「リア充特集に疲れた」――おひとりさまのための情報誌『おひとりさま専用Walker』が生まれたワケ(1/2 ページ)
ひとりでの楽しみ方を紹介する『おひとりさま専用Walker』が重版に。その誕生の経緯を取材しました。
KADOKAWAから12月4日に発売された、おひとりさま向け情報誌『おひとりさま専用Walker』(関連記事)。ネットでも話題になり、クリスマス直前に重版が決定しました。
ひとりカラオケ、ひとり旅、ひとりディズニーや個サル(個人参加フットサル)などを紹介する巻頭特集「ひとりでしたい100のこと」、さまざまなジャンルのお店を“ひとり率”も合わせて紹介する「ひとりメシ」特集など、1冊まるごとおひとりさま向けのコンテンツを掲載。これまでカップル向けとされてきた情報誌になぜおひとりさま専用が? 担当した東京ウォーカー編集部の中村茉依さんに聞きました。
中村さんがおひとりさま専用Walkerを企画した理由は大きく2つ。まずが自身がおひとりさまでありながら、イルミネーションやクリスマスなどを取り扱ったリア充向けの『冬Walker首都圏版』(10月発売)を担当していたこと。「自分の実生活とは真逆の本」を担当することになった中村さんは、夏ごろからリア充な冬の過ごし方を考えながら「じゃあ、ひとりぼっちの私は、一体どうすればいいんだよぉ!」と思っていたとのこと。
「なんだか、世の中に歓迎されていない気持ちになりました。ひとりぼっちの人は、どこにも行くところがない、楽しむところはないのではないかという気持ちになりました(本当はたくさんあるのに)。長らく続いていた東京ウォーカーの、“誰かと過ごすこと”を前提とした誌面つくりに、どこかで疲れを感じていたんです。だって、花火大会もお花見も、イルミネーションも、隣に誰かいる想定ですよね。私のように、ひとりで過ごす&ひとりの方が気楽でいいと思っている人は多いハズなのに……」(中村さん)
そこで冬Walkerに、あえて「ひとりで冬を過ごす人に向けた冊子」を付録で付けたいと上司にプレゼン。付録企画は通らなかったものの、その熱意から「YOU、その付録の企画で1冊作っちゃいなよ」と採用されることになりました。
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