ話してくれました。


架空都市計画 父 地図 才能 市の中心の駅のイメージ図

架空都市計画 父 地図 才能 全体図から地域を抜粋して拡大縮尺で描いた地図の一部

 今回娘さん(しんごさん)が公開したことで話題になった地図・資料ですが、これらはしばらく実家の静岡に眠っていたもので、お父さん自身の生活の中でも忘れられていたそうです。4〜5年前に発掘して、子どもたちに見せたところ驚かれたと話すお父さんですが、「人に見せるとかという概念は全くなかったので、こういう今のSNSの時代に拡散、反響は正直おどろいております」と、ネット上での反応には作った本人が一番驚いているようでした。

 12月3日時点で「架空都市計画」の資料を投稿したツイートは5万を超えるリツイートと9万以上のいいねが集まる人気で、個人的に趣味で作っていたものが30年の時を経てさまざまな人を楽しませるという、珍しくも温かい事態となっています。


架空都市計画 父 地図 才能 「架空の高校野球の県大会高校野球やプロ野球が好きなので、こういう物も作ってみました」とお父さん。大会が開催されてる……!

架空都市計画 父 地図 才能 「FM局のタイムテーブル」も作成。「多分1990年ぐらいの物かと思います」とのことで、さらに他にも「民放テレビのタイムテーブル」などもあるとのこと(!)

架空都市計画 父 地図 才能 地図に登場する施設の資料「大型店一覧表」。店舗面積から開店年月まで載ってます。すごすぎる……!

画像提供:@YorozuyGintamamさん



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  9. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」