夜の新宿をサメが舞う 「東京国際サメ映画祭」現地レポート

行ってきました。

» 2017年12月07日 11時15分 公開
[将来の終わりねとらぼ]

 12月6日、新宿歌舞伎町のTOHOシネマズ新宿前。「ジャスティス・リーグ」「マイティ・ソー バトルロイヤル」「イット ”それ”が見えたら、終わり。」といった話題沸騰のビッグバジェット作品が跋扈(ばっこ)するシネコンを背に、とある嗜好を抱える映画ファンたちの集う場所があった。

夜の新宿をサメが舞う 「東京国際サメ映画祭」現地レポート 会場は新宿ロフトプラスワン

 「第0回東京国際サメ映画祭」。目玉はシャークネード・シリーズ最新作「シャークネード5 ワールド・タイフーン」上映。130枚の前売券はもちろん完売、当日券も10人の枠に30人が殺到した。空から降るサメたちの狂宴を、あの「ジョーズ」日本公開日と同日に、ちょっと大きいスクリーンで見るために。

 色めき立つ観客たちを前に、まずは予告編の上映が始まった。「鮫の惑星:海戦記」「ファイブヘッド・ジョーズ」といった2018年リリース予定のアサイラム製作・アルバトロス配給の安心タッグによる新作サメ映画が次々とスクリーンに流れる。

 タイトルが出るたび、人が食われるたび、サメの頭が増えるたびに会場では拍手と笑い声が爆発。この空間は何かおかしい、俺が他人にサメ映画勧めるとみんな白けるだけなのに……と思ったのもつかの間、物販コーナーから「『鮫の惑星』完売です!」との声が上がる。たった今流れた予告を見たのか、旧作のDVDが次々と売れていく。中にはチケットが手に入らず、物販のみのために来たお客さんもいた。絶対におかしい、俺はいままで俺以外にサメ映画のDVDを持っている人を知らないのに……。

夜の新宿をサメが舞う 「東京国際サメ映画祭」現地レポート 充実のサメ物販

 本日特別メニューの「サメのからあげ」「サメのイメージカクテル」を楽しんでいると、いよいよトークゲストが登壇。まずは本企画の起案者であり、「おバカな映画クリエーターをめざす新人監督の登竜門として、サメ映画ファンのチカラを期待したい」と語るGPタカハシ(高橋信之)氏。

 タカハシ氏は、「スタジオやプロダクション、夢を抱く監督たちの交流の場として映画祭を活用してもらい、サメのCG素材や資料映像をもって新人を支援することで未来の大監督を育てたい」――とサメに頭をがっぷりやられながら話す。

夜の新宿をサメが舞う 「東京国際サメ映画祭」現地レポート サメにかぶりつかれるタカハシ氏

 確かにこの手のジャンル・ムービーには、「とりあえずゾンビ映画なら」「戦争映画なら」……と、次々に作品に手を伸ばしていく一定の観客がついてくる。たとえばそれは「日本にサメ映画ってないんですよね」との氏の声にすかさず「『JAWS in JAPAN』……(※注:日本製のサメ映画、滝沢乃南主演。2009年製作)」との声をあげた会場の皆様、そして私のような人のことである。

 続いてサメンテーター(?)かつ生粋のアサイラム映画愛好家こと中野ダンキチ氏による「シャークネード」シリーズへのカメオ・監督出演シーンや小ネタの解説などを挟み、いよいよ本編上映へ。「インド映画みたいに盛り上がって見てね!!」との声にこたえ、会場はヒートアップ!

 人が死ぬたび爆笑の渦に包まれ、しんみりしたシーンでもドッカンドッカン、小ネタには客席から即ツッコミが入る。特にオープニングタイトル、日本でのロケシーン(奇しくもTOHOシネマズ新宿前)、そしてラストの驚愕の展開には絶叫と共に拍手喝采!

 「シャークネード」シリーズはたびたびニコニコ生放送でリピートがかかるが、あれを見たことがある方になら想像がつくだろう(ない方は「シャークネード:カテゴリー2」の特典映像――「ニコ生コメント収録バージョン」をご覧いただきたい)、今回の上映会はあの生放送のコメントに全部声がついたイメージだ。終始笑いとツッコミが止まらない、これまで参加した中で最高の応援上映だった。

夜の新宿をサメが舞う 「東京国際サメ映画祭」現地レポート 突如会場を飛び回り始めるサメバルーン

 休憩を挟んだあとは「シャークネード」シリーズ監督、フェランテ監督に送る写真撮影や新作ナチス・サメ映画「Sky Shark」の予告編上映、ゲストが語るサメ映画の魅力、「リアルシャークネード」上映などが行われた。

 とにかくサメまみれのこのイベント。今回は「第0回」というプレイベントの位置付けだったが、本格開催となる「第1回」は2018年春〜夏を予定しているとのこと。次回が待ち遠しい!


将来の終わり


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/25/news174.jpg 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  2. /nl/articles/2404/26/news154.jpg 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  3. /nl/articles/2404/12/news174.jpg 築年数不明の平屋にある、ボロボロ床板をはがしてみたら…… 発覚したヤバい事実に「ビックリ!」「大丈夫でしたか?」心配と驚きの声
  4. /nl/articles/2404/26/news022.jpg ママの足にくっつく生後7カ月の赤ちゃん、甘えてるのかと思いきや…… 計算された行動と「ちいこい後ろ姿がかわいすぎ」て目が離せない
  5. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  6. /nl/articles/2404/25/news016.jpg 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  7. /nl/articles/2404/25/news069.jpg “作画軽減ガンダム”をガンプラで作成 → 使用パーツも最小限の再現ぶりに「完全に一致」「部品軽減ガンダム」
  8. /nl/articles/2404/23/news090.jpg 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  9. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  10. /nl/articles/2404/26/news024.jpg 0歳赤ちゃん「(ママ来たっ!)」→喜びが抑えきれなくて…… 尊すぎるダンスが300万再生「心が浄化されていく」「朝から癒やされました」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」